鍛治鍛治パニック
仲間が増えたアルド君
やることいっぱいです。
世の中は不公平で出来ている。
とは思うのですが、
手の届く範囲の世界くらいは不公平の少ない、そんな世界にしたい…アルドです。
今スッゴク責められています。
「ズルいデス!ズルいデス!
不公平デスっ!!」
昼過ぎからこの調子である。
すごくご立腹なのは、女性型のミスリルゴーレムさん
「えぇ…?」
なにが?なぜ俺に
「確かに、私達はマスターからスキル付与が受けたいと、わがままを言ったのデスが…、言ったのデスが…。
あんまりなのデス。
キバは名前もマスターに付けてもらい
一緒にお散歩まで行ったんデスよ。」
えらいご立腹は、わかったが…。
?後ろの二人も頷いてるから、喋ってないだけで、同意見なのね。
って、馬タイプは後半一緒だったよね?
「兎に角、マスター!
我々は、マスターに一日も早く鍛冶スキルのレベルアップと、スキルの付与、
そして、速やかな名付けを要求しマス。」
俺は、降参とばかりに両手をあげ、
「わかったよぉ。
本当は、スキルが揃ってから洒落たスキルにちなんだ名前を付けたかったが、今現在が呼び辛い。
よし、名前付けるぞぉ並べぇ~っ。」
並ぶ三体はワクワクしながらこっちを見ている。
まずは、女性型さんだね。
パッと見は、あれ、片腕が取り外し出来る赤い服の宇宙海賊さんの話に出てくるアノ方みたいなのよね。
アノ方みたい。…アノ方み…たい?
! ミレディ ! ミレディさんに決定。
俺は、彼女の手をとり、
「決めたよ。君の名前は ミレディ だ。
よろしくねミレディ。」
?反応ない、ダメだった。?
ミレディは神に祈るかのような姿勢になる、
「マスター、よい名前を付けていただき嬉しいデス。
ミスリルゴーレムのミレディ、
誠心誠意マスターにお仕えさせていただきマス。
今後ともよろしくデスわ。」
さて、次は馬タイプかな
ミスリルコートで銀色の馬。
うーん、安易になら シルバー だけど、
ハイよー。シルバー!ができるから
うんこれで行こう。シンプル イズ ベスト!
俺は、馬型のゴーレムの前に行き、首を撫でながら。
「お前の名前は、シルバーだ。
移動は君が頼りだ。
頼んだよ、シルバー。」
コクンと頷くシルバー
「シルバーは、
よい名前をありがとうアルジと、
申しておりマス。」
と、ミレディが通訳してくれる
最後は、子供タイプゴーレムくん
彼にはサポート役をお願いしたいんだが…
ミレディ、シルバー、キバ、
濁点が後半に有る皆とお揃いにしてあげたいな。
う~ん、子供、こども、キッズ
う~ん、キッズ…。キッド?キッド!
決まった。
俺は、子供タイプゴーレムの前に行き嘉多に手を置き、
「君の名前は、キッド だ。
君には、僕のサポート役をお願いしたい。
大変だと思うがよろしくね。」
キッドは、任しとけとばかりに自分の胸をトンと叩く。
「ゴシュジンサマ、任せてください
と、申しておりマス。」
予想通りだった。
ゴーレムチームの名前が決まったが、
ミレディさんが、
「では、マスター
名付けは無事終了しましたが、鍛冶スキルがまだデス。
今から離れの工房で鍛治を行ってくだサイ。」
とミレディに急かされ工房に移動し
魔鉱鉄のナイフ
魔鉱鉄のショートソード
魔鉱鉄の斧
段々様になってきた。
鋼の残りも使い
脇差し
槍
トンファー
ピロリン
お、お知らせだ。
できるかな?
「鍛治スキル」
と言ったら、アイテムボックスのリストの様な物が頭に浮かぶ
「付与スキルリスト初級」
切れ味上昇 (斬撃の威力が上がる)
耐久力上昇 (壊れにくくなる)
武器速度上昇 (武器を振り抜くスピードが上がる)
重さ軽減 (ハンマーなど威力そのままで軽くなる)
命中率上昇 (投擲武器や弓の命中率があがる)
衝撃上昇 (ハンマーや斧のノックバック率が上がる)
武器破壊効果 (打ち合った武器の耐久力を削る)
インパクトアタック (ヒットの瞬間に加速)
おぉ、これは凄い。
感心していると
「マスター、手が止まっていマス。」
ミレディさんの激がとぶ
「ハイ、頑張ります」
俺は、アイテムボックスから残った金属を出して
鍛治仕事を続ける
アイテムボックスに、金や銀、それに銅もあったので、
るつぼに金をいれ溶かし金塊をつくりその金に柔らかいままのミスリルを等量まぜ、アダマンタイトの金槌で、火を入れては叩き、叩いては火を入れるを繰り返す。
魔鉱の粉をまぶしては折り曲げ、火を入れてを
鑑定先生を使用しながらくりかえす。
「金とミスリル」の表記から
「魔鉱ミスリル金」
(魔鉱を繋ぎとしたミスリルの性質の金
粘土の様に使え、魔力を流すと硬くなる。
ただミスリルと違い再び柔らかくはならない)
出来たが…
ダメだ足りない物がある、買い物にいくしかない。
「はい、ミレディさん、材料の買い出しに行きたいです。」
元気良く聞いてみる。
「夕方までだけデスよ。」
ミレディさんから許可がでました。
ダッシュで商人街にむかい、アクセサリー店でアイテムボックスのなかの宝石類を売り、カットされた宝石を幾つかと、チェーンなどのアクセサリー作成セットを購入する。
洋服店に行き目当ての服を購入し
本屋で魔物素材に関する本を購入する。
革加工店で
アイテムボックスから魔物の皮を何種類か出してなめしを依頼する
ついでに馬具一式も購入する。
靴屋でクツを購入し工房へ帰る。
夕食後に鍛治仕事に入る前に皆にプレゼントを渡す。
ミレディさんには丈夫で動きやすい店長オススメのメイド服とお洒落な黒い靴
キッドくんには英国の少年のような吊りズボンスタイルにキャスケットを被り革の靴を手渡す。
シルバーには馬具一式
キバには首輪と真っ赤なスカーフ
をプレゼントした。
皆喜んでくれた様子
ミレディはメイド姿で掃除を始め
キッドは英国風の姿でキバにリードを付けて工房周りを散歩と云うか警らしている。
シルバーは「鞍を付けて」と鼻で俺を鞍の所に押していく。
仕方がないから鞍と手綱をセットすれば、
ご満悦で、次は乗れとグイグイしてくる。
「ちょっとだけだよ」と乗ってみると、
思いの外楽しくて暗く成るまで乗っていた。
ミレディさんに叱られたのは言うまでもない。
読んでいただき有り難うございます。
少しでも、「面白い。」と思って頂けた方や、
「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方
宜しければブックマークをお願いたします。
評価や感想、
イイねを頂けたら、
すっごくすっごく、嬉しいです。
頑張るぞ!!って気持ちになりますので、
ヨロシクお願いします。
次回、準備は、いいかい? を お楽しみに。




