ワーカーホリックな謹慎
まだまだ謹慎期間のアルド、
お茶とお薬の毎日をおくっている。
ダンジョンに向かうのはいつの日か?
ギルドの宿屋で、絶賛謹慎中のアルドです。
あー忙しい
謹慎も一週間が過ぎて、
朝はお茶屋さん
昼に食事がてら創薬ギルドに各種クズポーションを買い占めに
あのあと勉強して解ったのだが、
キュアポーションは、薬効成分を引き出すのが難しく
マジックポーションは、込める魔力が馬鹿多いだけで、
ライフポーションと造りは同じだった。
造りが同じならやることが一緒で濾過ポイで、
あつめて、合体ポーションが作れる
キュアポーションは勿論のこと、病気も治す 万能薬も出来た。
マジックポーションとハイマジックポーションが出来たが、一度ハイマジックポーションは魔力不足で、失敗してまった。
気絶から回復してから、やり直し、完成はしたが、寝てしまった。
2日お茶屋さんを休み冒険者からクレームが入ったが、
「新しい配合を…探してたんだ。」
と、言ったら納得してくれた。
何か早急に考えねば…。
さて、言った手前新しい茶葉を探しに出る。
店屋を廻り新しい茶葉を買い付け、
調味料も沢山買った。
金物屋でヤカンや鍋を物色していたら、
銅製の密閉容器(小さな茶筒みたい)があった。
そこで、ピントきた。
茶筒を20
と、この筒に入る小さいプーンを購入する
この作戦に必要なのはバケツだか、買ったそばから薬用溶媒液入れに変わっていく、まとめて濃くしてるから溶媒ばかり余っている。
凄く邪魔だか捨てるのは、もったいない。
創薬ギルドに相談にいく
前回の職員のお姉さんがいたので、相談する。
「あのー、お姉さんに、相談が在りまして。」
笑顔のお姉さん
「熊殺し君、お姉さんって、知らない仲では無いんだから、アリアスって、名前で呼んでほしいなぁ。」
お姉さん、改めアリアスさんが言った。
「では、こちらも 熊殺し じゃなくて、アルドでお願いします。」
と、交換条件を出してみる。
「了解したわアルド君」
「ヨロシクお願いしますアリアスさん」
握手を交わし本題へ
「実は、沢山の在庫を抱えていまして、」
と、切り出し俺は、アイテムボックスからバケツを一つカウンターにだす。
「確認します」
と言い、スポイトで数滴、試験管に何かの試薬と入れて少しふる。
紫に変わるとアリアスさんは驚く。
「これ、薬用溶媒液よね…ぜんぶ」
「はい、そうでして、」
なんか、ヤバい雰囲気がする。
もしもの時の言い訳を考えていたら、
「買うわ! ぜんぶ買う!」
えっ?
「天候不順で数が少ない上に、少し前に降りた神託で、魔王軍との戦争が予想されるために、薬用溶媒液をつくる薬草が品薄なのお願いします。」
焦る俺、ヤバい何かのイベントフラグだ!
「別に良いからアリアスさんに任せるから、そのバケツは好きにして、それじゃあ」
と、逃げようとする俺、面倒ごとの匂いがする。
「待って、急に逃げようとして、なんか隠してるでしょ?
あっちで聞きます。
ギルマス!少しお時間いただけますか?ギルマス!」
と俺を掴まえながら、大声で創薬ギルドマスターをよぶ、
止めてくれ、何処かの新喜劇風に新しいキャストを呼ぶのは。
ほら、イケメンエルフが出てきたゾ。
「なんだい騒々しい。」
イケメンは俺を見るなりはっとする。
「君は!
アリアスさん、応接室にお通しして下さい、それとお茶をたのみます。」
返事をして動き出すアリアスさん
ほらほら、話が進んでるよ
帰りたい
「あの~」
なんとか切り抜けようとしたその時
「アルド君だね。お父さんは元気かい?」
?!ん?
状況が変わった。話をきこう。
おとなしく応接室に移動する
フカフカのソファーに促されすわる。
「アサダの町の創薬ギルドのマスターをしているファルムです。宜しくお願いします…使徒様。」
一瞬身構えるが、町の各ギルマスにはばれているのを思い出し…諦めた。
「ファルムさんですね。アルドです。
使徒でなく出来ればアルドとお呼びください。」
使徒と呼ばれ不機嫌になるが、丁寧に挨拶をする。
「はっはっは、見た目は違うが、怒った時に丁寧な口調になるところは先生に似ておられる。」
?はいぃ?
「わたしは、先生と同じエルフの王国出身で、族長どもの嫌がらせに怒りを覚えてね、先生と奥様に移住を勧めたのは私です。」
あっ味方だった。
その時、ノックが聞こえアリアスさんがお茶を持ってきた。
お茶を配るアリアスさんにファルムさんは、
「アリアスくん、彼は私の先生の息子さんなんだよ。
少し二人で話したいからいいかな?」
と、アリアスさんをやんわり追い出す。
椅子に座りお茶をのみなが、ファルムさんは
「領主さまから聞いてはいたが、
初めて聞いた時はビックリしたよ。
君の行動はチェックしてたよ、薬草の納入が町一番だったり、レッドベアーをソロで倒したりと…
最近はクズポーションをあつめているところまでは把握しているが、今日は、品薄な薬用溶媒液をバケツいっぱい持ってきたとか?
教えてくれるかなコレのこと。」
薬用溶媒液バケツをめのまえに置かれた
じ、尋問だ!
トネルお兄さんの仲間だし、パパさんの生徒らしいから
もう自供しよう。
「あのー、怒りません?」
と聞く俺
「怒られることしてるの?」
心配そうなファルムさま
「全部いいますね。」
俺は洗いざらい告白した。
使徒になり強くならなければ駄目なこと、
変なスキルが使えること、
そのスキルで、クズポーションを濃く出きること
薬用溶媒液がアイテムボックスにあとバケツ4つ分あること
最後に作ったポーションの全てを並べた
全て聞いたうえで、ファルムさんは
「謹慎中だよね?創薬ギルド職員よりハードだよ!!
そんなところは、先生に似ては駄目です。
今度から、薬の調合は私の指導のもと安全に行います。
領主様からもくれぐれもと云われていますので、冒険者ギルドのマルゲルさんみたいになりたくないですから!」
とファルムさんに叱られた。
お茶を飲み干し、シュンとなった俺に、
「フルポーションと万能薬を一本づつ、聖金貨2枚で譲っていただけませんか?」
と聞いてくるファルムさんに俺は、
「構いませんが、どうするんです?」
と、何気無く聞いた。
「国王に献上します。
果ての村からの献上品とすれば、友好的な領土として
いざと言うときにブライトネル様も力を貸しやすいから。
それと薬用溶媒液は全て買い取らせていただきます。
大金貨一枚でいかがですか?」
その話を聞いて俺は、
「ポーションの代金は要りません。村からの献上品としてください。
あと、薬用溶媒液は上げますから、低級の一部とクズのポーションをぜんぶまわして下さい。
それで十分です。」
驚くファルム
「薬用溶媒液は、クズポーション濃縮した時の副産物ですから、交換で良いです。
謹慎中の期間限定ですけどね。」
ガタリ!と立ち上がり
「本当にいいのか!?」
と聞くファルムさん
頷いてはみたものの…。
はぁ、
働く予定ばかり立っていく。
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次回、新たなる発見 をお楽しみに。




