表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運がないだけですので  作者: ヒコしろう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/175

パパさんの背中

読んで頂きありがとうございます。


頑張って投稿しますので、楽しんで頂けたら幸いです。


ノリで役に立たないスキルをと書いた「濾過」ですが、

なんと、濾過スキルが日の目を浴びようとしています。

書いている本人がビックリです。






皆さん、こんにちは、

朝からお茶の売店として活動した。

アルドです。


アイテムボックスに時間停止がついたので、


ヤカンを複数購入して、茶葉に合わせて、三パターンのお茶を用意しておいた。


時間停止のおかげで、

いつ作っても熱々を提供できる。


仄かに甘いが苦味とコクがあるもの。


ガツンとした苦味とキレのある後味のもの。


花のような香りにほどよい甘味の残るもの。


茶葉により入れ方を変え濾過スキルで濾しとる。

今までならここまで、


ここからがマックスマグマなんです。


濾過ポイに残った甘味や苦味やコクの成分を


やぁー!っと


半分だけ戻したり、他からもらって来たりして、味を調整


凄く繊細な作業を繰り返し


レシピを確立し、毎朝冒険に向かう冒険者達に一杯大銅貨一枚で、提供している。


水筒には大銅貨二枚で提供しどちらも無くなり次第終了とした。


準備は大変だが、俺の貴重な収入源となっている。


1ヶ月蓄えだけで生活するのは、心にダメージだったから有り難いね。


さて、昼を過ぎて、本日のメインイベント、

実験のコーナーです。


やって来ました。

創薬ギルドぉ~!いぇーい、パチパチパチぃ。


入り口の扉をくぐると、あちらでメガネのエルフの職員さんが薬品を混ぜていたり、こっちでは犬獣人の職員さんが鼻をクンクンさせて、買い取りの薬草の選別をしていたりと忙しそうだ。


俺はギルド内にある販売窓口に向かおうとするが、

買い取り窓口の、職員のお姉さんに声を掛けられた。


「薬屋さん、

いや、今は熊殺しさんかな?

どうしたの?内緒で採集クエスト行ったの?」


と聞かれた。


「いやいや、

違いますよぉ。

それに変なあだ名で呼ばないで下さいよぉ。


今日は、こちらで、創薬セットと、低級のポーションを沢山買おうかなと、あと、薬草も何種類か」


職員さんが、「薬師の真似事かい?」と訪ねるので、


「はい、父が薬師でしたので、怪我で仕事が出来ないので、暇潰しもかねて、ポーションが作れないかな?

と、思いまして…」


職員さんは感心して


「子供に憧れられる、良いお父さんだろうね。」


俺はパパさんが誉められて嬉しくなり、


「はい、熊に殺られそうな時に救ってくれたのが父が作ったポーションでしたが、全部使ってしまって今はこの一本だけです。」


と、パパさんのキュアポーションを見せた。


職員さんは、ポーションを手に取ると、


「おー、見事なキュアポーションだね。

さぞ、名の知られた薬師なんだろう。

君のお父さんは。」


と、聞かれるが、


「さぁ?村の中で薬師は父だけでしたし。

私も町には最近来たばかりなので、わかりませんね。」


と俺が答えると、


「よし、私が何を買ったら良いかアドバイスしてあげよう。」


と一緒に売店に来てくれた。


俺にでも扱い安い道具を揃えてもらい、

必要そうな薬草類を数束と、最後に「サービスだよ」と、創薬の教本をオマケしてくれた。


ただ、お姉さんに


「低級や、失敗したクズポーションを沢山買うのはなぜ?」


と不思議がられたから、


「もし良いのが出来たら詰め替えて、駄目なら採集の時などの切り傷用です。」


と、ごまかしておいた。


稼いだばかりの小金貨が出ていったのは厳しいが、成功したら今後の冒険が変わってくるから頑張ろう。


と心に決める



創薬ギルドを出る時に職員のお姉さんに


「お父さんみたいな立派な薬師になってね。

頑張れ!」


と、応援された。


パパさんが誉められて凄く嬉しかった。


俺、パパさんみたいになれるように頑張ります。





読んでいただき有り難うございます。


少しでも、「面白い。」と思って頂けた方や、

「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方

宜しければブックマークをお願いたします。


評価や感想、

イイねを頂けたら、

すっごくすっごく、嬉しいです。


頑張るぞ!!って気持ちになりますので、

ヨロシクお願いします。


次回、自家製のヤバい薬 をお楽しみに。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ