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運がないだけですので  作者: ヒコしろう


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Fから始める冒険者生活

下書きもせずに打ち込んでいるので休憩をはさむたび

辻褄が会わなかったり

名前をが変わったりしていました。

誤字等の指摘もおねがいします。


馬車から飛び出し冒険者になるために走り出したアルド君

さぁ、冒険がよんでいる?




皆様冒険者ギルドにやって来ました

アルドです。



感動的に走り出したは良いのですが、

ギルドの建物が分からずに、途方に暮れていたことは、内緒にして下さい。


非番の騎士のエドさんが、迷子の子供かと声を掛けてくれて、今、無事に冒険者ギルドに来ています。


受付のお姉さんに、「登録したい」と、告げる。


すると、ダルそうに、


「僕、字が書けるかな?

お父さんとお母さんは今日きてるのかな?

僕だけだと、字も読めないから、依頼もとれないよ。

今日は帰りなさい。」


ピキ!馬鹿にされた。


オレ、オマエ、キライ。


そんな事を思っていると、


「うぉい、嬢ちゃん!

そりゃないだろ、子供とはいえ男が腹くくってギルドまできたんだぞ。

格好を見ても本気とわかるだろぅ?

それによ、小さいガキでも出来る仕事はあるんだろ?

代筆したり読んでやるのもギルド職員の仕事だろうが!!」


代わりに怒ってくれたのは、エドさんでした。


「ありがとうございます。エドさん。


すいませんえーとイリッサさんですね。」


ギョッと一瞬するが、

すぐに嫌な笑みを浮かべたイリッサさん


「誰ですか?このドワーフのガキに私の名前教えたのは?


わかってるんですからね、名札読めるふりをさせて登録させようだなんて、

嫌だ嫌だ、喰うに困って冒険者に成るのは良いですが、職員の手を煩わすガキが増えるのは迷惑なの、


解る!?迷惑!!!」


はぁ、うんうん、

知ってる、運が悪いアレだな…。


面倒臭いのに当たった。

こんだけ人数いる受付でハズレを引くんだな俺


レベルが上がり運気もアップしたが、まだ低いらしい…


そう、低い俺が悪いが…


オマエはユルサナイ!


「おい、嬢ちゃん!何なんだその態度は…」


イリッサとやらに噛みつくエドさん


「エドさん、もう良いです。」


止める俺に驚くエドさん


「諦めるのか?」


ニコッと笑って答える俺


「ありがとうございます。

僕のために怒ってくれて。」


イリッサが吠える


「ほら、ガキも諦めたんだからもう良いでしょ。

邪魔よ、帰った帰った。シッシっ」


挑発するイリッサ


「てめえ!」


「エドさん!落ち着いて。


こっからは、俺の戦いだから。」


オレ、アイツ、ヤッツケル!


俺は、イリッサの前にでる


「イリッサさん。

アナタの対応はギルドとしての総意でしょうか?


飢える子供の受け皿も担うのが冒険者ギルドではないのでしょうか?

えぇ?!イリッサ・ファン・コンフィートさん

28歳よぅ


大体解ったと思うがこれは鑑定スキルだ


つまり、俺は字が読めます。」


パクパク鯉みたいなイリッサさんを他所に、


テーブルのメモ用紙に、

「イリッサとやらの態度が目に余る!」

と、サラサラっと字を書き、

隣のテーブルの受付、タイラー と名札の付けた男性職員に、


「果ての村から茶髪のエルフ耳のドワーフな子供が来ているとギルマスにこのメモを渡して下さい、タイラーさん」


名前を呼ばれて反射的に動いてくれたタイラーさん

仕事が出来る人だな。


「さあ、どうするイリッサさんよぉ、


あんたは、見た目で面倒だとふんで確認もせずに追い返す


そんな仕事が許されているのかこのギルドは?」


バン!と奥の扉が開きガタイの良い禿げた厳ついオッサンが入ってくる。


「何てめーら、手ぇ止めてんだ裏が詰まってんだろ!


イリッサてめえは謹慎だ荷物まとめて親父さんとこに帰って暫く頭を冷やせ!」


イリッサが真っ赤な顔で、怒りながら


「何でですか?わたしが何を…

そのガキがわきまえないのが悪いのよ!」


今度は禿げが怒りだす。


「前々からてめぇは、問題ばかり起こしやがって、昔世話になた親父さんの娘だからと目を瞑ってきたが、もう辛抱ならねぇ、

タイラー、親父さん呼んでこい!


メル!前から調べてたイリッサの帳簿持ってこい!


ダン!イリッサの馬鹿を閉じ込めとけ」


建物内の冒険者に禿げが頭をさげる


「騒がせて申し訳ない。


職員は窓口業務に戻ってくれ。


それと、」


こちらに近付く禿げ、


すると俺に見事な禿げ頭を下げ、


「大変申し訳ありません奥でお話を…」


エドさんがポカンとしている


「エドさんありがとね」


ハッとしたエドさん


「坊主一人で大丈夫か?

付いていってやろうか?」


心配するエドさんに


「大丈夫だよ。

僕のためにごめんね


お休み楽しんで。」


とエドさんに別れをつげる。


これ以上巻き込むのは悪いから…



禿のギルマスに促され別室へ


入ると、ギルマスが扉を閉めて鍵を掛ける。

と、すぐに


「申し訳ございませんでした。」


平謝りの禿げ


「私、アサダの町の冒険者ギルドのギルドマスターで、

マルゲルと申します。」


じつはもう、うんざりしている俺


「良いですよ、ギルマスが悪い訳じゃないから。」


ため息混じりで、ギルマスが、


「先代のギルマスの娘なんですが、あのイリッサは

親父さんの名前を盾に態度はわるいし、冒険者をバカにしてトラブルになるし、金は横領するしで…」


完璧うんざりな俺


「あの!

私になにか関係ありますかそれ?


ギルド内で片付ける事案ですよね。

なんですか?私は膿出しのネタに使われたのですね。


大変不愉快です。」


真っ青になるマルハゲではなくマルゲル


「そんなつもりは有りませんが、

結果的にそう成ってしまい申し訳ない

どうか、許して欲しい。」


ため息をつく俺


「だから、ギルマスが悪いわけではないから良いと言ってるでしょ

俺は冒険者登録して、宿を探してゆっくりしたいの」


オロオロするギルマス


「いやそれでは、使徒さまの…」


プチん


「その呼びかたを二度としないで頂きたい!


俺は冒険者登録をしてレベルとランクを上げたいの


ダンジョンに入る為に!


無理なら他の町に行きますので、結論を早くお願いします。」



焦る禿げ


「では、私の権限でCランクから…」


話しにならない


「目立ちたくないの、Cランクもらっても俺はそんなに強くないの、コツコツ強くなりたいの

やらなきゃならない事があるから!!」


パクパク鯉みたいな禿げ


「そんな、権力を行使ばかりすると、イリッサみたいに勘違いするよいつか


早く!


登録してくれるの?くれないの?」


ハッする禿げマスター


鍵を開けて大声を上げる


「すまねぇ、メル来てくれ登録セットをたのむ!!」


ギルマスが俺の前に座り直し


「大変お待たせしました。

お手数ですが、ステータスカードの提示をお願いします。」


ステータスカードを出す俺


「ステータスカード」


カードを渡すと、扉がノックされる。


「メルか?入いれ。」


扉を開けて職員のお姉さんが台車を押して入ってくる。


「失礼します。


ギルマスどうぞ。」


石板のようなものをギルマスに渡すお姉さん。


「ありがとう。業務にもどってくれ。」


スッと手を挙げるギルマスに、


「はい、失礼します。」


と、去っていくお姉さん、

仕事が早いね。


「待たせたな、アルド君」


「転写!」


石板が光りステータスカードの隣にもう一枚カードが現れた


現れたカードには、


アルド、 6歳、


レベル 5


ランク F


とだけ書いてあるカードだった。


「カードを返す。」


二枚のカードを渡してくるギルマス。


「お待たせしました、アルド君、

ようこそ、冒険者ギルドへ

ギルドを代表して、君を歓迎する。」


握手を求めるギルマス。


ギュッと固い握手をかわす。


「ヨロシクおねがいします。」


やっと、終わった!



早く宿を取って寝たい…。



読んでいただき有り難うございます。


少しでも、「面白い。」と思って頂けた方や、

「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方

宜しければブックマークをお願いたします。


評価や感想、

イイねを頂けたら、

すっごくすっごく、嬉しいです。


頑張るぞ!!って気持ちになりますので、

ヨロシクお願いします。


次回、初めての依頼 を お楽しみに。


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