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運がないだけですので  作者: ヒコしろう


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神託の価値

評価をくれた皆様有り難うございます。

やる気になって頑張っております。


ブライトネル辺境伯領の領都 アサダ

ここで、アルド君の冒険が始まろうとしています。



皆様、おはようございます。

アルドです。



お貴族様の馬車は乗り心地が良いですね。

幌馬車ほど揺れません。


パカッポッコ と暫く揺られていたら、大きなお屋敷に着きました。


「お帰りなさいませ、旦那様。」


わっ、メイドさんだよメイドさんがいるよ。

俺、とある喫茶店で養殖のメイドさんは見たことはあるが、


野生のメイドさんは初めてだぁ。


「メイドが珍しいかね?」


と尋ねるブライトネル様


「はい、村には居ないもので…」


そう答えたら、


「わっはっは。あんまり見とれているから一緒に来たクリステラが、拗ねておるわい。」


茶化すブライトネル様に


「拗ねてません!」


と抗議するステラお姉さん


仲いいね。


屋敷に入り、大きなテーブルがある部屋に通された。


テーブルには既に涼やかな女性が座っていた。


スッと立ち上がり


「クリステラちゃん!元気でしたか?」


「はい、フリーダ様もお変わりなありませんでしたか?」


キャッキャと再会を喜んでいる二人、


あぁ、知り合いなのね。


そして、ひとしきり喜んだのち、

見馴れないエルフ耳のドワーフボーイに目を向けた。


「アナタ、もしかしてこちらが?」


「あぁ、そうだ、

詳しい話はお茶をしながらしようではないか。」


ブライトネル様はそう言って、手元のベルを鳴らす。


「オーダァー!」のヤツのだ。

本当に使う人いるんだ。

等と感心していると、メイドさん達がテキパキとお茶の準備を整える。


あっという間にティータイムの始まりです。


「さぁ、用意も出来たので改めて、

私が、この地域を収める


エドワルド・ツー・ブライトネルだ。

辺境伯などという、面倒臭い仕事をしておる。


そして、こちらが妻の」


涼やかな女性ニコッと微笑み、


「フリーダです。

どうか宜しくお願い致しますわ。


使徒さま。」


えっバレてるの?

って顔にでてしまう。


「ふふふっ、弟のフリューゲルがいつも手紙に書いておりますので、存じ上げております。」


え、どうなるんだ?


「安心してくれたまえ、この街でその事を知る者は我々や大教会の大司教と各ギルドマスターと限られた人間だけだ、


義弟のフリューゲル殿同様に頼りにして欲しい。


我々の町はあなた様に全面的に協力させて頂きます。」


と、宣言するブライトネル様に

「はい、」

と返事をするのがやっとだった。


お茶を一口飲んだあと、ブライトネル様は、


「妹のクリステラは知ってるので、使徒様の…」


妹?

「妹ぉぉ??!」


「なんだ、話してなかったのか?

母は違うが、私の歳の離れた妹だぞ。私に似ておるだろ?」


わかるかよぉ!


俺はステラお姉さんを見つめて、


「ステラお姉さんは貴族なの?」


と、聞いた俺に、ステラお姉さんは、


「わたしは、わたし!

アルド君の、味方のステラお姉さんよ。

それ以上でも、それ以下でもないわよ。」


と、宣言する。


「わっはっは。


これは良いぞ!クリステラがお姉さんなら私は差し詰

エドお兄さん?いやいやこれでは何処にでも居て面白くない。

よし! トネルお兄さんだな。

あはは、いいぞいいぞ!

フリューゲル殿に自慢してやろう。」


上機嫌なブライトネル様


すると、


「ズルいわ、

わたしも仲間に入れて欲しいわ。

クリステラちゃんがお姉さんでアナタがお兄さんなら、


わたしだってリーダお姉さんがいいわ。」


膨れるフリーダ様


「わっはっは。

愉快愉快、家族が、増えた気分だ。


使徒さま、お役目が、無事におわれば、クリステラを本当にもらってやってくれまいか?

いっそ、本当に家族に成りましょう。

わっはっはっは。」


よし、ここは、乗ってやるか。


「お二人に自己紹介をさせて頂いても宜しいでしょうか?


私は、果ての村 アルフとルルドの息子で、アルドと申します。

少し縁があり、主神様よりお使いを頼まれただけの普通の子供です。

村ではステラお姉さんに良くしていただきました。


なので、どうか家族と思って頂けるのなら アルドと呼んでください。

トネルお兄様、リーダお姉様。」


ブライトネル様が感心して


「なんと、聡明な…」


と、もらしている。


フリーダ様も、


「フリューゲルが手紙で書いていた以上ね。


使命をお使いだなんて…ふふふっ


決めました。お姉ちゃん、アルド君のためなら頑張っちゃう!」


なにかを決心した模様、


「ズルいです。アルド君のお姉さんは、私!「ステラお姉さん」なんですからね!」


膨れるステラお姉さん


あぁ、この兄弟は仲が良いな。


和やかなお茶会も終わり、領主であるブライトネル様と今後の事を話合った。



まず、神託を大教会に届ける事と、


冒険者ギルドに登録すること。


ダンジョンなどの情報が欲しいことなどを告げる


おおよその事はフリューゲル様から聞いてはいたが

情報があつまるまで領都で冒険者として活動して、レベルをあげ、メインダンジョンに入る資格のがあるBランクまで、

ランクを早めに上げる予定だ。


魔王軍や敵の協力者に勘づかれないように目立たない行動を心がけること、これ大事。


などを再確認し、



長旅の疲れを癒すため、ブライトネル様の計らいでお屋敷に一泊する事となった。


翌朝、野生のメイドに起こして貰うという、地球でも中々無い経験を味わった。


その後


お屋敷で朝食をとり、ブライトネル様の馬車で四人揃って大教会へと向かう。


立派な教会の中は、村とは比べ物に成らないくらい立派だった。


お金在るんだろうなぁ


などと考えていたらこの教会の偉いさんがでてきた。


シスタークリステラが報告を行い


そして、大司教様に神託を渡す。


大司教様は、何かの祈りを捧げた後に神託に魔力を流す。


あの神託が流れる。


大司教は振り向き机の引き出しから、ゴトッと机の上に金貨の詰まった袋を出し、


「使徒さまに神々と教会からです。

神託の代金としてお納め下さい。」



って、えぇ、ドウユウコト?




読んでいただき有り難うございます。


少しでも、「面白い。」と思って頂けた方や、

「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方

宜しければブックマークをお願いたします。


評価や感想、

イイねを頂けたら、

すっごくすっごく、嬉しいです。


頑張るぞ!!って気持ちになりますので、

ヨロシクお願いします。



次回、冒険者になるもん。 をお楽しみに。



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