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運がないだけですので  作者: ヒコしろう


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100/175

もう…遅いんやでぇ

皆様ありがとうございます。


読んでくださる皆様のアクセス数に後押しをして貰い、


なんと、100話目の投稿と成りました。



どうも、お説教は体力が必要で、

快楽では無いなと感じた。

アルドです。


そんなわけで、俺は、オコです。

それはそれはオコなのです。


宰相のじじいが、

「もう良い、薬師長、下がってくれ。」


糞じじいは俺を睨みながら

「しかし、宰相殿、それでは…」


「下がれ!と言っている。」


宰相のじじいもキレだした。


糞じじいは悔しそうに


「では失礼致します。」


と、最後まで俺を睨み「ふん!」

と鼻を鳴らして回れ右して帰っていった。


帰れ!帰れ!


愚王様は

「許して欲しい、我らが愚かだった。


本当にフルポーションの製造が可能ならば、我が友 アルフの手柄としてこの国に戻ってこれるかも…と勝手な考えだった。


許して欲しい。」


頭を下げる王様に、


「世の中に気に食わないヤツはいるよ。

あの糞じじいみたいに、

でも、人間性を見ずに種族で嫌うのは違うんじゃないかい?


誰が言い出したか知らないが、それをおかしいとも、違うとも言わなかった国の姿勢も愚かです。」


何も言えない王様に追い討ちをかける。


「俺は、王様に言われた通りメインダンジョンを踏破してきました。

もう、文句は無い筈でしょ?


だから、この足でユリアーナさんを連れて帰ります。」


王様がハッとして、

「それは困る、

そなたが、メインダンジョンを踏破したことを貴族達に見せ、ドワーフの娘と一緒に生きると決めたアルフが正しかったと、種族に優劣などないと解らせてやりたい。

頼む私にチャンスを

今度こそ友の居場所を守るチャンスをくれないか?」


頭を下げるアホ王を見て、怒りがこみ上げてきた。


「王様も自分勝手だし他を見下してますよ。」


「えっ!」と驚くアホ王


「だってそうでしょ、

俺の父がこの街や周辺の村で嫌がらせをされたのは知ってますよね。


見限った父は名もない村に流れ着きましたが、そこで家族を作り、村の為に必死に頑張り村を発展させました。


今では地竜すら村人だけで討伐する最高の村になりました。


なのに貴方は、エルフの街こそ最上!帰って来れないのは可哀想…と


こんな糞みたいな国、他にはない事も知らずに…。」


下をむくアホ王とカス宰相


その時


「アルド様、大丈夫ですか?

お父様入ります!!」


ユリアーナさんが執務室に飛び込ん出来た

「城の外のミレディお姉様から念話で、

ダーリンが怒って居るからこの国を滅ぼす前に止めて欲しいデス。

と言われて走ってまいりました。」


ダーリンて初めて言われたわ!

あと、滅ぼさないからね!!


ほら、王様真っ青な顔してるから

滅ぼさないでちゅよぉ。


宰相さんは…こりゃダメだ王様より重症だな。



俺は、ため息を吐きながら


「ユリアーナさん

用事も終わりましたから帰りしょうか?」


「はい、久々に戻りましたが別に見るべき所も有りませんし

でも、アルド様。

私のお母様とそのお友達に合っていただけませんか?」


とお願いされた俺は、


「うん良いよ。」


と、使い物にならなく成った王様達を置いて部屋を後にした。



ユリアーナさんに連れられて中庭でお茶している女性二人とメイドさんの元にやって来た


女性の一人、ユリアーナさんに似ているお姉さんかと見間違えるユリアーナママが、


「まぁ、やっとお話出来ますわね。

ご挨拶が済んだらすぐにダンジョンへ向かわれてしまったので…。


ご挨拶が遅れました。

ユリアーナの母のシルビアです。


娘を助けて頂きありがとうございます。


あと、ユリアーナを貰ってくれるんですよね?


ユリアーナたら貴方の話ばかりなのよ。」


ユリアーナさんが真っ赤になって


「お、お母様、止めて下さい!」


「フフっ。幸せそうで安心しました。

これでも、ずっと心配してましたのよ。」


ニコニコしているシルビア様


「そして、こちらが私のお友達の…」


もう一人のご婦人を紹介するシルビアさんだが、


いきなり紹介中に、ご婦人に抱きしめられた。


?!


「ご免なさい、」


と言い手を離したご婦人は、


「顔を良く見せてくれますか?」


と、俺の顔を暫く覗き込むと、


「目元と、フフフっ耳の形が全く一緒…」


と涙を流した?


パパさんに似ている…。


「おばぁさまですか?」


と聞くと、


「おばぁちゃんです。

でも、息子が家を出た理由を後から知った、役に立たない駄目なおばぁちゃんです。


ご免なさい、アルフもだけどルルドちゃんに辛い思いをさせてしまいました。


貴方にも謝らなければ…」


涙を浮かべる、おばぁさまに


村で幸せに暮らしていて、妹も居ることを報告した。


そして、おばあさまは


「貴方のおじぃちゃんは、貴族でないが貴族の方々と付き合う事が多くて、

弱みを見せないように必要以上に意地をはってしまい馬鹿な判断をしました。


薬師の一族の長など捨てれば良かったのに…。


でも、そんな見栄っ張りが、アルフが家を出てから元気がなかったの。


でも貴方がこの国に来ていると聞いてなんだかソワソワしていたのよ…。」


涙を拭いながら語るおばぁさま


「だから、許してなんて言えない。

けど、余り嫌わないであげて欲しいの。」




おばぁさま…。


もう…遅いんやでぇ…。




読んでいただき有り難うございます。

宜しければブックマークをお願いたします。


評価や感想、イイねも頂けたら、

すっごくすっごく、嬉しいです。


頑張るぞ!!って気持ちになりますので、

ヨロシクお願いします。


次回、 やっちまったモノは仕方ない を お楽しみに。

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