当たっちゃいました!
「ふぅ~食った食った、ごちそうさん」
「ご馳走さまでした!」
俺達は運ばれてきた料理を食べ終えた。結局の所、俺は結構な量のパンケーキを食べたから腹がパンパンだ。
俺は水を、アミィはアイスココアを飲みながら満腹感に浸っていた。そして、アミィがアイスココアを飲み終える。
「それじゃあ、そろそろ帰ろうか。また来ような、アミィ」
「はい! まだまだ美味しそうなものがあったので、次来るのが今からもう楽しみですよ!」
俺達は、レジで会計を済ませて、外へと出た。
「有り難う御座いました~」
…………
俺達はファミレスから出て、帰路につこうとした。すると、アミィが俺の顔を覗き込みながら尋ねてきた。
「ご主人様、先程店員さんから何を貰われてたのですか?」
「あ、あぁ、そういえば」
俺がファミレスの店員さんから貰ったのは福引券。
そういえば、今近くでイベントの一環で福引をやってるんだったな。商品も結構充実していて、確か特賞はイタリア二泊四日のペア旅行だったか。
まぁ、俺としてはハズレの飴ちゃんでも十分なんだけど。俺が財布を確認すると、札ポケットに何枚か福引券が入っていた。これなら今回貰った福引券を合わせれば二回は回せるな。
「アミィ、ちょっと寄り道しようか」
「はい、あの、何か用事ですか?」
「いいからいいから、付いてきな」
少し不安げなアミィを尻目に、俺はアミィを引き連れて福引会場へと向かった。
…………
福引会場は時間帯も合間って結構混んでいた。列に並ぶこと10分弱、ようやく俺達の番がやって来た。
福引会場のテントの下には真っ赤な抽選機が置かれ、その奥に色黒のオッサンが構えていた。
「それじゃあ、これでお願いします」
俺が抽選券をオッサンに渡すと、枚数を確認し始めた。
「あいよ! ひぃふぅみぃ……よし、それじゃあ二回ね!」
まずは俺からだ。俺は気合いを入れたあと、おもいっきり抽選機のレバーを回した。
「ふんっ!」
抽選機からガラガラと音が鳴り、やがて抽選機の口から玉が飛び出した。俺がトレーの上を確認すると、真っ白い玉が転がっていた。
「はい、残念~ ほれ、参加賞だよ」
抽選会場のオッサンがニヤニヤしながら俺にチューイングキャンディを渡した。これはこれでアミィのおやつに丁度いい。さて、次はアミィの番だ。
「それじゃあ、いきます!」
アミィが何だか燃えている。
しかし、手の高さが抽選機のレバーギリギリだったから回すのが大変そうだ。アミィは抽選機のレバーに力を込めた。
「えぃっ!」
抽選機がやや控えめな音をたててグルグルと回る。そして、抽選機の口から玉がコロリと転がり出た。
「ど、どうでしたか……?」
アミィはピョンピョンと飛びながら俺に尋ねた。俺がトレーを覗き込むと、トレーの上には銅色の玉が輝いていた。それを見たオッサンが勢いよくハンドベルを鳴らす。
「おめでとう、お嬢ちゃん! 三等だよ!」
「え、ええ!? 本当ですか!?」
「やったなアミィ! でかしたぞ!」
俺はアミィの両手を握り上下に振った。アミィも跳び跳ねながら俺に合わせて両手を振っている。
「それじゃあ三等は……これだ!」
オッサンの声で俺達が向き直ると、オッサンが俺達に一枚の封筒を渡す。俺はその場で早速封筒の中身を確認した。
「これは……遊園地のペアチケット?」
「スゴいです! やりましたね! ご主人様!」
封筒の中身は、この街から一時間程の距離にある遊園地『アルカディア』のペアチケットだった。
ちょっと前までの俺には縁の無い代物だけど、今の俺にはアミィがいる。
「それじゃあ次の休みに一緒に行ってみるか!」
俺の提案に、アミィは心底驚いた顔をしている。
「私と、ですか?」
「アミィ以外の人と一緒に行くなんてあり得ないよ」
「そんな……勿体無いですよぅ……」
そうは言っているけど、アミィはとても嬉しいそうな表情をしている。少しうつむいて、目を泳がせているアミィは堪らなくいじらしい。
「次の休みが楽しみだな! アミィ!」
「はい……楽しみです……とても……」
アミィは家に帰ってからも終始次の休みが待ち遠しいようだった。
こんなに喜んでくれると嬉しいもんだ。正直な所、俺もアミィと同じくらい次の休みが待ち遠しかった。
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