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【旧】アミィ  作者: ゴサク
四章 ハリケーンガール
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当たっちゃいました!

「ふぅ~食った食った、ごちそうさん」


「ご馳走さまでした!」


 俺達は運ばれてきた料理を食べ終えた。結局の所、俺は結構な量のパンケーキを食べたから腹がパンパンだ。

 俺は水を、アミィはアイスココアを飲みながら満腹感に浸っていた。そして、アミィがアイスココアを飲み終える。


「それじゃあ、そろそろ帰ろうか。また来ような、アミィ」


「はい! まだまだ美味しそうなものがあったので、次来るのが今からもう楽しみですよ!」


 俺達は、レジで会計を済ませて、外へと出た。


「有り難う御座いました~」


 …………


 俺達はファミレスから出て、帰路につこうとした。すると、アミィが俺の顔を覗き込みながら尋ねてきた。


「ご主人様、先程店員さんから何を貰われてたのですか?」


「あ、あぁ、そういえば」


 俺がファミレスの店員さんから貰ったのは福引券。

 そういえば、今近くでイベントの一環で福引をやってるんだったな。商品も結構充実していて、確か特賞はイタリア二泊四日のペア旅行だったか。


 まぁ、俺としてはハズレの飴ちゃんでも十分なんだけど。俺が財布を確認すると、札ポケットに何枚か福引券が入っていた。これなら今回貰った福引券を合わせれば二回は回せるな。


「アミィ、ちょっと寄り道しようか」


「はい、あの、何か用事ですか?」


「いいからいいから、付いてきな」


 少し不安げなアミィを尻目に、俺はアミィを引き連れて福引会場へと向かった。


 …………


 福引会場は時間帯も合間って結構混んでいた。列に並ぶこと10分弱、ようやく俺達の番がやって来た。

 福引会場のテントの下には真っ赤な抽選機が置かれ、その奥に色黒のオッサンが構えていた。


「それじゃあ、これでお願いします」


 俺が抽選券をオッサンに渡すと、枚数を確認し始めた。


「あいよ! ひぃふぅみぃ……よし、それじゃあ二回ね!」


 まずは俺からだ。俺は気合いを入れたあと、おもいっきり抽選機のレバーを回した。


「ふんっ!」


 抽選機からガラガラと音が鳴り、やがて抽選機の口から玉が飛び出した。俺がトレーの上を確認すると、真っ白い玉が転がっていた。


「はい、残念~ ほれ、参加賞だよ」


 抽選会場のオッサンがニヤニヤしながら俺にチューイングキャンディを渡した。これはこれでアミィのおやつに丁度いい。さて、次はアミィの番だ。


「それじゃあ、いきます!」


 アミィが何だか燃えている。

 しかし、手の高さが抽選機のレバーギリギリだったから回すのが大変そうだ。アミィは抽選機のレバーに力を込めた。


「えぃっ!」


 抽選機がやや控えめな音をたててグルグルと回る。そして、抽選機の口から玉がコロリと転がり出た。


「ど、どうでしたか……?」


 アミィはピョンピョンと飛びながら俺に尋ねた。俺がトレーを覗き込むと、トレーの上には銅色の玉が輝いていた。それを見たオッサンが勢いよくハンドベルを鳴らす。


「おめでとう、お嬢ちゃん! 三等だよ!」


「え、ええ!? 本当ですか!?」


「やったなアミィ! でかしたぞ!」


 俺はアミィの両手を握り上下に振った。アミィも跳び跳ねながら俺に合わせて両手を振っている。


「それじゃあ三等は……これだ!」


 オッサンの声で俺達が向き直ると、オッサンが俺達に一枚の封筒を渡す。俺はその場で早速封筒の中身を確認した。


「これは……遊園地のペアチケット?」


「スゴいです! やりましたね! ご主人様!」


 封筒の中身は、この街から一時間程の距離にある遊園地『アルカディア』のペアチケットだった。

 ちょっと前までの俺には縁の無い代物だけど、今の俺にはアミィがいる。


「それじゃあ次の休みに一緒に行ってみるか!」


 俺の提案に、アミィは心底驚いた顔をしている。


「私と、ですか?」


「アミィ以外の人と一緒に行くなんてあり得ないよ」


「そんな……勿体無いですよぅ……」


 そうは言っているけど、アミィはとても嬉しいそうな表情をしている。少しうつむいて、目を泳がせているアミィは堪らなくいじらしい。


「次の休みが楽しみだな! アミィ!」


「はい……楽しみです……とても……」


 アミィは家に帰ってからも終始次の休みが待ち遠しいようだった。

 こんなに喜んでくれると嬉しいもんだ。正直な所、俺もアミィと同じくらい次の休みが待ち遠しかった。

ここまで読んで頂き有り難うございます!

もし気に入って頂けたら、感想、評価、ブックマーク等宜しくお願い致します!

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