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第99話 村の人




 暫くの間リーガル村の住民にもみくちゃにされた後俺は水中都市(アトランティス)に向かいレイン、ティア、シィル、ソフィをリーガル村に引き戻した。

 

 「お前ら、あんな事があったのみんなは知らないから喋っちゃダメだぞ」

 「そうだな」

 「はっはい、分かりました……」

 「うん、喋らない方が良さそう」

 

 みんな物分りが良くて助かった。

 子供組は恐ろしい現場を見たにもかかわらず強いメンタルを持っているようだ。

 俺なら立ち直れなくて放心してしまうだろうな。

 

 「じゃぁ気を付けて帰るんだよ」

 「「はい、ありがとうございました!」」

 

 子供たちが歩き去る後ろ姿をみとどけた後すぐリーフルさんがやってきて挨拶をした。


 「おぉ、ティアこんなとこで何やってんだよ。って、ディルガ!久しいですね」

 「リーフルさん! お久しぶりです!」


 相変わらず透明感のある綺麗な緑色の髪を揺らしながら話しかけてきたなこのクソイケメン……。

 細い件を腰に付けて片足を少し曲げ借りだの角度を少し斜めにしながら、腰に手をつけニヤリと笑っている。

 

 「おっと、紹介するよディルガ、こいつらは【赤】階級冒険者のヴェルムとジャンだ」

 「よろしく」

 「話は聞いてるよ」


 2人は落ち着いた口調でそう喋る。

 ヴェルムさんは干物先にナイフのようなものをつけた武器を持っている。

 ジャンさんは異様に湾曲した武器を腰に着けている。

 それはまるでブーメランのようだった。


 2人とも【赤】階級の冒険者らしいがおそらくあの襲撃で死んでいるな。

 きっと勇敢に戦ってくれたに違いない。

 

 「ディルガさんは階級いくつなんですか?」

 

 いちばん俺に言っちゃいけない言葉をかけたな……。

 俺はこれでも【緑】階級の冒険者だ。

 下から二番目だぞ?!

 普通【緑】階級は農民や商人のレベルだから当時はものすごいいじられてたな……。


 俺は黒い布を自分の右肩を見せるようにめくった。

 するとそこにあったのは惨めな緑色の紋章ではなく真っ白に光る紋章だった。


 「【白】階級?!」

 「え……」


 予測し得なかった事を目にして俺は絶句してしまった。

 実際俺は【緑】階級だった事もあり反動で驚いてしまった。

 下から二番目の階級から1番上の階級にまでランクアップしていたわけだから驚くのにも無理はないだろう。


 「失礼しました。失礼な口を……」

 「いやそんなレベルじゃないんだけど……」

 「いやまぁディルガはレベルすらも追い払った男だからな! あっはっは!」


 ティアさんが大きく笑っている。

 フラムを追い払ったと言うか、殺したんだけどね……。

 フラムさんはそれをわかっていて嘘をついたのか?

 ありがたいが面倒臭い事にならなきゃいいけどな。


 「あっそうだ、ジャン早く行かないと」

 「おう、そいだったな、では失礼します!」

 

 そう言い残すと2人はどこか遠くへと走り去って行った。

 後ろ姿はどこか脅えているようだった。

 

 「あっそうだ、スーニャさんが長期任務から帰ってきていましたよ」

 「へっ!? ディルガさん?!」

 

 その声がフラグとなり直ぐにスーニャさんが現れた。

 遠くから手を振りながら綺麗な髪を揺らしながら走ってくる。

 あとメロンも揺らしている。


 「お久しぶりです。スーニャさん」

 「お久しぶりです!」

 

 右の薬指で前髪を左に流すと口角を上げながらほほ笑みを浮かべた。

 

 「えっと……」

 「あれっ? レインと会ったこと無かったっでしたっけ?」


 みんな熊の時のレインしか見ていないからこのイケメン姿を見た時は驚いていた。

 スーニャさんはまだ見ていなかったか。

 この茶色いサラサラの髪のクソイケメンを。


 「おぉ! ディルガさん……と……」

 「おっ! ガイラ! 久しぶり!」


 そこに現れたのは長い髪を後ろでまとめた少年ガイラだった。

 ガイラとはスライム災害の時以来だ。


 「えっ?! ディルガさんその紋章!」

 「ん? あぁこれなんか白に変わってたんだよ」

 「……流石です」


 2人は呆然とした顔で俺の右肩をジロジロと見ている。

 んー。

 なかなか恥ずかしいな。


 俺はローブを下ろして肌を隠した。

 それからくだらない世間話を続けてしばらく経った。

 ガイラもスーニャさんもリーフルさんも去って行きレインと歩いていた。

 レインはとりあえず冒険者ギルドに戻り様子を見てくると言っていたので俺は気休めに村を歩いていた。


 「ん?」


 その時俺の座標認識に膨大な魔力が写った。

 本来それは写る範囲外の距離にいたが溢れ出る魔力が俺の座標認識に引っかかったのだ。

 リーガル村の外に向かってものすごい速度で飛んでくる。


 (まずいな……)


 まさかフラムの関係者か?

 いやまさか、フラムより圧倒的に魔力が上だ。

 というか俺と比べても比べきれないほどに大きな魔力だ。

 これだけの実力者がフラムの遣いのわけない。

 魔王か?

 いや考えるなとりあえず着地地点に迎え。


 転移魔法を使いリーガル村の門から2キロほど離れた迷い森の中で俺は空を見上げた。

 恐ろしいほどの魔力の塊は既に1キロ程の距離に位置していて俺の『座標認識』にもはっきりと写っていた。

 

 それからおよそ0.2秒後、ものすごい風と轟音と共に砂埃を上げその何者かが着地した。

 既に俺の『座標認識』はそいつから漏れる魔力で溢れてしまって機能しなくなった。

 サーモグラフィーのように移るのだが『座標認識』は全部真っ赤だった。

 やがて風に飛ばされ砂埃が晴れると中からは細身の男が現れた。

 男は白銀の髪を生やして鋭い眼光をこちらに向けていた。

 武器は何一つ持っていないが魔法だけで瞬殺される自信がある。

 それだけの威圧感があり眼圧だけで潰れてしまいそうだった。

 

 「何者だ?」

 

 俺は少し震えた声を苦し紛れに出した。

 すると男は少しはにかむと手を腰に着けて声を放った。


 「普段は名乗らないのだが君には名乗ってもいい気がするんだ。俺はヴェーダ・タトラキスタ。魔王を統一する最高支配者だ。」

 「えっとつまり?」

 「言うなれば魔王を統べる魔王かな」


 なぜそんな奴がここに……まさか神話級スキルを会得してしまったから?!

 それとも仲間のフラムを殺された怒りから?


 「志望すればだけど君には魔王になってもらいたい」


 その時ヴェーダは急にその余裕の声で提案を示してきた。

すいません遅れすぎました

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』

・『轟音耐性』・『精神攻撃体制』


〇固有スキル

ㅇ『鬼』

・『蒼炎』・『貫通』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『万斛虐殺』

・『消化』・『分身』

・『回復』・『結界創作』

・『念話』・『空間転移』

・『白轟雷』・『精神看破』

・『炎爆燦爛球』・『地平落雷』

・『斬撃之雨』


〇神話級スキル

・『無限知覚』・『虚無空間』



〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

・『雷属性適性』

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