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第92話 因縁



 

 フラムは急激に速度を増し俺に殴り掛かる。

 因縁の対決が今始まった。

 上手く避けながらカウンターを狙っていく。

 フラムの右手の、ストレートが遅れた瞬間、俺は左手で右に押し、体制が崩れた瞬間右手で頭を全力で殴る。

 しかしフラムはブリッジのような体勢で避けて空ぶった俺を下から蹴り上げた。

 空中に上げられた俺に更に炎の鞭を生み出し追撃をする。

 俺は鞭に向かって地属性魔法生成した岩でで応戦するが鞭はまるで意識を持ってるかの如く岩をよけ俺の腹に届いた。

 小さく結界を展開し守ったがその衝撃はちゃんと届き俺を更に高くへと上げた。

 鞭はパシン! という鋭い音を立てながらサイド俺に向かってくる。

 流石にまずいので『空間転移』でフラムの近くに転移し『白轟雷』で避ける隙を与えないように一瞬で吹き飛ばす。


 「……ちっ!」


 ズドォォン!!!


 雷の轟音が響く。

 俺には『轟音耐性』のおかげで小さな音にしか聞こえないが物凄いエネルギーがフラムを襲った。

 地面に平行に物凄い速度で飛ぶフラム。

 流石に回避できなかったようだ。

 俺はすかさず『空間転移』でフラムの先に転移し小さく『炎爆燦爛球(アストライオス)』を発動する。

 大きさは野球ボール程度だが『炎爆燦爛球(アストライオス)』ならこれでも地形を変形させる以上の威力を出せる。

 高速で飛んできたフラムは避ける事もできず空中に浮いたままの蒼い炎の玉にぶつかり爆発をしてみせる。

 

 「これで少しでも止まってくれるといいが……」

 「俺に炎属性魔法が効くとでも?」

 「まぁだろうな」


 想定通りだがフラムに炎属性魔法は効かない。

 恐らくだが『業火神(ヘリオス)』の内包スキルに『炎属性無効』とかあるだろう。

 目には目を歯には歯を、とは言うが炎には炎とはいかなかったようだ。

 俺も『炎属性耐性』はあるがフラムの言っていた『鬼』の内包スキル『貫通』はそう言うのを無効化するんやろ?

 ではなるべくフラムの魔法は受けないようにしなければならない。

 これがもしも魔法だけでなく物理攻撃にも有効となるなら俺の『物理攻撃無効』も無効化される。

 前戦った時は魔法も物理攻撃も効かなかったので『鬼』への会得は最近の物だと考えられる。

 いやでもあの時も角は生えてなかった。

 恐らく内包スキルを解放したのが最近なのだろう。

 

 「流石に雷のやつは効いたぜぇ……」


 雷属性に耐性は持っていないらしい。

 これは有効打になる。

 だからと言って連用するのも良くない。

 すぐに対策を練られて終わりだ。

 

 『切断者』のような物理魔法を主体に立ち回り『分身』などを駆使しつつ柔軟に戦う必要がある。

 もう、先程までの簡単に捕まるフラムでは無い。

 怒りから威厳と力を完全に取り戻した誇り高き炎属性魔王、フラム・ミリュンリルだ。

 

 歩いてると思えば急に加速し一回転した後に炎に包まれた裏拳を俺の頭に打ち込んでくる。

 完全に油断していた。

 振られた拳は完全に俺の頭を狙った軌道だ。

 魔力で強化した腕に地属性魔法で岩を纏わせてガードしたのだが腕がはち切れそうだ。

 どうやら『物理攻撃無効』も『貫通』により無効化されている。

 物凄い激痛が腕に走った。

 久しぶりに感じる痛みに思わず俺は叫びそうになった。

 だが冷静に『再生』の力を使い0.1秒もしない間に腕を再生させる。

 追撃を逃れる為元いた座標に『分身』で分身体を残し本体はフラムの後ろに転移する。

 とった! そう思ったのだがフラムはそれが偽物だとすぐに気づいたようで後ろを向きその時の半回転の遠心力で右足を伸ばし俺の脇腹辺りを目掛けて蹴りを繰り出した。

 フラムの足は空間を切り裂き俺の腹に届こうとしていた。

 

 (かかったな!)


 しかし俺はまだ手がある。

 『魂保存(ソウルセーブ)』だ。

 このスキルを使って分身体に魂を入れ本体を入れ替える。

 他の常用スキルをきって『管轄者』の処理速度を底上げしてスキル完了時に全ての常用スキルを同発する。

 

 俺の作戦は幸をそうし分身体を蹴り消したフラムを後ろから奇襲する。

 『炎爆燦爛球(アストライオス)』の容量で雷属性を収束し『白轟雷』よりも早く強力な雷属性魔法を繰り出す。

 イメージはろうとで水を上手く集め細くして容器に入れる。

 俺の魔力で雷を手先で収束しそれを一気に加速させて対象にぶつける。

 これは魔力と『白轟雷』の応用だ。

 俺は魔力を手先に集めそれらを『白轟雷』として生成、後にそれらのエネルギーを魔力で操り収束、そして放たれるのを今か今かとまつ雷を一気に放つ!


 放たれた白い棒状の雷は一瞬にしてフラムの体を貫通し直線上にあった大岩にぶつかり爆発した。

 大岩はまるでトマトか何かか? と思ってしまうほどに簡単に砕け散った。

 フラムは体を強化していなかったようで簡単に貫通してしまった。

 本来もう少し耐えて遠くまで吹き飛ばすつもりだったのだがそれ以上にダメージを負ってくれたようだ。

 フラムは傷に気付くとバックステップで20メートルほど距離を開けた。

 

 「お前さぁ……ん?」


 フラムの体から魔力が漏れ出ている。

 その時足元に巨大な魔法陣が描かれた。

 魔法陣は俺を中心として展開されており気づく頃にはフラムの魔力が補填され魔法が発動した。

 

 (まずっ!)


 認識は出来たが避ける事のままならないスピードで魔法が発動した。

 普通はこんなに早く魔法は発動できない。

 そう、『管轄者』でもいない限りは。

 だがあいつはやった。

 俺と戦いながら魔法の演算を並列して行っていたのだ。


 (ばけものめ!)


 魔法はやはり炎属性魔法らしく下から上にかけて川が流れるかの如く勢いで火が流れた。

 直径3メートル程の炎の円柱が空高くへと登っていく。

 俺はその火の中でわずかな時間痛みを味わった。

 こんな気持ちだったのだろうか……リーガル村のみんなは……痛いな……熱いな……苦しい。

 

 (意識をしっかりともて!)


 消されてはダメだ押されるな……。

 体の構造を魔力で強化する。

 これどれだけ続くんだ?

 既に5秒は経っている。

 それなのに魔法が消えるどころか弱まる気配も全くない。

 辛いがここから反撃を始めよう。

 

 

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』

・『轟音耐性』・『無限意識』

・『精神攻撃体制』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『万斛虐殺』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』

・『結界創作』・『念話』

・『空間転移』・『白轟雷』

・『精神看破』・『炎爆燦爛球』



〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

・『雷属性適性』

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