第89話 方向
───水中都市
「リゼさん帰りました」
「うん。ノヴォルさんは元気だった?」
「えぇ」
ノヴォルさんもリゼさんの事を孫みたいな感じ、と言っていたな。
リゼさんからみてもそうなのだろう。
するとリゼさんは立ち上がってニヤニヤしてみせる。
「な、なんです?」
「フラムについての情報をつかみました」
「おぉ! それは本当ですか?」
現在復讐の為フラムの情報に飢えている。
どんな情報であれ有益に違いない。
「居場所が分かったわ」
「なっ?!」
驚いて跳ね上がってしまった。
理由を聞けば十色光魔法内での情報漏洩か原因らしい。
そして現在どうやらフラムは自らの産まれた故郷にいるらしい。
その故郷の名は フライルテイス。
火山の中にあると言われている炎の町。
その気温は100度以上にもなると言う。
そこにいるだけで水は沸騰してしまうというまさに地獄。
人間なんてそれ相応のスキルを会得していない限り1時間もせずに蒸し死ぬ。
サウナ好きなおっさんでも流石に何時間もいたら死ぬ。
そんな地獄の町があるのだ。
そこで産まれたフラム。
炎属性魔王となったのは当然とも言える。
そんなところに行けば焼け死んでしまうが『環境効果無効』を持っている俺なら気温に影響されない。
レインなどは持っていないので俺の単独行動となる。
少々不安ではあるが一人で行くしかない。
特にこのスキルの会得方法も知らないし。
その後リゼさんにフライルテイスの位置とそれを示した地図を貰いその後の注意について聞いた。
「気温が高すぎるから飲食物は殆ど持ち込めないですね」
まぁ当たり前だろう。
地球にある特殊加工を施した食品でも無い限り無理だろう。
魚なんて一瞬で干物になる。しらんが。
飲み物も沸騰して飲めたもんじゃない。
しかし、俺は『生存能力強化』により食事を必要としない。
その他にもこのスキルにより呼吸、睡眠もしなくても生きていける。
本当にお世話になっているスキルだ。
肺が焼けないように呼吸は制限し、身を守る為に睡眠も制限する。
まぁ、寝る程そこに長居する気も無いが。
ここに来て俺の常用スキルが火を吹いている。
いや為の火を遮るスキルだったわ。
そしてそこに居る住民には被害を極力出したくなかったのでそこに住む住民達のことも教えてもらった。
そこは他種族が侵入することが少なく情報が少ないそうだが、
「んー、不思議な炎属性魔法を使う鬼がいるわ」
「鬼?……」
詳しくは記載されていない書物が多くリゼさん自体も1度フライルテイスに行った事があるそうなのだが唯一合っていると確認できたのは鬼がいたということだけだと言う。
頭に1から2本の角が生えており想像する恐ろしい形相の鬼ばかりでは無いそう。
髪の色はそれぞれ違うが赤色を主体とした暗い色だそうだ。
そして不思議な魔法についての詳細は分からないそうだか恐らくその鬼の固有スキルとかだろう。
鬼が種族として確立しているのかは謎だ。
だがその固有スキルに少し興味がある。
恐らく鬼の町出身のフラムは恐らく鬼の種族なのだろう。
対処としてもそのスキルに内包された能力についても、炎属性魔法が得意な俺からしてみるとやはり興味が湧いた。
フライルテイスに向かうまでの手筈はこうだ。
①地上でフパスさんも合流
②座標を知らないので転移が出来ないので近くまで案内してもらう
③フライルテイス周辺で転移魔法でフラムさんを水中都市へ送る
④転移魔法出戻り俺だけがフライルテイスに向かう
という手筈だ。
1度案内してもらえれば転移魔法で瞬間的な行き来が可能になるのでそれでフパスさんを水中都市に送ってからフライルテイスに向かう。
危険に晒す訳にもいかないしな。
「それじゃ、俺行ってきますね。レイン達をお願いします」
「えぇ、お気をつけて……帰ったらまた話しましょう……ね」
「照れ顔で恐ろしいフラグをたてるな」
俺は顔を赤らめてるリゼさんを目尻に、地図を持ち転移魔法で地上のビーチに転移した。
すいません、遅れました
良かったら☆やブックマークでの評価お願いします!
ディルガスキル
○常用スキル
ㅇ『管轄者』の下
・『物理耐性』・『環境効果無効』
・『身体能力強化』・『炎属性耐性』
・『思考加速』・『意識拡張』
・『生存能力強化』・『座標認識』
・『暗視』・『光属性耐性』
・『再生』・『状態異常耐性』
・『轟音耐性』・『無限意識』
・『精神攻撃体制』
○スキル
・『魂保存』・『時間の管理者』
・『切断者』・『虐殺者』
・『消化』・『分身』
・『蒼炎』・『回復』
・『結界創作』・『念話』
・『空間転移』・『白轟雷』
・『精神看破』
〇属性適性
・『地属性適性』・『炎属性適性』
・『雷属性適性』




