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第84話 1次避難




 「早くない?!」

 

 あーそうか。

 普通転移魔法の構築に馬鹿みたいに時間かかるんだった。

 俺はその過程を『管轄者』がぶっ飛ばしてくれてるから一瞬で転移出来るのだ。

 

 リゼさんはベットの上で跳ねながら笑顔のような驚いてる様な顔を浮かべた。

 顔が火照って赤くなっている。

 そんな姿ではあるが、子供2人はこの場にいる圧倒的強者に恐怖を示している。

 ティアさんの後ろに隠れズボンを掴んでいる。

 相変わらずティアさんへの信頼が厚いようだ。

 これ多分俺の事はまだビビってるよな……。


 「そちらがお客さんね」  


 それに気づき赤い顔を冷やしながら足を進めた。

 リーフさんは覗き込むようにして2人を見る。

 深くズボンに隠れる2人だが少しだけ顔を出している。


 「君達の名前はなんて言うの?」


 流石リゼさん。  

 心折れずにコミニュケーションを取ろうとする。

 それに心を開いたのか少し顔を出した。

 その時のティアさんのほらっ、って合図も相まって子供2人を動かした。

 ちなみにティアさんもリゼさんに出会うのは初めてだと思うが非常に落ち着いている。

 リゼは俺以外と話す時デレないのだが流石に恐怖する子供の前では初対面の男がいても優しくなりざるを得ないようだ。


 「ソフィ……です」

 「……シィル……です……ソフィの兄です」


 2人はしっかりと話せたようだ。

 だが俺と目が合うとやっぱりティアさんの後ろに回ってしまった。


 顔だ! お前ら顔だろ!

 酷い現実だ……。

 

 リゼさんはこちらを見てニヤニヤしている。


 え? やめろよその顔!

 

 それからなんか負けた様な気持ちのまま宿舎へと案内して行った。

 ちなみに終わった後にまた転移してリゼさんの部屋に戻っても良かったのだが『分身』で作りだした分身体に『魂保存(ソウルセーブ)』で魂を入れる練習もしておきたいので、リゼさんの部屋に分身体を残して外に出た。

 俺が外を案内するのだ。

 水中都市(アトランティス)は結構知っているつもりなので迷うことこそ無かったが住民たちが、


 「ディルガ様!」

 「ディルガ様ありがとうございます!」


 っとメチャクチャ話しかけられた。

 嫌ではなかったが歩けない程囲まれた時は全員ぶっ飛ばそうかと思った。

 ウザかったので申し訳なかったが転移魔法で宿舎まで転移した。

 転移先は路地裏だった。


 「これでどうです?」

 「ふむ……十分じゃ」


 なんだコイツら。

 行けない取引現場にでも遭遇してしまったのだろうか。

 目の前では黒服に身を包んだ男2人が茶色い袋を渡し合っている。

 中腰をとり、手には金貨、それらを誰も居ないこんな薄気味悪い所で渡し合っている。

 俺は悟った。


 (あっこいつら違法ドラッグやってるタイプだ)


 まぁ別に止めなくても良かったのだが水中都市(アトランティス)の治安の良さやリゼさんの笑顔を考えると止めずにはいられなかった。

 本来俺はこんな正義感の強い男じゃないはずなんだがな。

 

 「おい、おっさん達、何やってんすか?」  

 「ぁあ?! うっせぇな……って! ディルガ様?!」

 「なわ……本当にディルガ様?!」

 

 こいつらは何故こんなにも驚いているんだ?

 

 「ここっ、これはですね……」

 「違法ドラッグとか?」

 「え?……あぁ違いますよ。筋肉増量剤です」

 

 男達は目を合わせるとさっきまで焦っていたのに急に冷静になりそう言った。

 それドーピングとかに使うやつ?

 アウトじゃね?


 (リゼさん……筋肉増量剤って合法なの?)

 (え? えぇ……まさか飲んでくれ)


 あっやべなんか言ってたな。

 切っちまった……まいっか。

 合法ならそれでいい。

 でもここでやらなくていいだろ。

 見たところひょろひょろのおっさんが買おうとしてる。

 副作用で死んだりしなければ大丈夫だろ。

 すぐにマッチョになったらバレるだろうしな。


 「そうか、すまなかったな」

 「えぇ、ディルガ様もお1つどうです?」

 「いらねぇよ」


 筋肉なんてこの体の場合邪魔なだけだ。

 非力な人間と違ってスキルさえあればどこまでも強くなれる。

 そうどこまでも。

 それがこの世界の摂理だ。

 少し手を挙げ別れた後は路地裏を抜けて宿舎のある区に入った。

 町はバカ都会! って訳でもなく田舎って訳でもないとこで普通の町並みが拡がっている。

 住宅地のような光景が広がりここではパンの匂いがする。

 目の前にはパン屋があったり、周りには肉屋があったりとお店が周囲に充実した町並みだ。

 家も綺麗に並べられ道がしっかりと舗装されている。

 とりあえず町を歩き目的の宿まで町を見て行った。

 図書館や児童館なんかもあり非常に教育にも熱心らしい。

 1つ坂道を越えると目的の宿に着いた。

 五分くらいしか歩いていないが舗装された綺麗な道だった為か坂道なんかも歩いたか子供達も疲れた様子はなかった。 

 元気で溢れたいい顔色を保っている。

 ティアさんはその見慣れない風景に驚いたようだ。

 それで少しでもリーガル村でのことが緩和されていたら幸いだ。

 俺は宿のドアを引くと大きく1歩を踏み出した。

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』

・『轟音耐性』・『無限意識』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』

・『結界創作』・『念話』

・『空間転移』・『白轟雷』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

・『雷属性適性』

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