第83話 確認
俺は川に取りに行った水を4人に渡した。
喉を乾かしていた彼らは砂漠に降った雨水を飲むかの如く勢いでコップに水を入れ飲んだ。
正直綺麗な水とは言えないかもしれないが、川としては普通に綺麗だし、魔力も豊富に入っている為飲んだ方がいいだろう。
スポーツ飲料みたいだな。
食事を取り安心しか子供2人はすぐに寝てしまった。
一晩中起きて怯えていたんだ、当たり前だ。
どころかそれでよくもったな。
子供の時の俺ならすぐに気絶してただろうに。
あとレイン……お前はなぜ怪我人のような顔で飯食ってやがる。
お前はこっちだろうが。
レインは少し罪悪感を抱いたような顔で遠くの空を見ている。
ティアさんはあぐらでその筋骨隆々な体を休ませている。
俺は今日からのことを考えた。
どこに泊まるのか、それからどうすべきか。
まずは宿舎。
寝泊まりできるところを探さなくては。
水中都市なんてどうだろうか。
あそこなら俺のお願いであれば聞き入れてくれそうだ。
とりあえず連絡だけとってみよう。
えっとたしか『念話』とかいうスキルが……。
『念話』は離れた相手との通信を可能とするスキル。
言わば電話だな。
ただ電波で繋げる訳ではなく、相手の魔力を知り、それを感じ、そこに言葉、思念を乗っけた魔力を飛ばす。そんな感じだ。
やった事はないが『管轄者』がいれば容易なことだろう。
(管轄者……管轄者!)
〈あぁはい! すいませんなんでしょう〉
(どうした? 忙しかったか?)
〈あぁいえ、そうでは無いんですが……このスキル『無限意識』がどうも複雑でスキル情報の会得すら凄まじい時間がかかるんです。……なにか手がかりとかあれば変わりそうですけど〉
(そうか……あっそうそう『念話』でリゼさんに繋ぎたいんだけど出来るか?)
〈可能ですよ〉
それからしばらく耳にはノイズのような音が響く。
(え? まって?!……『念話』を獲得してましたのね?! ディルガ様ぁ!)
耳に小高い声が響く。
この少女のように騒いでいるのは普段はリゼ・リューグラ。
一応淙属性の魔王だ。
(フパスさんに教えて貰ったんですよ)
(よかった、これで沢山お話できますね!)
(……そうだな……そうそう急用なんだリーガル村がフラムによる襲撃を受けて壊滅的な打撃を受けたんだ。生き残りが3人くらいしかいなくて……その3人を水中都市で生活できるようにして欲しいんだ……)
(わーお異様すぎる展開の早さ……それにしても本当に3人しか生きていないの?)
リゼさんは妙に冷静だ。
なんなら俺から『念話』が来た時の方が焦ってないか?
精神状態の波が激しいな。
女性ってこんなもんか?
いやそんな事ないよな……いやいやそこじゃない!
話が脱線してるぞ!
(あぁ……【赤】階級冒険者1人と生き残った子供2人だ)
(まぁ勿論いいけど……どうする?今すぐ来れる? 来れるなら私の部屋に来て、今もそこにいるから)
(ありがたい……すぐに向かうよ)
転移魔法を使って僅か0.1秒ほどで水中都市中心ビル、リゼの部屋。
リゼさんはそこで髪の毛を梳かしている。
ピンク色の櫛で深い青色の長い髪を梳かしている。
ベットに腰を下ろし手を付き窓の外を眺めている。
ちなみに俺たちは5人揃ってリゼさんの後ろにいる。
こんな堂々と転移して来たのになぜバレない?
この人本当に魔王か? 俺は心配になってきた。
だがその時ゆっくりと彼女が振り返る。
綺麗な髪を揺らしながら。
「え?! ちちょちょ! ちょっと待って?!」
ご感想頂けると嬉しいです。
皆さんはどんなキャラが好きですかね
ディルガスキル
○常用スキル
ㅇ『管轄者』の下
・『物理耐性』・『環境効果無効』
・『身体能力強化』・『炎属性耐性』
・『思考加速』・『意識拡張』
・『生存能力強化』・『座標認識』
・『暗視』・『光属性耐性』
・『再生』・『状態異常耐性』
・『轟音耐性』・『無限意識』
○スキル
・『魂保存』・『時間の管理者』
・『切断者』・『虐殺者』
・『消化』・『分身』
・『蒼炎』・『回復』
・『結界創作』・『念話』
・『空間転移』・『白轟雷』
〇属性適性
・『地属性適性』・『炎属性適性』
・『雷属性適性』




