第75話 生存者
『無限意識』?
なんだそれ……。
『無限意識』
存在する全ての数字の意識を意識可能。
なんだそれ。
全く何言ってるかわからん。
無限を意識する? そんな事ないが……俺の数えられる数はせいぜい1000それ以上は理解出来ても数えるなんて不可能だ。
意識可能……一十百千万億兆京垓……えっとなんだっけ……。
こんなんじゃ無限には程遠いが、と言うか対象が無限である限りどんなに大きい数でも近づかないんだけどな。
(管轄者、この『無限意識』ってなんなんだ?)
しばらく待つが管轄者からは返事がない。
寝ている訳でもない。
ましてやこの状況に吐き気を催すとか、そんな次元の話じゃない。
《管轄者の返事がないわね》
(お前は呼んでないけどな)
《そこまで嫌う?!》
(あぁもちろんだ、お前がもう少し役に立てば未来は変わってたかもな)
大賢者に割く時間なんてない。
とりあえず今はこの状況をどうにかしないと。
生き残りは居ないか俺は『座標認識』で再確認する。
薄く伸ばして効果範囲を拡大した。
その距離およそ半径8キロ。
このリーガル村を覆いその少し外まで伸ばした。
レーダーのように、そしてサーモグラフィーのように広がっていく『座標認識』は少しの生命反応を捉えた。
その数は3人。
弱々しい魔力3点が近くで集まっている。
ここから約2キロの地点だ。
「レイン、ここから2キロの所に3人生きてる。転移するぞ」
「わかりました」
転移魔法を使用し魔法陣に飲まれ2キロ離れた所に転移した。
2キロ離れたそこも同じような風景が続いており、被害の大きさを俺達に伝えた。
どこにいる……。
50メートル程の離れた所に転移したので、再度『座標認識』を確認し生命反応のある方へ歩いていった。
いつもは何気なく歩いていたが歩くのって難しいな。
なんて声をかけようか、なぜ生き残ったのか、罠じゃないか、色んな可能性が飛び交い交差し俺に恐怖を与えた。
その恐怖が俺の体の動きを不器用にした。
声は聞こえない。音すら聞こえない。
『座標認識』の精度を上げてみると3人がかたまって抱き合っている。
体温が奪われないようにしているのだろうか。
瞬きとか小さな動きはとっているため寝てはいないようだが大丈夫だろうか。
もう既に間の距離は10メートルほど。
どうしようか……。
とりあえず声をかけてみるか。
怖がってしまうとまずいのでレインにはそこで待っててもらい、俺一人で行った。
角を曲がるとそこには瓦礫の下に2人の子供がいた。
そしてその間に1人マッチョが倒れている。
「ティアさん!」
「「ひぃ!」」
まずい。
思わず声を上げてしまった。
俺の声に子供2人が驚いている。手を顔の前でブルブルと震わせながら。
ティアさんは白い顔で寝転んでいる。
とりあえず回復魔法を……
そう思ったのだが近づこうとすると子供達が止めてきた。
だめっ と言わんばかりに手を横に広げている。
だが退けないとすぐにティアさんが……。
少し無理やりにでも……。
(『結界創作』、行動不能結界を展開)
回復させよう。
子供たちには悪い事をしたと思っている。
だがティアさんを守るためだ。
『回復』を発動。
次回から大きく動き出す(予定)
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ディルガスキル
○常用スキル
ㅇ『管轄者』の下
・『物理耐性』・『環境効果無効』
・『身体能力強化』・『炎属性耐性』
・『思考加速』・『意識拡張』
・『生存能力強化』・『座標認識』
・『暗視』・『光属性耐性』
・『再生』・『状態異常耐性』
・『轟音耐性』
○スキル
・『魂保存』・『時間の管理者』
・『切断者』・『虐殺者』
・『消化』・『分身』
・『蒼炎』・『回復』
・『結界創作』・『念話』
・『空間転移』・『白轟雷』
〇属性適性
・『地属性適性』・『炎属性適性』
・『雷属性適性』




