表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

73/154

第73話 絶望




 レイン寝起き作戦を実行に移す。

 

 「レイン、飯だってよ」

 「なっ?!」


 ゴツンッ!

 

 レインは起きた。あぁレインは起きた。

 ただ俺が眠そうだ。

 この鈍い音の招待はレインと俺の頭蓋骨の共鳴。

 そうこいつが物凄い勢いで起きたせいで俺の頭とぶつかってしまったのだ。

 まぁ『物理攻撃無効』あるから全く痛くないが。

 おでこを抑えながらあわあわするレイン。

 とりあえず『回復(ヒール)』をかけてやろう。

 緑色の光を放ちながらレインの頭に回復魔法をかけるとレインはすぐに気を取り戻し、

 「それで飯はどこです?」

 そう言ってきた。

 実は昨日、起きたら好きなタイミングで朝食を取りに来ていいぞ、とノヴォルさんに言われていのだ。

 なら早く起きなくてもいいと言われるかもしれないが、転移魔法でリーガル村にもどり冒険者ギルドに行かなくてはならない。

 一応俺たちは依頼の最中でこっちに来てしまったので、恐らく心配しているだろう。

 依頼内容の魔獣の退治は秒で終わったのだが、その後ファムさんとツァムさんの2人に連れてこられたからな。

 

 俺達は城の中を歩いて食堂まで移動した。

 中が複雑で到着まで20分以上かかったのは誰にも言わない。

 『座標認識』を使うが3Dのマップは苦手だ。

 大賢者にナビゲートさせたら恐らく地の果てに辿り着くだろうから頼まない。

 管轄者は恐らくこんなのやったことにもならないくらいには楽勝なはずだ。

 が、いつも管轄者に頼るのも良くない。

 たまには1人で……レインと2人でクリアしてやる。

 まぁレインは寝ぼけて目を擦りながら歩いていた為役に立ったとは言えないが。


 食堂に入り朝食を撮る。

 さっぱりした食事が少しづつ出された。

 パンやサラダなど洋風なものが多く、地球の飯と言われてもなんの違和感もない。

 あぁ、味噌汁が恋しいぜ……。


 レインは、現在も幸せそうな顔でこちらを見ている。

 

 「いやあげねぇよ?!」

 「なんで分かったんですか?」

 

 いや分かるわ。

 その後も俺らは朝食をとっていった。

 非常に美味しかった。

 1番美味しかったのはチーズのような発酵食品を生ハムのようなもので巻いた食べ物だ。

 こっちにもチーズがあるのかと驚いたがそれを打ち消す程の美味しさだった。

 ちなみにチーズは少し味が濃い気がしたが、生ハムは本当に前世のままだった。

 レインは本当に味わっているのか謎の速度で食っていた為後半は俺のをずっと見つめていた。

 

 食事を終わらせ俺たちは城を出た。

 その時にはノヴォルさんとレイキスさんが一緒に着いてきてくれた。

 朝のリガリスは昼と違い非常に落ち着いている。

 ちなみに俺は『自然効果無効』により、気温とか分からないがレインによればヒルはくそ暑くてよるは寒いらしい。

 住みにくいな……そう感じるのはリーガル村とか、日本がわりと過ごしやすい気候だからだろうか。

 まぁともかく昼とは違いあまり人に話しかけられることも無く門の外に出ることが出来た。

 

 「じゃぁ自分らはここで、」

 「うん……また来てな」

 「またね……」


 優しい声色のノヴォルさんと相変わらず感情の読めないレイキスさん。

 2人が見送ってくれた。

 2人の魔王に見送ってもらうとかなんかすごい状況だが……。

 

 「最後に一つ、手合わせでもするか?」


 ノヴォルさんは笑いながらそう言う。

 冗談なのかマジなのかよく分からない。

 俺は苦笑いを浮かべて拒否する。

 ここで争って本当に死ぬなんて事あったらまずいからな。

 

 「ではここで……ありがとうございました!」

 「美味しかっ、お世話になりました!」


 おいレイン今なんて言った?

 

 ん? と疑問を抱いた頃には展開した転移魔法の魔法陣が俺たちを包んでいた。

 ニコニコと手を振るノヴォルさんと少し口角を上げて手を振るレイキスさん。

 2人の姿が見えなくなっていく。

 若干寂しいが会おうと思えばいつでも会えるし、そう考え俺たちはリーガル村に戻った。





───リーガル村周辺、迷い森


 俺たちが転移した先はリーガル村から少し離れた迷い盛りの中。

 具体的にどれくらいかと言うとあのデカい上位魔草(リーフロード)を殺した所あたりだ。

 なぜ直接行かなかったかと言うと色々理由はあるが、俺達が転移魔法で急に現れたら誰だってパニックになるだろうと思ったからだ。

 リーガル村は商人なども多く通る通行量の多い大きめの町なので直接行くのは危ないしな。

 迷い森からリーガル村にかけて俺たちは歩いた。

 だが俺はそこである違和感を抱いた。

 


 静かすぎる。



 いつもはこの距離でもなにかの音が聞こえてきたり、『座標認識』に大量の魔族の魔力がヒットするはずなのだが今日は一切ヒットしない。

 これがやたらと静かな原因で、不気味な理由だ。

 どうやらこの距離になればレインも気付いたらしい。

 レインとアイコンタクトを交わし気を張る。

 特に何も無い、それは分かっているのだが何かがある気がして……。

 草むらに隠れながら門を見る。

 いつもの門番がいない。あいつならいつも居るのに。

 それどころか門番は誰一人として着いていない。

 おかしい。

 人が誰一人としていないように静かだ。

 

 その時から町の周りは大規模な静寂が囲み、内部の俺達に不安と気味悪さを感じさせ続けていた。


 

 


 

良かったら☆やブックマークでの評価お願いします!




ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』

・『轟音耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』

・『結界創作』・『念話』

・『空間転移』・『白轟雷』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

・『雷属性適性』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ