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第71話 過去⑤




 俺は手を振り上げた。

 再度『壊変』を発動し最後の結界を破る。

 その頃には陣形は変形され突入形態をとっている。

 横一列に並んだ兵士達を入れる為の切り込みを作る。

 『壊変』と『切断者』を使って大規模な傷をつけるつもりで結界を切り裂いた。

 結界はものすごく厚く硬かったが、俺の『壊変』の前では紙同然。

 紙を剣で切り裂く要領で結界を破壊した。

 前に壊した2つの結界とは違い、この結界は1つの傷で全てが崩壊する訳ではなかった。

 穴のように決壊が傷ついたが高速で流れ込む深海の海水がその傷穴を広げていった。

 それと一緒に俺たちは水中都市(アトランティス)内部へ侵入する。

 侵入とは言えないほど豪快な入り方だったが。

 そして俺達を歓迎する奴らが現れた。

 赤黒い短髪の少年と、深い青色のロングの女性。

 そして……なぜか口が異常に膨らんでいる少年。

 ふざけた奴が1人混ざっているが3人とも相当な実力者だ。

 深い青色ロングの女性は底なしの魔力量を秘めている。

 口をもぐもぐしている彼も魔力量が尋常じゃない。

 そしてあの赤黒い髪の少年。彼だけ尋常じゃないオーラを放っている。

 圧倒的な魔力量に高い質。

 戦闘能力的にも俺が引き受けるのが最適だ。

 他の2人はほかの部隊が受け持つ。


 まぁ……とりあえず足でも切り落としとくか。


 俺は『飛翔』で加速し赤黒い髪の少年に斬りかかる。

 少年は物凄い反応速度で俺の攻撃を躱した。それも初撃だけではない。その後も続く斬撃をどんどんと躱していく。

 中々当たらない事に嫌気が差しながらも久しい強者との戦いの愉悦に頭の先まで使っていた。

 こいつは恐らく俺と同じ風景を見ている。遅い世界。『思考加速』の作用する世界。

 それ以外にも色んなスキルを持っているように見える。

 

 (ははっ! 楽しぃ!)


 俺は魔剣の膨大な魔力を光属性魔法に変え発光させる。

 一瞬驚いた様だったがすぐさま体勢を立て直し俺の剣を避けていった。

 

 こいつ……『光属性耐性持』ってるな……いいね……いいよ。

 最っ高だよ!


 俺は楽しくて仕方なかった。


 「へー君面白いね。僕の光魔法の前でも目を開けてられるなんて……ふふっ……信じられないよ。僕の名前は アルマ 。 勇者アルマ」


 「ゆっ、勇者?!」


 まぁ驚くのも無理はない。

 ゲームでは魔王はラスボス。

 勇者も魔王からすればラスボスみたいなもんだろ。

 恐らくだが人間の中で1番強い俺が目の前にいるのだからそういう反応になるよ。


 「僕の光魔法をくらって体を維持できている時点で君は強いよ」


 彼は穏やかな表情のままだ。

 何か策があるようで不気味だ。

 いいや絶対に何かある。彼なら何かやるはずだ。


 そう思った瞬間周りが結界で囲まれた。

 光を外に出さないための結界で、1度壊しているものと仕組みは同じだった。

 中で俺の魔剣の光属性魔法の光を反射し続けて明るく光っている。

 まずいな……完全に彼のペースに持っていかれてる。

 一応転移魔法をすぐに発動出来るように構築だけ済ませておこう。


 そしてこの光量じゃ兵士達は動けないな。

 俺は部隊全体を魔力で強化していたのだがそれを解除する。

 解除すると以前よりも膠着状態に陥った兵士は頭を抑えながらもがいた。

 だがこれも勝利に欠かせない1歩だ。

 他人への補助が無くなり重りが無くなった今俺の本来の力を邪魔するものはいない。

 思いっきり戦える。

 俺はそれからも彼を切り続けた。

 だが彼はいつもギリギリの所で避けてしまって攻撃が当たらない。

 『斬撃維持』などのスキルを多用しながら戦っているが、空中に止まる斬撃のエネルギーに気が付いているようで、それすらも相殺、または回避していた。

 

 やっぱりなんかの罠か?

 

 そう思ったのもつかの間。

 分身が周りに出現した。

 分身のスキルなんて聞いたことが無い。

 どれが本物か見分ける術を持っていなし、全部破壊するしか……。

 だが地属性魔法による妨害が入る。

 それを『切断者』で破壊していくがあちこちから攻撃が来て……打開でき……え?。


 俺の腹に激痛が走る。

 激痛の原因は風穴を開けられたからだ。


 どうやって空けられたかはさっぱり分からない。

 それに『物理攻撃無効』も機能していないのか?

 『未来予知』は複雑では認識できない速度……スキルすらも認識できない速度で? いいやありえない。

 俺は何でやられた? 俺の『貫通』のようなスキルか? 

 それとも単純な実力差による無効化? そんな……。

 物凄いスピードで飛ばされた地属性魔法、または魔力弾か……沢山候補が浮かぶがどれもこの化け物なら有り得そうだ……くそ……。

 こんな事を考えても何にもならない。


 とりあえず転移魔法で……。


 転移させる先は国の王宮。

 そして対象だが周りを見れば殆どの人間が死んでいる。

 分裂した2つの部隊も、この結界の中にいる人間も焼ききれて死んでいる。

 ここの中で生きているのは俺一人だけだった。


 また守れなかった。

 だが自分のことすら守れないような馬鹿じゃない。

 俺はそこで転移魔法を使用し国へ帰った。

 帰る寸前彼の名前を聞いた。

 赤黒い髪の少年の名は ディルガ 。

 魔族の化け物の名前を知った。

 それが初めて知った魔族の名であり、俺が1番強いと思う魔族の名だった。


 






アルマスキル



 〇常用スキル

 ・『物理攻撃無効』・『思考加速』

 ・『魔法強化』・『呼吸不要』


 〇固有スキル

 ⚪『勇者』

 ・『貫通』・『剣者』

 ・『逆境』・『壊変』

 ・『再生』・『蘇生』

 ・『重力操作』・『斬撃維持』

 ・『渦刃波』・『空間転移』

 

 〇スキル

 ・『収束放火』・『星炎』

 ・『厭陽発光』・『黒風』

 ・『飛翔』・『未来予知』

 ・『切断者』・『属性付与』

 ・『剣豪』・『剛力』


 〇属性適性

 ・『炎属性適性』・『風属性適性』

 ・『淙属性適性』・『光属性適性』

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