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第64話 会得



 地獄の修行が始まって既に1時間が経過している。

 レイキスさんは教えるのが下手くそだ。

 見てみろ。


 「んードーンてやると、バリバリってなるから……」  

 

 擬音語だけで説明するタイプだ。

 感覚を教えるのは難しいとよく言うがこれは酷くないか?

 1時間話を聞いて分かったことは教えるのが下手くそだという事だけだ。

 あとはレイキスさんが雷属性魔法を使う所を見て見様見真似でやるしかない。

 熱を魔力で増幅させる炎属性魔法と同じく、微弱な電気を魔力で増幅させるっぽい。

 だが、熱と違って増幅させるのが少し難しい。

 と言うかそれ以前に電気を発生させるのが難しい。

 

 (電気……電気……)

 《ふぁー、眠い……》

 (お前マジで電気ショックで気絶させるぞ?)


 ムカついて腕で空を切ると紺色のローブにあたりパチパチと音をならした。

 

 ……静電気……これだ!

 指パッチンの時の摩擦熱を増幅させて莫大な熱エネルギーを放つのと同じように、服に手を擦りその時に生じた静電気を増幅させる。

 

 小さな音だったのだが大きな雷のようになり目の前の岩を一瞬しにして粉砕した。

 その轟音は遠くまで響き晴れている砂漠を包んだ。


 「そうそう! それ!」


 驚いた……。

 まさかあれほどまでうるさいとは……。

 鼓膜がゆれまだホワホワとしている。

 キーンっと頭の中で耳鳴りしている。


 レイキスさんが何かを言っているのは分かるが何を言っているかは分からない。


 あれ?

 新しいスキルだ……。




 『轟音耐性』

 

 音エネルギーによる被害を減らす。



 だそうだ。


 いや『雷属性適性』じゃないんかい!


 スキルのイメージが違っただろうか……。

 んーでも他に電気なんて……あっ……。

 俺はそこでふと思い出す。

 人間には体内電気という物がなかったか?

 体内に巡る微弱な電気を感じろ。

 それらをそこで増幅させる……っ!



 ズドォォォォン!!!



 先程の稲妻とは比べ物にならない程の轟音が全身を襲った。


 「ディルガさん?!」


 少し離れている所でレイキスさんが叫んでいる。


 目の前はすっかりと晴れているがレイキスさんは少し混乱している様子だった。

 『轟音耐性』により音はうるさめの足音程度に抑えられている。

 雷による熱は『炎属性耐性』で緩和されている。

 若干暖かいが……。


 そこでレイキスさんが俺の所に来てくれた。

 相変わらず無表情なのだが目が少し大きく開いている。

心配してくれているのだろうか。

 

 「大丈夫?」

 「はい、なんとか」


 (管轄者……今何が起こった?)

 〈んー体内電気を放電しないで体内で爆発させてしまったので落雷したように光が現れたのだと思います。

 でもう一度使ってみてください。爆発のタイミングを合わせて対象に当ててみます〉


 本当だろうな……。

 失敗したらやばいんだけど……。


 俺は体内を巡る電気を意識し膨張させていく。

 なるべく管轄者がコントロールしやすいように一定の量を供給していく。


 手を前に出すと少し手のひらが暖かくなった。


 ズドォォォォォン!!!


 「……あっ……あ……」

 「出来た!」


 レイキスさんは口を開き変な物でも見るような目で俺を見ている。

 声が出ていない様子だった。


 おっ! ゲットしてんじゃん!



 『雷属性適性』

 

 雷属性魔法への適性を得る。



 これで雷属性魔法を使えるようになったな!

 試しにもう一度……。

 

 ズドォォォォォォン!!!


 クゥー!

 最っ高だな!

 控えめに言って最高だ。

 非常に気持ちがいい。

 ん? なんだこれ……。




 『白轟雷(はくごうらい)


 強い光エネルギー、熱エネルギーの稲妻を発生させる。

 また、対象への大量の電気エネルギー供給も可能とする。

 ただし、多量の供給は対象が破壊される恐れがある。



 何だこのスキル。

 ハクゴウライ?

 

 俺は気になってみたのでその『白轟雷』とやらを使ってみる。

 管轄者と属性適性とスキルの力で発動までのステップは全スキップだった。

 ただ標準を合わせ魔力を収束するだけであとは任意のタイミングで『白轟雷』が発動できる。


 レイキスさんの位置を確認する。

 レイキスさんは俺の目の前にいる。

 いくら雷属性の魔王だとしても当てたらいけない気がして俺は後ろを向いた。

 こんな砂漠のため後ろには何も無くただ真っ平らな地平線が広がっていた。


 『座標認識』ではレイキスさんは歩いてこってへ向かってきている。

 レインとノヴォルさんは近くで何か魔力の塊のような物を構っている。

 

 よし、大丈夫だな。

 初見のスキルを試す時は安全確認が最重要だ。


 スキル『白轟雷』を発動!


 その瞬間目の前は光でいっぱいになった。

 『光属性耐性』や『轟音耐性』を会得しているが光で眩しいし、何なら音が聞こえない。

 魔力が耳に流れるのはわかっている。

 恐らく一瞬で鼓膜が破られた。

 今『再生』が鼓膜を治してくれているのだろう。


 目は見える。

 目の前は真っ白だが目の前に手を持ってくると自分の手が白くだが見えた。


 「本当に……ディルガさん……初めてなの?……」


 光が薄くなり始めた時レイキスさんは棒立ちですくんでいた。

 俺も同様に恐ろしくて立つので精一杯だった。

 

地獄……

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』

・『轟音耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』

・『結界創作』・『念話』

・『空間転移』・『白轟雷』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

・『雷属性適性』

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