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第58話 海じゃなくて砂漠で?



 砂漠で歩き始めて何分経っただろうか。

 まだ10数分だろうが後ろはもう水平線が広く広がっており、その上にユッサル山がひっそりと乗っかっている。

 後ろ以外は本当に地平線で時々サボテンのような植物が生えているだけだ。

 生物なんて小さな虫しか……いや。

 『座標認識』に魔力の反応がある。

 大きな魚のような形だ。

 大きさは全長8メートル程。

 地球にはもっと大きな魚がいたがこれも充分大きい。

 こちらに近ずいてくる。

 

 「なんか来てますよ」

 「あぁ、2人は」下がっていてください」

 

 ファムさんは背中の大剣を抜き胸の前で構える。


 「俺達も戦いますよ」

 「お2人は絶対にお連れしなければならないので……後ろに下がっていてください」


 ツァムさんは双剣を腰から抜いて横で構えた。


 はぁなるほどね。

 優遇されてんのか、されてないのか。

 俺はレインに目を配り5歩ほど後ろに下がった。

 俺の足がつくと同時に地面からものすごい大きさの鮫が現れた。

 砂埃を上げ岩を空中に投げ出して口から出てきた。

 

 「行くぞ、ツァム」

 「おう! 兄貴!」


 あっファムが兄なのね。

 双子って相性がいいのだろうか……。

 実際そんな映像を見た事があるが……。

 

 するとツァムさんが中に浮かぶ鮫の目の前にはジャンプする。 

 鮫の大きな目とツァムさんの目が合う。

 そのままツァムさんは目の前に魔法陣を展開する。

 その魔法陣は光属性の魔法陣だ。

 その瞬間閃光のように光った。

 ずっと土の下にいたはずの鮫の目は一瞬で潰れた。

 

 それとほぼ同時に鮫のしっぽが切り落とされる。

 ファムさんだった。

 ツァムさんが作った隙を逃さずに後ろに周り適切なタイミングでしっぽを切り落とす。

 その大剣から振り下ろされた斬撃はしっぽをいとも簡単に切り落とし、地面にまでも傷をつけた。

 

 物凄く大きな動きをとる鮫。

 だが容赦することも無く双子はどんどんと切り付ける。

 流石としか言いようがない。

 これをやられたら俺でもきついかもしれない。

 

 どちらかが作った隙にもう片方がすかさず攻撃を入れる。

 少しの狂いも無く正確な攻撃だ。

 時より混ぜられている魔法は物理攻撃を主体とする彼らの戦闘スタイルに花を飾り、敵を惑わしていた。

 主に使われている魔法は地属性魔法と雷属性魔法の2つだ。

 お互いがその2種類の魔法を使っている。

 光属性魔法では無く、雷属性魔法から光を発生させているだけだったようだ。

 

 ファムさんが地属性魔法で円形の地面を空中に生成しその上をツァムさんが移動する。

 それからツァムさんが双剣による高速斬撃で鮫を切りつける。

 そして雷属性魔法で攻撃したりしながら距離をとる。

 鮫は2人に圧倒され手も足も出てない。

 

 あっごめん手も足も生えてねぇわ。

 ヒレだわ。


 そしてやがて鮫の体は切り傷だらけになり動かなくなった。

 だが、魔力の反応はまだ残っている。

 すると2人は空中で合流する。

 2人で剣先を合わせ体を回転させる。


 (何やって……)


 「「しねぇ゛!」」


 その言葉を2人が放ちながら、ものすごいスピードで地面までも切断していった。

 2人の後には青っぽいエフェクトのような物が描かれた。



 「ふぅ!」

 「おつかれ!」


 2人は強くハイタッチをかます。

 切断された鮫を背後に鋭い音をあげた。

 

 レインは2人の戦闘スタイルに虜になっている。

 キラキラとさせた目で2人を見ている。

 雷属性魔法は使えないが炎属性魔法なら地属性魔法を使えるレインとコンボが出来るかもしれない。

 今度やってみるか。


 「大丈夫か?」

 「えぇ、お陰様で」


 俺たちの安否確認を済ませ周囲に警戒する。

 俺も『座標認識』で周囲の生命反応が無い事を確認した。


 「もう安全だな」


 ツァムさんは双剣を回しながら腰の鞘に戻した。

 ファムさんも背中にその大剣を収めた。

 まるで某有名ファンタジーゲームの金髪主人公のように。

 凶〇り!


 「よし、もう何もいないな。転移魔法の詠唱を済ましちまうから、そこら辺で休んでてくれ」

 「まて!」


 俺はそこで待ったをかけた。

 転移魔法……ぜひ知っておきたい。

 その複雑さ故に展開に時間が掛かるとは知っているが転移魔法を習得出来れば長距離の移動も楽になる。

 俺はそれからファムさんに転移魔法を教えてもらった。



 ・・・



 『空間転移』

 認識した座標に転移することが出来る。



 本来20年ほどかかると言われたが何とか30分で会得ができた。

 仕組みは場所と場所を繋げるのではなく、場所と場所の距離を0にするイメージ。

 現在地と目的地の間に直線になるように線を引きその線を折ると現在地と目的地が地図上で重なる。

 すると次元の歪みが発生し、そこに入ることによって距離が0になっているので目的地に瞬時に移動ができる。

 そういう仕組みだった。

 この間に線を引く過程が出来ないらしいのだが俺には『管轄者』や『座標認識』といった便利スキルが備わっている

 『管轄者』が『座標認識』を使って線を引く工程……いやその他全部やってくれる。


 本当に有能なやつだ。

 こんな中でも大賢者(むのう)は俺の中で寝ているのだ。

 ムカつくだろ?

 いやまぁ俺もそんな仕事してないけど。


 本当に『管轄者』が有能すぎた。

 こいつがいなくなったら俺多分2日で死ぬな。


 転移魔法が複雑なのは分かったし、それ故に詠唱などに時間がかかるというのも分かった。

 だが俺はこれら有能スキルのおかげで即座に展開することが出来る。

 その事に2人は物凄く驚いた様子だった。


 まぁ無理はない。 

 何十年とかかるはずの魔法を数十分で会得して、それを完全に行使できているのだから。

 

 使用するにあたって行った事のある場所じゃないと行けないなどのめんどくさい制約は無かった。

 ただ目的地の座標がしっかりとしていないと転移出来ないらしく、今回俺は転移魔法を2人に任せた。


 2人は1分程詠唱と演算を繰り返し大きな魔法陣を展開し転移魔法を行使した。

昼の分

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』

・『結界創作』・『念話』

・『空間転移』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

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