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第47話 襲撃


 「リゼさん!破壊されたのがどこか分かるか?」


 そう聞くがリゼさんは青白い顔をしていて応えない。

 ただ2人で水中都市(アトランティス)の中央通りを走っている。

 何がとは言わないが揺れている。


 ・・・


 おっと見とれている場合じゃない。

 

 「リゼさん?!……リゼさん!!!」  

 「はっ」

 

 青白い顔をこちらへ向ける。

 どうやら気付いてくれたようだ。


 「だ……第2結界が……破られたわ……」

 「はぁ?!」


 第3結界の破壊による生物の侵入。

 第2結界の破壊による水中都市(アトランティス)の隠蔽の無効化。


 これはまずい。

 もう1枚しか結界がない。

 それもただの防御結界。

 他の結界より耐久力は高いが他の結界よりもはっきりと認識できる。

 破壊されるのも時間の問題だ。


 まずは敵の数と位置を把握しなくては。

 俺は『座標認識』の効果範囲を全力で広げた。

 そこで『座標認識』に青い魔力がヒットした。

 

 青?


 違和感があった。


 俺の『座標認識』には魔力がサーモグラフィーのように赤く映る。

 だがこれは青だ。


 俺は記憶を乱雑に探るように前の事を思い出す。




 「その犯人の魔力の波動にすこし違和感がありまして。我々魔族の魔力ではなく人間のような魔力でして。」




 思い出したのはそんなリゼさんの言葉だった。


 違和感の正体は人間の魔力だ。

 赤く映るか青く映るか。

 それが魔族と人間の違いだろう。


 では間違えなく犯人は人間の集団だ。


 人間は3つの塊になって逆正三角形の形で第1結界に近づいてくる。

 1つの塊に人間30人程。

 恐らく90人程の人間が第1結界に向かってきていた。


 なぜ恐らくなのか、逆正三角形の頂点に明らかに格が違う個体がいた。

 その個体の魔力量が膨大なせいでそいつの周りが全部真っ青になり頂点の人数が確立出来なかったからだ。


 他のところが30人程だったため恐らく頂点も30人程だろうという予測だった。


 まだ第1結界まで奴らは300メートルくらいある。

 

 「リゼさん! 第1結界から350メートルの所まで人間だけが動けなくなる行動不能結界を展開してくれ! 10秒でいい!」

 「わっ、わかったわ!」


 リゼさんはそこで手を胸の前に持ってくると目を瞑り詠唱を始めた。

 やはり複雑な結界は詠唱をなしでは展開してできないらしい。

 だがリゼさんの場合1度発動してしまえば『魔法制御(マジックコントロール)』により管理されるわけだからこの詠唱さえ済ませてしまえば……。


 「魔力供給開始……規定量の魔力を確認……条件……確認……『結界創作』!」


 詠唱を初めてものの数秒大きな結界が広がった。

 秒速200メートル毎秒程のスピードで広がっていく。

 凄まじい速度で広がった結界は2秒経った頃には人間の動きを止めていた。


 『座標認識』を確認する。

 あの魔力量の膨大な個体は3秒ほど止まったがすぐに動き始めた。

 だが他の人間はピクリとも動いていない。


 俺達はその間に結界に近づく。

 

 「ディルガ様! ……すいません! 行動不能結界が破壊されました! しばらくクールタイムで展開できません!」


 その声と同時に人間たちが動き出す。

 くそ……クールタイムなんてあるのか……まぁこれだけ強力で繊細な魔法を連続で破壊されて、展開してと結界魔法を酷使したんだ、当然とも言える。


 人間たちは第1結界に沿うような形で変形した。

 その膨大な魔力量の個体を中心として第1結界に沿って行った。

 人間達が少しづつ広がる数秒で俺は思考した。


 恐らく結界を破壊するのは中心の奴だ。

 そいつを最重視しつつ周りも警戒する。

 この短時間でこれだけの結界を破壊し距離を詰めてこれたこいつらはかなりの手練だ。

 

 「人間達が第1結界を囲むように動いている! 破壊された時の事を考えておこう!」

 「はい!」

 


 俺は走りつづけ水中都市(アトランティス)の端の街にまでやってきた。


 町は洋風な街並みが続いている。

 海なのに川が中にあり流れている。 

 その周りにはレンガの屋根の家が隙間もなく建っている。

 本当にグー〇ルで洋風の街並みって調べた時のやつだ。

 こんな所に行ってみたかったなぁ。

 いやこっちもだいぶ綺麗なのだが遠くを見ればビルが建っているし、なんなら現在命の危機だからな。

 また落ち着いたらここに来よう。


 フラグじゃないよ?!

 ていうかレインは何してやがる。

 まだ飯食ってんのか?

 レインもそうだが住民の避難をしなくては……。

 あぁ……まずいまずい……。


 「ディルガ様! 念話にて軍に知らせフパスに指揮をとらせて住民の避難を開始しています! 避難所は各地域のビルの地下5階に設定しました!」

 「よくやった!」


 朗報だ。

 大きな都市だがその中に一定の距離間隔で高いビルが建っている。

 あれは軍の施設など水中都市(アトランティス)を守る為のビルだった。

 その為その各ビルには軍の関係者が入っておりそこから派遣されすぐに避難を開始した。


 避難経路等も住民たちは正しく把握しており悲鳴こそ聞こえたが住民たちは素早く避難をできていた。

恐らく避難訓練も多く行なってきたのだろう。

 『座標認識』に映る赤い光は1本の線になりその全てが各地のビルに入って行っていた。

 逃げ遅れた人は居ない。

 流石だ。

 恐らくこの1つの赤い点はレインだろう。

 ここから少し離れた所にいる。


 住民たちの避難が完了しようとしている今、上を見上げる。

 暗い空にしろいヒビが入る。

 ヒビは少しづつ音を立てながら広がっていく。


 ピキピキっと。


 「ディルガ様!……もう……もたない!」


 パリィンッ!!!


 大きな音を上げ第1結界に穴が空く。

 全てが割れる訳ではないようだったが、深海1000メートルの水圧は凄まじく小さな穴からものすごい水量が一気に入ってくる。

 

 上を見上げると大きな剣を持った人間が横一列に並びどんどんと入ってくる。

 その中央には一際沢山の魔力量の白銀の髪の男が立っていた。




 

皆様お昼の分です。

お仕事、学校の方は午後も頑張りましょう!

良かったら☆やブックマークでの評価お願いします!




ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

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