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第45話 人間


───ヘルウィーデ 国会議事堂


 現在ここでは【第3次親族間戦争】の会議中であった。

 はっきりと言って場の雰囲気は最悪。

 重たく、冷たい空気が流れていた。

 国王含め10人の国のトップが集まり9人がそれぞれ国王とその他に向かい報告をしている。

 順番的に最後になるメガネの男。

 整った顔立ちと髪型はデキる男を演出していた。

 

 

 「では以上の内容を踏まえた上で勇者様にお伝え致します」


 彼はそう話をまとめた。

 資料も机でトントンして綺麗にまとめた。

 腰を椅子に下ろしたあとは国王が話を進めた。

 

 戦争についての詳しい日時や国民へのこと。


 会議が始まっておよそ2時間半、が経つ今会談が終わろうとしていた。


 会談終了後メガネの男はすぐに国の中央にすむ勇者の家を尋ねた。



 コンコンコンッ



 「はいー」


 ガチャ


 「これはメイシィさん!」

 

 ドアから顔を出したのは勇者 アルマ だった。

 白銀の短髪に丸い目、落ち着いた雰囲気の持ち主だった。













 今日お昼すぎにメイシィさんが家に来た。

 要件は第3次親族間戦争に勇者として参加しろと言うことだった。

 俺はやります、と即答した。

 メイシィさんは少しニヤけた後に軍の配置や予定日など戦争の詳細を事細かに教えてくれた。


 「現在はここまでしか決まっていないのです。」

 っとやや大雑把な予定だったが型としては出来上がっていた。

 

 1時間ほど話すとメイシィさんはここで、と切り上げた。

 最後には

 「戦争の為に励むように」

 との事。


 国は勇者を道具としか見ていない。

 俺はこんな事をしたくて勇者になった訳じゃない。

 だが俺の目的の為にはそうするしか無かった。 

 それにこれが1番近い道だったからだ。


 俺はこれからも勇者として国に尽くさなければならない。

 この固有スキル『勇者』が俺のスキル一覧から消えて無くなるその日まで。








───水中都市(アトランティス)

 

 

 俺たちは食事を完了し街の中のお店で話していた。

 さすがに見つかるとヤバいという事でリゼさんが俺たちの周りに視覚妨害結界を展開して移動した。

 見つかったら囲まれてしまうし、デレデレのリゼさんを見たら「あの冷酷なリゼ様が?!」みたいに混乱になってしまう。

 現にリゼさんは結界を張りながら俺の手に腕を回している。

 そして俺の肩に頬を擦り付けている。

 俺は別に呼吸をしなくても生きていけるのだが、その時は呼吸をせざるを得なかった。

 何故かって?


 鼻から幸せが入ってくるからさ。


 リゼさんはフローラル系のいい匂いだった。

 


 街の外れにある小さな喫茶店。

 外見からは ここ店なのか? と疑ってしまいそうな見た目だった。

 中に入ると客は居なくただ静かな雰囲気だった。

 ガラスが少し歪み光が複雑に屈折を繰り返し店内はまるでプラネタリウムのように輝いていた。

 店の奥の小さな席に2人で腰を下ろした。

 レインはと言うと


 「おれあっちに探検に行ってきます!」

 「いやお前食い足りないだけだろ」


 という感じで俺たちとは反対側の方向へ走って行ってしまった。

 2人きりの喫茶店はなんか全身がむず痒い。


 《私達もいるけど?》

 (出てくんな!)

 《良いじゃない!ここオシャレだし》

 (じゃぁジャズでも流してくれよ)

 《ジャズ?》

 

 大賢者……本当に邪魔だ。


 すると奥から1人の老人が歩いてくる。

 少し汚れた服を身につけ手にはペンと紙。

 注文を受けに来たのだ。


 まずいリゼさんは今顔を赤くして俺の事を見つめている。

 こんな所誰かに見られたらそれこそイメージが覆る。

 今まで隠して来たのが無駄になる。


 「ご注文はお決まりですかな?」

  

 か細い声で注文を受けに来た。

 その目は細くほとんど空いていない。

 口角を上げ幸せそうな顔で立っている。


 「いつもの2つ!」

 

 いつもの?

 リゼさんはここの常連なのだろうか。


 「いつもの?……」


 いや分かってねぇじゃねぇか!


 「おぉ!これはリゼ様!了解致しました」


 やはりリゼさんを知っているのだろう。

 いつもので通じるのか。

 少しラグがあったように感じたが……。


 「リゼ様失礼ながらそちらの方は……?」

 「私の配偶者よ!」

 「は!?」

 「おぉそれはそれは……リゼ様が素を見せるとなれば納得です」


 ちょ、ちょっとまて!

 なんで俺がリゼさんと結婚することになってる?

 あぁいや別に嫌じゃないんだけどね……。

 だが急展開すぎる。


 「リゼ様をどうかお願い致します……」

 「もぅ親じゃないんだから!」

 

 えっと……2人はどう言った関係なのだ?

 さっきから距離感が近いな。

 それに素を見せる?やはりこの老人にはリゼさんも素を見せているのだろうか。

 


 「お二人はどのようなご関係で?」

 「私が水中都市(アトランティス)を創るきっかけになった方なの……まぁ言っちゃえば祖父みたいなものね」

 「ホッホッホ、嬉しい事ですな」

 「お世話になってるし、いつもここに来させてもらってるの。ここのコーヒー本当に美味しいのよ!」


 少し腰を上げ俺にそう言う。

 あのさっきからなんだが何かアクションを起こす度に豊満なお胸様がお揺れになる。

 俺はもう気が気では無かった。


 「ではお持ち致しますね……失礼します」


 老人が去ると腰を下ろし手を頬に当て、足をプラプラさせている。

 なんかもうこれがリゼさんの固定のポーズみたいになっている。

 リゼさんのお胸様はテーブルに置かれている。

 エネルギーが横に移動し綺麗な曲線を描いている。

 露出度の高い服からは絹のような肌がこちらを見ている。

 その肌と目を合わせると俺だけが顔を赤らめた。


 《あんた今最低よ》

 (うっせ)


 別に否定する事も出来ない為適当に返した。


 少し恥ずかしいので目線をそらす。


 「ディルガ様はここがお好きなのですね……」

 

 リゼさんは手を胸の上に奥とその絹のような肌を撫でた。


 「……その……ディルガ様なら……いいで」

 「はいコーヒーですね」

 「いややっぱタイミング!!!」


 老人は は? みたいな疑問顔を浮かべた。

 それに対し俺たちは顔を真っ赤に染めている。

 もうまじで……ざけんなよ。

 毎回いい所で切られるんだよなぁ。

 


 「何かお邪魔でもしてしまいましたかな?」

 「いや、いいのよ。ありがとう」

 

 理解していない様子がだその言葉を聞いて少し安心した様子だった。

 リゼさん、俺全然老人の事許してないが?


 「そうそう、結界魔法とっても便利だから教えてあげるわ!だけど複雑すぎて使えるまで5年くらいかかっちゃうかも」

 「そんなに?!ちなみにリゼさんやフパスさんはどれくらいで会得したんですか?」

 「フパスは4年くらいかしら、私は3年くらいですね」

 「リゼさんでも3年……」



 会得に5年もかかる魔法を3.4年で会得するなんて……さすが魔王とその右腕。


「じゃぁ、始めましょう。水中都市(アトランティス)の誇りの魔法、結界魔法講座!」





 

いやあのリゼ様めっちゃ好きなんですけどディルガ殺していいっすか?

良かったら☆やブックマークでの評価お願いします!




ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

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