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第42話 リゼ・リューグラ


 フパスさんについて行きおよそ10分くらいが経過しようとしていた頃目的だった奇抜なビルが目の前に聳え立った。


 上を見上げると頂上が見えないほど高くて、暗い海に入ってるように見えた。

 

 「くれぐれも失礼に当たらないように気を付けてくださいね!」


 俺とレインは目を合わせお互いに小さく頷いた。

 失礼に当たる?

 量産型ニートの俺に何を言うか。

 

 前世では人となんか滅多に話さなかったが、この世界に来て結構話すようになった。

 いや実際初めて話したのはクマだし魔人としか話してないが……人間とも話してみたいものだか。

 人間と話したら何か言われそうだけど……。


 人間ってどこにいるんだ?

 えっとあの英雄……なんだっけ?……

 シっ……シヨ?シっ、シド……

 シド・レムシェスタだ!


 こいつは人間と魔族の戦争で英雄になったと言われていたよな。

 人間の生息地はどこかは知らないが、きっと人間は今も生きている。

 きっとこの世界のどこかで。


 この星を2つに分裂しているのが人間と魔族だとすればその領地は魔族の方が圧倒的に多いだろう。

 人間がどのような事をしていて、どれだけ魔族との交流があるのか情報が知りたい。


 魔王ならそこら辺の事を把握してそうだが、それを聞くのは失礼に当たるだろうか。

 人間の事はご法度だったりするかな?


 俺は馬鹿みたいに綺麗で大きなドアの下を潜りビルの中に入った。


 中は橙色の光が指している。落ち着いた雰囲気だ。

 光を反射したテーブルはキラキラと光りながら構えている。

 黒くふわふわとした絨毯が足を少し奪う。

 


 フパスに案内されたのは溝のある壁。

 ここに何があるって…………まさか?!


 察するその瞬間


 ウィーン


 っと壁は滑らかにひらく。

 中の正面の壁には大きな鏡。

 横には手すりがあったりと完全にあれだ……



 「エレベーターだ!!!」


 完全にエレベーターだ!

 これほど高いビルをどうやって登るのだろう、とか思ったがまさかエレベーターがあるとは……


 流石は水中都市(アトランティス)の技術力。

 現在の地球の技術にも引けを取らないものだ。

 くらい深海の中でも朝のように明るい水中都市(アトランティス)

 だがその空は深海なので勿論真っ暗。

 なのにこんなにも明るいのはここの技術力が凄すぎるからだ。

 夜を朝にしてしまうなんて、地球でもなかったぞ。

 このまま夜になった時にどうなるのかは知らないが。



 エレベーターは2分間ほど登り続けていた。

 やがて目の前の扉が開き上層階へ到着する。



───上層階


 上層階へ着くとフパスさんは再度失礼にならないように、警告をした。

 いや俺たち勝手に助けて勝手に連れてこられたんだけど……。

 これで死んだらどーしてくれんだよ。


 とか思っていたが1階とは比べ物にならないほど高級感溢れた上層階ではそんな事を忘れて身は固まるとこしか出来なかった。


 エレベーターを降りた先では道は分岐しておらずただ前に5メートル程の廊下があり、その先に黒と金色の扉が待ち構えている。


 ふぅっと息をこぼす。


 ……ふぅ。


 いや息なんて吐けば吐くほど落ち着くからな。

 ……ふぅ、ふぅ、ふぅ


 「ディルガ殿……大丈夫ですか?」

 「あぁ済まない。」

 「お弁当なんて持ったままで」

 「そこかよ!」


 でも確かにこんなの持ってたら「は?」ってなるよな。

 第一印象は重要だ。

 第一印象で出来るやつと判断してもらわなければ……と思い俺は壁にある鏡で自分の身だしなみを整えた。

 紺色のローブを身にまとったただの厨二病にしか見えなかった。

 しかも下水着なんだけど……。

 俺は小さい声でレインに話しかける


 「俺のこの下の水着、いつものシャツみたいに幻影魔法で出来ない?」

 「できますよ……ここは魔法元素濃度が高いですから、1時間くらいでも余裕だと思います」



 入るための準備をするフパスさんの目に止まらぬよう俺はレインに幻影魔法をかけてもらった。

そして

 「ここに置いていくものはありますか?」


 っとフパスさんに聞かれたので手に持っている弁当と剣を渡した。

 正直剣は身の安全のため預けたくなかったがお偉いさんの前だ。警戒されたらまずい。

 それに俺に感謝してここまで連れてきてるのに、俺を殺そうとするわけが無い。殺したところで得も無いしな。


 それだけを預けた。

 てかそのままの流れで来ちゃったからビーチにはまだレインが立ててくれたやつが残っている。

 帰ったら回収しなくちゃなぁ。


 おっと、気の抜けた考えはもうやめてしっかりとしよう。

 俺はそこでレインと深く深呼吸をした。

 こんなに腕を動かしての深呼吸をするのは小学校のラジオ体操ぶりだな。


 よし!


 俺はそこで決心した。

 小さく弾みローブの端を整える。

 まるで就職の面接前のような気分だ。


 あっごめん俺ニートやったわ。


 じゃぁ訂正しよう。

 体育祭の100メートルの前のようだ。

 あっ俺別に走らんかったわ。


 あれ?俺緊張するような事してないな……。

 楽して生きて、挙句の果てに跳ねられて死んで……。

 それから無能と一緒にここに転生して。


 はぁ最悪な流れだな。

 ここで打ち切ってやる。


 俺はフパスさんがドアを押し上げると同時にレインと横になって魔王 リゼ・リューグラ の待つ大部屋に入った。

 






昼の分!

いよいよリゼ・リューグラ登場!

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

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