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第40話 亀の背中に掴まって


 「「行こう!」」


 水中都市(アトランティス)か……。

 非現実的な響だ。

 前世では失われた水中都市だったか。

 はるか大昔に化学が発展した都市があった。だがそれは今海のどこか深くに沈んでしまったという。  

 みたいな?


 そんな都市が沈むか?

 発展した化学技術があるなら阻止出来そうだが……。


いやこの世界の水中都市(アトランティス)は違うものだろう。元々水中にあるのだろうか。

 どんな都市なのだろうか。

 非常に興味がある。


ていうかどうやって海の中の都市に行くんだ?

 俺は亀に目線を送る。


 「では水中都市(アトランティス)へお送りします」

 「どうやって?」


 「私の背中に乗ってです」


 もろ浦島太郎じゃねぇか!


 いやそこじゃなくて!

 息が持たないって話なんだよ。 

 俺は『生存能力強化』で息を止めてても死なないがレインは死んでしまう。数十秒なら止められるだろうがそんなに簡単に着くはずがない。


 「息が持たないと思うが……」

 「私の背中に触れている間なら息はできますよ」


 それはどういう仕組みなのだろうか。


 「まぁまぁ……背中に乗ってみて下さい。あとから説明しますよ」


 亀は目を細めながらそう言った。


 俺たちは俺、レインの順で亀の背中に乗った。

 レインは落ちないように俺の腰を抱き込んだ。


 亀はゆっくりと動き始めたかと思うと急激に加速していった。


 「「ぬおおおお!!! 」」


 体にGが掛かりまくり腰から上が後ろに仰け反っている。

 うっ、やばい死ぬ。

 まじで俺は大丈夫だがここで離れたらやばい……。


 「はっははっ…速い……速い!!! 」

 「あぁすいません。速度を落としますね」


 すると亀は速度を落としてくれる。


 速すぎてそれどころでは無かったが海の中はとても綺麗だ。

 海面とは違い流れも弱くなった海の底で様々な海藻を眺めた。


 辺りには小さな魚が群れを成して沢山泳いでおり、中にはカラフルな個体もいて非常に綺麗だった。


 上を見ていると太陽の光が水面から入り屈折しキラキラと光っている。まるで万華鏡のようだ。

 少しづつ深度が下がって行く。

 先程までは砂浜が見えていたが今はもう見えない。

 下を見てみれば海の底が見えない。下は真っ暗。上も少しづつ明るさを失っていく。


 「現在深度200メートル程ですね」

 「水圧とか大丈夫なのか?」


 俺は純粋にそれが心配だ。もっと深くに行けばこの亀から振り落とされただけでぺちゃんこだ。


 「大丈夫ですよ。私の結界魔法は水中都市(アトランティス)の誇りの魔法ですから」

 「結界魔法?」


 少年達と喧嘩になっていた時もなんか言ってたような気もするが……。圧倒的進出単語感。

 結界魔法と言えば、魔法の威力を低くしたり味方を回復させたりと戦闘において非常に有利になるスキルだ。

 とりあえず聞いてみなければ。そう思ったのだ。


 「結界魔法ですか?結界魔法は『結界創作』というスキルがありまして、あらゆる条件を付与した結界を作り出すことが出来ます。結界は半球形で半径の大きさは消費魔力量に比例しますね。」


 「はぁ……あらゆる条件って? どんなのだ? 」


 「んー本当に何でもですね。例えば特定のスキルだけを使えなくする結界。特定の属性だけを使えなくする結界。こちらは2つとも使えますが後者の方が条件が広いですよね。そうなると後者の方が圧倒的に魔力消費量が多くなるんです。」


 なるほど。そこは他の魔法の概念と一緒だな。

 対象が大きくなればなるほど魔力消費量が多くなる。

 俺の『時間の管理者(タイムキーパー)』も同じだ。


 では今は何を条件としているのだろうか。

 俺たちを囲む球体状の結界は海水は入るがそれが呼吸を阻害しないようにするといった結界だろうか。

 この亀は海の中を泳いでいるし、実際肌に海水が流れる感覚はある。

 だがレインは息が出来ているし、なんなら俺の服も濡れてすらいない。


呼吸を条件に入れているのだろうか。


 「もう少しで500メートル。ですね」


 亀からのアナウンスが入った。

 深海500メートルになるとあたりはすっかりと暗くなる。

 太陽の光が何パーセントくらい入っているのだろうか。

 不気味な程静かな深海は暗く落ち着いていた

 

 「そういえば亀さんは名前なんて言うんです?」


 レインが亀に聞く。

 確かに名前は聞いてきなかった。


 「はい。 フパス と申します。」


 フパスさんね。おけおけ。

 可愛らしい名前だ。


 ティアさんの次に。

 ティアさんに至っては見た目の名前が反比例してしまっている。

 ごりマッチョの脳筋戦闘スタイルなのにティアという可愛らしい名前にコンプレックスを持ってるやつだ。だが俺よりずっと優秀な冒険者だけどね。

 

 「そうそう。あの少年達」

 

 あぁいたね、そういえば。


 「いやあなた様もそうなのですが、私の炎属性魔法を無効化させる結界を無視して魔法使えましたよね」


 確かに彼らは少し炎属性魔法を無効化されていたが次に使う時には使えていた。俺もちゃっかり『蒼炎(フォートフレイム)』を使えていた。

 フパスさんの魔力切れというのはないだろう。

 現にこれだけの時間結界魔法を行使しているからな。


 「結界魔法は実力次第では破れますから……あなたならまだしもあの少年……何者だったのでしょう……」


 それほどの実力者にはどうも見えなかったが。

 なにかの手違いでは無いのか?

 そう思ったがやはりここまで正確な結界魔法を目せられておいてそんなことを言えるはずなく。


 力ずくで結界魔法を破れるだけの威力があったということか。

 魔力量的には俺の方が上だが、仮に偽ってたとしてあの魔力量……多いな。

 でもそんな奴が俺の魔法見て逃げるか?

 いや普通なら逃げない。余程の平和主義、いやあんな事やっといてそれは無い。

 俺の魔法だけを怖がったのか?

 蒼い色に?炎に?


 考えるだけで頭がいっぱいになった。

 なぜ俺の魔法に驚き逃げたのか。

 その文字だけが頭に残っていた。



 それからしばらくたった時フパスは変な動きをした。

 今まで下に向かって斜めに進んでいたのだが今は殆ど地面に平行な形で泳いでいる。

 障害物でもあっただろうか、周りはあまりにも暗くて周りが見にくかった。


 俺は何かに当たったら嫌なので頭を少し屈めた。

 レインもそれに続き頭を屈めた。

 亀の上に頭を下げる人が2人、って普通にやばいな。

 

 「もう少しで着きますよ」


 到着の前に来るアナウンスだ。

 水中都市(アトランティス)とはどのようなところなのだろうか。


 それから1分程だろうか、涼し気な海の中を明るく光る大都市が現れたのは。


 その都市は半球形のドームの中にできており、高い建造物やマンションっぽいものまで地球の都会が丸々海に埋まったような見た目で、ドームの中から暗い海のそこを照らし続けていた。

今日の昼の分!

夜もあげるよ!

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

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