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第38話 海の香り

俺は病院を出たすぐのところでもみくちゃにされていた。

スーパーの安売りでお母さん方に詰められるセール品の気持ちだ。

俺を囲む魔人たちの目的はなんなのかよく分からない。


フラムと戦ったのだよな?


とかそんな事を聞いているがそれがどうしたんだ?

もみくちゃにされながらその理由を考えるの。


まず有り得そうなのはフラムを倒したと勘違いしてる説。


いや俺は別にフラムを倒したわけでもフラムに倒されたわけでも無いのだが……

俺がフラムを追い払ったという噂に尾ひれがつき、話が大きくなって伝わったのだろうか。

だとすれば迷惑なものだ。


では誰がやったのか。


レインはあの村のゴブリン達をこの村に避難させたと言っていた。

もしもそのゴブリンたちが俺の噂を流したとすれば話が通る。

とりあえず話してみる事には始まらない。


「あの、この騒ぎは一体なんですか?」

「ご謙遜なさらずに!あなたはゴブリン達をフラムから救った英雄ですから!」

「えぇ!それ以外にも【緑】階級なのに反し多くの人に認められる実力!」


え?今さりげなくディスった?

ディスったよね!


「フラムは倒してないですし俺は特に何も……」

謙虚に言ったつもりだが周りは黙ろうとしない。

というか余計にうるさくなっていく。


「ディルガさん!お話聞かせてくださいよ!」


えっえぇ。まぁ、悪い気分じゃないのだが……。


だがその瞬間村の人達は左方向へと流されて言った。

え?、急に?

だが俺を避けてる訳では無いらしい。

だって声量を落とさずに俺の名前を叫びながら移動している。


「ディルガ殿大丈夫ですか?」


後ろからレインに話しかけられた。

正直少し驚いた。


「大丈夫だが、あいつら急にどうしたんだ?」

「『幻影』を使ってディルガ殿の幻影を作って離させました」


なんて手段だ。

そんな事をあっさりとしてしまうレインにびっくりしてしまったのだ。

こうゆう事を涼しい顔でやってのけるレインは恐ろし……。

てか俺も『分身』使って行けたやん。

いやいや、俺が2人に増えてよりパニックになるだけか。

ならレインの『幻影』で俺を見えなくして、幻影体に惹き付けさせる。俺では結局できなかったな。


その決断が着いた頃には村の人達は30メートルは離れていた。


「……水着買い行こっか」


それから村の服屋に行き水着を速攻買って帰った。

店でも色んな人に絡まれてウザかったのでレインに幻影魔法を連発させてしまった。

レインはずっと涼しい顔をしていたがきっとかなり魔力を消費したはずだ。

店はお世辞にも広いとは言えない広さで、まぁよく言えば老舗感がある。

そんな店の中で10人ほどに囲まれるのだ。

もう狭くて、狭くて。

湿度も上がりレインや店主は暑苦しそうだった。


俺は『環境効果無効』があるから大丈夫だったものの、室内の湿度はやばい梅雨の日ぐらいあっただろう。


そして俺は店を出てお昼ご飯を買って門から外に出た。

門番はいつもどうりだった。


「おつかれー」

「おつかれ様です!ディルガさん!……え?!ディルガさん!? 」


え?あぁそうだが……てかお前いつも門番やってるよな。

お前以外いないのか?

だとしたら…………


俺は少し上を向きこいつの仕事に就いた時の事を考えてみた。



朝3時に起床。

ん?いやここ一日中警備されてるよな……


ザワっと身体中に鳥肌がたった。


偶然こいつが門番の時だけ俺が当たるのか。

それともほんとに年中無休(1秒たりとも無休)で働いているのか…………。


真相は闇の中である。


いや別に聞けばよくね?というどこかの誰かのツッコミは無視して俺らは外に出た。


門番はずっとこっちを見ていたが振り返ったら負けだと思った。

これまでこうゆう展開で振り返って得した経験が無さすぎた。

これは経験上の判断だった。いや別に大したことじゃないんだけどね。


俺はレインとルーネル川を下った。

ついこの間も通った道を下り海を目指した。

道のりで特に困ったことは無かったが、海まで少し時間がかかってしまった。



~2時間後~


海だー!!!!!


迷い森を抜けると白い砂浜が広がりその上には水色の海が広がっていた。

細かく揺れる海水は太陽の光を反射しキラキラと輝いている。

海の上には長い水平戦が伸びており、その少し上には大きな積乱雲ができていた。

積乱雲……夏の風物詩の1つといっても過言ではない。

そのひとつの雲の中に何億リットルもの水が含まれている。

そんなに多くの水が1つの雲の形を成している。大きな雲故に出来る影などもとても美しい。


「綺麗ですね…」


前世では外に出なかった故海なんて見る事は無かったのだが。

……やっぱり美しい。


俺らは塩の匂いの乗った風に吹かれて髪を靡かせていた。

この塩の匂いも嗅いだのは何年ぶりだろうか。

小さな頃の事を思い出させる匂いだ。



「って、あれなに? 」


俺らの視界に映ったのは5人ほどの若い魔人。

彼らは何かを囲んでいるようだった。


「ってあれ!亀じゃねぇか! 」


亀……砂浜……若者たち…………いやこれ完全に浦島太郎やないかい!

今日から出来れば2本投稿!

まぁ2000くらいのを2つですが……


良かったら☆やブックマークでの評価お願いします!




ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

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