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第35話 決断


目の前には三体の星熊(スターベアー)

とりあえずこいつらを戦闘不能にさせる。

でもどうやって?


第1手段は魔力切れ。戦闘に慣れてない小熊ならすぐに魔力切れになるだろう。だが戦闘に慣れている長は恐らくならない。でもとりあえず相手の魔力量をできる限り減らす!


その決断をした瞬間後ろに気配を感じた。

それを危惧して上に避けた。下を見ると長がいる。

は?あっちにもいたよな

確かに視界に入っていた。いや現在も長は息子たちの近くにいる。どうなってやがる……長が二人もいる。


………………



「幻影魔法か……」

「レイン……なかなかやるなぁ。冒険者やってるだけあるな……。俺の幻影魔法を見破るとは」


幻影魔法……。対象に幻影をみせる魔法。長得意だったな。

畑に現れたあの影も幻影魔法か?まさかあの『月光熊(スターライトベアー)』がズレていて上手く当たらなかったのも幻影魔法によるものか?

面倒な戦いになりそうだ。


地面に着地する頃、長は人型に変形していた。

どうやって人型になっている……スキルか?幻影魔法か?

いや考えるのはそこじゃない。

人型の時のメリット……魔力量は変わっていない。パワーは落ちる。だが素早さが桁違いだ。総合したら人型の方が戦闘向きなはずだ。人型のスピードと切断系統の反応できないと死ぬ魔法と幻影魔法との相性はいい。だって気付いたら後ろに回られててそれに反応する前に切断系魔法を打ち込まれる。たとえ反応出来たとしても幻影魔法で操作される。


厄介な長、それに加え毒魔法でのステータスダウンに時より飛んでくる切断系魔法。純粋な3対1じゃない。


「くそっ……」


俺の周りを長が回っている。恐らく目をそっちに向けたら小熊の方から魔法が飛んでくる。


「死ねぇ!」


前からは長の娘の『月光熊(スターライトベアー)』が飛んできている。そして後ろで長の気配が止まった。そう思ったら長の気配は俺にものすごい速さで近ずいてくる。

まずい挟み撃ちだ。横には設置型の毒魔法が置かれている。横に避けたらその毒魔法が発動する。先程も上に飛んだため上に避けて終わりだ。


そう思い俺は自分の周りを地魔法で囲んだ。

厚さ1メートル程の石の壁を周りに築き攻撃を凌いだ。

岩壁は傷だらけになりボロボロに打ち砕かれた。

打ち砕かれた石を蹴り飛ばし長の子供に飛ばした。


そのすきに長を狙う。長は後ろで様子を見ているようだった。いや違う。高度な術式を計算している。魔法陣の展開も、魔力の供給も既に済んでいる。


「まずいっ……」


長は後ろへ飛ぶと円錐状の石が飛んでくる。それもものすごい数だ。いま目に見えるのだけでも50個はある。

それがランダムで飛んでくる。それを避けながら長に近ずいて行く。初めの50個は既に撃ち込まれている。だがどんどん生成され飛んでくる。どうやら飛んでくるのは生成された順番らしい。どれがどの前でどれがどの次に生成されたのかを感覚で暗記し避けていく。


「ちっクソが!お前らは何してやがる゛!?」


長は周りを見渡し小熊達を確認する。奴らは俺が長の技の中にいる為に動けないようだった。



俺はそんな中でも円錐状の石を避け続けていた。先程までは先読みして動かないと死んでいた。だが今はそうじゃない石の生成スピードも落ちて精度も落ちている。


というか長の目の色が変わっている気がする。目線から攻撃を読んでいたのだが長の目は茶色っぽい色から赤色に変わっていく。何が起こっている?


「父さん!それ以上は!」


どうしたのだろうか。長の息子が長に向かって叫んでいる。それ以上?なにかの制限を受けているのか?


「う゛る゛ざい゛!!!」


長は口と目を大きく開け叫ぶ。

目を真っ赤にしながら。


ん?石が無くなった。後ろに下がりながら石を出していたため距離を詰めれなかった。たが今は石がないのだ。すぐに距離を詰められる。いや接近させようとしてるのか?いや俺の得意な範囲で戦わせる。


急激に距離を詰めた俺は長の上に乗った。


「ん゛ん゛っ!離せ!」

「嫌だ!……」


お互いに力を入れ動くことの出来ない状態だった。俺は熊の状態で長は人型なのに同じくらいの力だった。小熊達も変な動きはできないため横で見ている。


「死ね゛ぇ!」


くっ……。あれ?今長は地魔法を放ったはずだ。放たれてない?魔力切れか?でもそれならなんで意識を保ててる?

普通なら魔力切れになると気絶していまう。魔力は残ってないのか?


「どけと……言っている゛!!!!!」


俺が油断した瞬間長は俺を蹴り飛ばし遠くに飛ばした。

すると長はゆっくりと立ち上がり子供達の方へ向かった。


何をしている?


「父さん……大丈っ?!」



「は?……」

目の前には息を呑む光景が広かった。長が息子を吸収した。


「とっ……父さん?!……まって!止めっ!」


それから僅か数秒。長は娘も吸収した。魔獣は体の多くが魔法元素で構成されている為体を分解し魔力に還元した。

やはり魔力切れだったのか?それにしてもやり方が酷すぎる。そこまで極限状態だろうと自分の子供を魔力に還元するようなことをするだろうか。鬼畜の所業だ。


「ふぅ……ん?お前らっ?どこに行った?」


何を言ってやがる。お前が今食っただろ。

何が起ってやがる。自我をなくしたと思えば子供達を吸収した瞬間自我を持ち始めた。吸収で得られる物……魔力か……魔力の有無が自我の有無と比例しているのか?でも普通は魔力が切れた時点で気絶する。


………………。



まさか人化がトリガーとなっているのか?人型の時に魔力を切らすと魔力を補給するまで自我を失っていまう的な。


そうだとするとあいつ………………。


「まさか……てっめ゛ぇ!!!」

「あっいやそれ俺じゃ」


反論する余地もなく長は俺に襲いかかった。

地魔法を応用した機動力上昇に俺の行動操作。その中に組み込まれた切断系魔法。すぐに俺は追い詰められてしまう。


俺も地魔法を使いつつ攻撃を避けていく。

だが攻撃する隙もないほどに攻撃が渋滞している。この地魔法がなければ本来何も無い空中にいるのだが地魔法が張り巡らせて迷路のよう複雑に入り組んでいる。


こんなに使っからまた魔力が切れるぞ。でも切れた時の記憶は無いのか……だとしたら長はすぐに魔力切れになる。

目の前の事だけに夢中になるあまり魔力を激しく消費している。俺は少しづつ消費しているのだがこの間ずっと消費しているため俺も限界状態だ。


その時長に隙ができた。足元に地魔法で地面を作り俺に飛びつこうとしたその時、長の目が赤く染った。


魔力切れだった。


そして俺はその隙を見逃さなかった。すぐに上から地魔法を発動し岩を生成し叩きつけた。地面に落下した長は体がボロボロになり動けないようだった。魔力切れだ。回復することすら出来ない。動くことが出来なくなった長は微かに動く赤い目で俺を捉えていた。


「あんたの負けだよ」


俺はその言葉を放ちながら長に近ずいて行った。






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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

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