第25話 残酷
「行こうぜ!レインの故郷へ!」
その時俺は決意した。例えそれがどんなに残酷でどんなに辛くても逃げないと。
レインのためにも。
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俺は誓った。自分のわがままを許容してくれたディルガ殿のためにも、絶対に後退りはしないと。
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その決意の後行動に移すまで時間はかからなかった。
冒険者ギルドを出て防具店に向かった。
「いらっしゃぁい!」
店長の大きな声と共に店に入る。
店の中には銀色に光を反射する鎧が沢山置いてあった。
俺たちはスライム退治の報酬を使い買いに来たのだった。
「まずは剣だよな……」
辺りの剣を見るが値段が高すぎる。
あれだけ命を張って手に入れたお金は10000リー。
一番安い剣でも5000リー。
「我は爪があります。ディルガ殿が買えば切断スキルがより強化されます。ですから気にせず買ってください」
俺は店の奥を見渡す。そこには紺色のローブがあった。
夜に活動する時黒より紺の方が目立ちにくいという話を聞いたことがある。決して厨二心をくすぐられたから買った訳でわなくでな。……
それを踏まえ俺はその紺のローブを手に取った。1500リー。意外と安く済んだ。
紺色のローブに手を通す。ツルツルとした質感で気持ちよかった。いざ着てみると何故か少し涼しい気がした。
「おお!似合っています」
「そうか?ありがとな」
剣もいい感じに収納できた。いい買い物をした。
そんな事を考えながら俺たちは宿舎へ向かった。
───宿舎
俺たちはスライム討伐の報酬のあまりで宿舎を借りた。
意外といい部屋だ。大きなベットにオレンジ色の電気。
綺麗な内装。意外と充実している。まぁ何もかも俺には必要ないんだけどね。
「レインお前の故郷までどれくらいかかるんだ?」
「歩いて5時間くらいなので……走って2時間程ですかね」
「2時間ね……いやそんなに走れるかっ!」
「えぇ……でもディルガ殿はスキルのおかげで疲れないし、」
「いやそうだけど、……途中で休めるとこないの?経由して行けるところない?」
「道のりにゴブリンの集落がいくつかありますね」
ゴブリン…アニメとかだと女の人を攫ったりする魔物のイメージがあるが大丈夫だろうか。まぁレインと一緒なら大丈夫だろ。
「ただ……」
「ただ?」
「あっいやいいです」
「お前のそれはいつもフラグだから言え!」
「あっはい、いくつかあると言ったじゃないですか」
「おう」
「そのいくつかの集落は対抗し合っていて、現在も牽制しあっているのです。その争いに巻き込まれないようにしないと」
まぁそんな事が……
「まっ大丈夫っしょ!」
その後明日の準備をして就寝に着いた。
..............
淡い朝日が窓から入り歪んだガラスの中で屈折を繰り返し部屋を美しく照らした。まるでダイヤモンドのように。
「ん?もう朝か、レイン起きろー」
返事がない。ただの熊のようだ。
「レっ、レインー」
あっそうだこいつ朝弱いんだった。
「レインーおーきーろー!」
「んんっ…」
レインは変な呻き声をあげたが全然目が空いていない。
「おいレインもう朝だそ!準備して行くぞー」
「んん……あと5時間」
「それを言うならあと5分!、いやそうじゃなくて!」
「今起きます……なのであと少し……」
「今なのかそうじゃないのかどっちだよ!」
そうして過酷な寝起き戦争が始まった。
───1時間後
「すいませーん!」
「はっ早く!出発するぞ!」
2人大声を上げながら門の外を走った。
結局あれからレインは1時間起きなかったのだ。
こいつにも『生存能力強化』を会得して欲しいものだ。
ここ最近はいろいろ詰まりすぎてて大変なのは分かるが起きる時には起きて欲しいものだ。
絶対に起こせるスキルとかないかな……。
『時間の管理者』でいじれば……いや疲れた体に戻るだけだな。
なんだかんだで紺色のローブの袖に手を通し、剣を持ち、レインの故郷へとと走り出したのだった。
すいません!1時間ズレました。……
明日からはどうしましょう。また3000文字くらいのを7時に投稿しょうかね。えぇ。
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ディルガスキル
○常用スキル
ㅇ『管轄者』の下
・『物理耐性』・『環境効果無効』
・『身体能力強化』・『炎属性耐性』
・『思考加速』・『意識拡張』
・『生存能力強化』・『座標認識』
・『暗視』・『光属性耐性』
・『再生』・『状態異常耐性』
○スキル
・『魂保存』・『時間の管理者』
・『切断者』・『虐殺者』
・『消化』・『分身』
・『蒼炎』
〇属性適性
・『地属性適性』・『炎属性適性』




