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第21話 安否確認

性格の悪いことを考えながら俺は病院へ走った。


それからものの数分で病院に着いた。

他の建物も立派だったが病院は比べ物にならないくらい綺麗だった。ほかの建物は“立派”であってこっちはそれプス‘’綺麗”なのだから素晴らしいことだ。

皎潔(こうけつ)と言うべき壁にある小さな扉をくぐった。




———病院


「ガイラに会いたいんですけど」

「ガイラ様のお知り合いですか?」

「あっ、はい、そうです」

「こちらへどうぞ」


そう案内され俺は2階の奥の部屋に案内された。

階段を上る時どこかで見たような絵が飾られていた。


「こちらになります」

「ありがとうございます」


俺はその部屋の戸を3回叩いた。

「どうぞ」

そう返事が帰ってきた。

戸の外だがはっきりとした声が聞こえてきた。

それにより少し気持ちが楽になった。


「しっ失礼します」

「おぉ!ディルガっち!」

「おいだからその呼び方やめろって」

「じゃぁ師匠!」

「師匠じゃねぇよ!」

「じゃぁなんて呼べば?」

「ディルガでいい」

「分かりました!ディルガさん!」


っ……まぁいい。


「体調は大丈夫なのか?」

「はい!大丈夫です!」

「それは良かった」


会話が続かない。前世でも子供と話すのはあまり得意ではなかった。


「ディルガさん僕の事命懸けで助けて下さったんですよね?」

「いやそんなことはしてないぞ」

「いやでも先程ティアさんがいらしてそう教えてくれました!」


ティアさんが……あの場にいなかったのは唯一のけが人であるガイラの見舞いに来てたってことか?

あの筋肉が?意外だ……。


「本当にありがとうございます!!!」

「いやいやいいんだよ」

「何かお礼をさせてください!」

「何もいらないよ。だって俺ちゃんと生きてるし」


特に欲しいものは無い。

だからそんな適当な言葉で話を流した。


「そっそうですが……」

「元気なようで良かったよ」

「はい!」

「あっそうだじゃぁひとつ教えてよ」

「なんでしょう!」

ガイラは元気いっぱいに答えてみせる。


「スキルって基本的にどうやって会得するんだ?」

俺はガイラに前から気になっている質問を投げかける。

というか最近改めて気になり始めた。

『状態異常耐性』、『分身』、『消化』、『再生』、『蒼炎(フォートフレイム)』どう考えてもこのスキル会得量は異常な気がする。

するとガイラは、


「んー……基本的には訓練や修行ですね」

「しゅっ、修行?」

「はい、目的のスキルを会得している人の元で会得の仕方や使いこなし方を学ぶんです。1つのスキルを会得するのにだいたい6~15ヶ月くらいかかりますかね」

「え?そんなに?」

「えぇそうですね。僕の『回復(ヒール)』は複雑でだいたい2年かかりました。」

「えぇ?2年も!あっごめん」


驚いて大声をあげてしまった。ここ病院だったわ。

てか2年だって?いやおれ数秒っていうか、

なんか条件みたいな感じで何かが起こるたびにスキルを会得していたよな。どういう事なんだ?


「ちなみに『回復(ヒール)』ってなんの属性適性としてみなされるんだ?」

「回復魔法や状態異常系統の魔法は属性適性はありませんね。ただ属性適性による補助がないので他の魔法より複雑で会得が困難なんです」


なるほどそういうシステムね。

じゃ俺の会得した魔法は超簡単な魔法ってことか?

いやいや10000°を超える炎を出せる魔法が簡単なわけ……。


「スキルを会得する速度が上昇するスキルとかないのか?」


「あー無いですかね。記録上は。」

「記録上は?」

「はい、ですが昔いかなるスキルでも秒で会得してしまう冒険者がいたと聞きます。その冒険者がなんの種族なのか、どう言ったスキルなのか、固有スキルなのか、はっきりとはわかっておりません。」

「その人の事もうちょっと分からないか?」

「知らないのですか?驚きました」


いや勝手に驚かれても、有名な人だったのだろうか。


「その方は“英雄”として語り継がれています。

名前は シド・レムシェスタ 。過去の戦争で人族を200万人以上殺した大英雄です。冒険者ギルドや病院の階段の所に絵画が飾られていますよ」


あぁ!それだ!冒険者ギルドにもあったわあの絵。

大きな金色の剣を持ち。大きな鎧を着飾り。

赤と青のマントを風に靡かせいる。

いかにも勇者みたいな見た目した英雄だ。

だがすごいかっこよかった。厨二心をくすぐる見た目だ。

てか苗字持ちか……流石は英雄。


「どうしてそんなことを聞くんですか?」

「ん?いや色んなスキルを使いたいなと思ってね」


これはあまり周囲には言わない方が吉だ。そう思った俺はまた即座に嘘をついた。善意からなる嘘だった。

それでスキル『嘘つき』とかゲットしてたら流石に怒ってました。


「では回復魔法を教えましょうか?」

「え?ほんとに?いいの?」

「はいっ!ですがさすがのディルガさんでも今日で会得は難しいかと」

「そそそそうだな。…やり方だけ教えてくれよ」


あっぶねー。今やっちゃうとこだった。いやできるかわかんないけど。てか俺の場合怪我したら再生するし仲間の傷を癒すのは『時間の管理者(タイムキーパー)』でも多分できるよな。いやでも『時間の管理者(タイムキーパー)』は魔力消費が激しすぎる。それより魔力消費を抑えられるならば。


「回復魔法はどのような仕組みかと言いますと、物体や空間に干渉するほかの魔法とは違い、物体と時間に干渉します。2つ同時に干渉する訳ですから難しいわけですね」


え?それって『時間の管理者(タイムキーパー)』と同じじゃないのか?


(おい大け……管轄者!)

《ちょっと今なんで管轄者を頼るのよ!》

(は?無脳に何ができるってんだ?俺には有能な『管轄者』がいるんだもん)

《はぁ?》

〈えっと…お2人とも仲良く〉

《(してるよ!)》

〈わぉ息ぴったり……〉


(じゃぁお前『時間の管理者(タイムキーパー)』の仕組み分かりやすく説明してみろよ)

《分かったわよ……多分時間に直接干渉するんじゃないかしら》

(んな事誰だって考えるわ!)

《はぁ?聞いておいて何なのよその態度》

(いや元からお前には聞いてねぇよ)


本当に無脳を極めている。流石は『大賢者』様だな。


(管轄者、で仕組みはどう違うんだ?)

《えちょっt》


呆れて俺は管轄者に聞くことにした。

え?今なんか喋ってたって?気のせいさ!

この世の中の殆どの不条理はそんな簡単な言葉で済むのさ。


〈え、えっとはい、仕組みはガイラさんの話を聞く限り同じだと思います。ですが、『時間の管理者(タイムキーパー)』と違い回復魔法は怪我を負った部位だけの時間軸に干渉するため消費魔力量が少なく済むのではないかと思います。〉


そう管轄者は説明をした。

本当に出来るやつだ。誰かとは違ってな。

だがひとつ疑問に思うことができた。


(干渉部位を細かく指定する方が消化魔力量は大きい気がするんだが。)


〈いえ、それは少しちがいますね。例えば物体を1つのボールとしましょう。言葉では“1つの”とは言いましたが実際時間軸に干渉するとなるとこのボールは1つとしてみなされないんです。〉


(ん?どういう事だ?)


〈では物体がどの様にできているか知っていますか?〉


(あぁえっと確か…原子とか分子とか何だかが集まってできているって)

朧気な知識を振り絞った。

理科は得意ではなかったのだ。いや別に勉強が得意だった訳じゃないんだがな。


〈その通りです。物体は数多くの原子、分子で構成されています。それを踏まえた上でボールの時間軸に干渉する時の事を考えてみてください〉


(なるほどつまり体とかに干渉する時と、傷を負った部分だけに干渉するのでは干渉する原子の数が違いすぎるという事か!)


〈正解です!〉


(なら『時間の管理者(タイムキーパー)』でもできるんじゃないか?)


〈恐らく可能だと思いますがスキルとなった場合それは魔法を発動する時自動演算をおこなってくれますよね〉


(ん?それはどういう意味?)


〈例えば今指先から小さな火を出す魔法を使うとします。やった事のない時はスキルを持っていないのでやるのが難しいですよね。〉


(確かに)


〈ですがスキルを持っているとどうでしょう。何回かできてそのスキルを会得します。すると次から使う時はスキルが一生懸命練習した過程を自動で処理してくれるんです〉


(あーなるほど。じゃこの世界のスキルは“何何が出来るようになる。”ではなく“何かが出来た者に与えられる称号”みたいな?その過程を記し、次からは簡単に出来るようになるための言わば“ノート”という解釈の方が一致するな)


〈そうですね。ゲーム等の「スキルゲットしたからこの技使えるぜー」じゃなくて「よし…やっとゲット出来た。次からは簡単に放てるようになるな」ですね〉


面白い解釈だ。つまりスキルを会得するまでの過程は学校の授業のようなもので、スキルはそこでとったノートだ。そのノートを見れば次使う時にスラスラと出来るようになると。


(つまりスキルを持っている状態で使うとすると『時間の管理者(タイムキーパー)』よりも『回復(ヒール)』の方が消費魔力量を抑えられるってことか)


〈そういうことです〉


分かりやすい説明をありがとう管轄者!

本当に出来るやつだ。まじで。


でここまでの精神世界会話は『思考加速』によりほんの3秒程の中で行われたもので、今はガイラとの会話中だった。


「時間に干渉するというのは初めての感覚ですよね。」

あぁいやそんな事もないんだが。

「ですが1回会得してしまえば次からは簡単に放てるようになりますよ」

「そうだな。教えてくれよ。回復魔法!」

「はい!」


そう言うとガイラは元気に返事をし、病院の中で回復魔法講座が始まった。


お読みいただきありがとうございます!

最近活動報告も出してますので良かったら。

ここら辺の回は少しつまらないかもしれませんね。

ですがこれから波乱万丈な展開が待っている(予定)なので良かったらこれからもよろしくお願いいたします!


良かったら☆やブックマークでの評価お願いします!




ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

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― 新着の感想 ―
[良い点] 管轄者様が有能すぎるww
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