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第16話 状況悪化

夕方にも出します!

「レイン策がある」


その日が終わるまで俺たちはその策に向け準備を進めた。


———冒険者ギルド


「おはようございます!冒険者の皆さん!」

受付の張り切った声がギルド内に響く。

びびったのだろうか、50人程いたはずのギルドには20人程しかいない。


「本日スライムの群れに第一奇襲を仕掛けます。町までは距離がありますので、全滅させなくても大丈夫です。スライムの半数以上を目標にしましょう!」

「「「おおーーー!!!」」」


門を出て冒険者23人で迷い森を進んだ。

先頭を切るのはギルドトップ剣士。近接戦闘のプロ達だ。そこには【赤】階級が2人いた。

中腹部にいるのは攻撃魔法部隊。ここには【赤】階級の魔法師が1人だけいた。

そしてその後ろに回復魔法師部隊と雑魚達(おれたち)【緑】階級。

ちなみにレインは最前線の攻撃部隊に属している。

つまりレインを含め3人の【赤】階級が最前線に存在していた。


「スライム達の現在地はおよそ南に15km地点にある草原だと思われる!南に13km地点まで魔車で移動し、そこから少し歩いてスライムと戦闘になる予定だ!それまでに各自用意をしておくように!それでは出発!!!」


なんだそれ、小学生の遠足かよ。

《しゅっぱーつ!》

おいそこの君遠足じゃないんだよ。

てか魔車ってなんだ……ってえ゛え゛?!

目の前に広がるのは慣れたようで慣れてない、馬車風な魔車だった。


ゆ……ユニコーンか?


角の生えた馬のような魔物が馬車を引いている。

異様な光景だ。頭を隠せばただの馬車なんだが、

頭を隠さないと遊園地のメリーゴーランドにしか見えない。まぁそんなカラフルじゃないんだけどね。


「発車致しますのでお乗り下さい。」

「えぇ?!お前が喋んのかよ!…あっスイマセンッ」


ユニコーンが喋った。ユニコーンが喋った?!

思わず声を上げてしまった。

魔車を引くユニコーン(?)が自ら喋って乗車を促した。よくよく考えてみればクマが喋ってるのもおかしいんだけどね。



———魔車内


魔車の中は思っていたより全然快適で進んでいた。

窓が着いておりその外を見ると、

「はえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」



となる。ちなみに窓外を見て叫んでいるのは回復魔法師の ガイラ さん。

「ガイラさん危ないですよ。」

「僕なら自分で回復できるから大丈bっ、あぁ!」

彼はこういう所があるらしい。

おっちょこちょいなのだろうか。

これでも【青】らしい。

こいつより俺の方が下?笑っちゃうね。この世界はどうかしてるぜ。


魔車に揺られおよそ30分。

意外と早く着いた。

辺りは小さな丘がいくつもあり周りが少し見渡しにくかった。


「よしっ!ここらで少し休憩をとる!酔った者、準備が足り

ない者はこの時間で補え!」

「「「はっ!」」」


「おっディルガっちー」

「その呼び方はやめてくれ、で?なんです?」

先程も紹介したが彼はガイラ。

【青】階級の回復魔法師で今回の任務で出会った同士だ。濃い青の眼をしており、その眼には光が満ちている。後ろで願い髪をまとめており、紫色のブカブカの服を着ている。

たんぱんを履いており、膝には魔法元素が少し見えた。

……転んだのを自分の回復魔法で治したのだろうか。

正直言ってただのショタだが……一応【青】階級の冒険者だ。


「僕に敬語はいらないよ!ガイラでいいよ!」

「そう。で?なに?」

「いきなり容赦ないね。そうそう、怪我はない?あるなら今のうちに治しておくけど!」

「あぁ大丈夫だ。ありがとな」


「いえいえー」


良い奴じゃないか。そんな事を考えている間に


「休憩時間終了だ!では南に向けて出発する!」

「「「おぉー!!!」」」


休憩時間が終わってしまった。

ここからはひたすらスライムに遭遇するまで歩くだ……

え?その時『座標認識』にものすごい数の魔物がヒットした。その数はおよそ300。ギルドで聞いていた数を遥かに凌ぐ大数だった。

それに一方向からじゃない。現在半円状に俺たちを囲もうとしている。早く受付に連絡しないと。

俺はレインと受付のいる最前線に向かった。


「陣形を整えてください!」

「おぉおぉどうした?落ち着け?」

「スライムの数は200なんかじゃない…300近くいる!」

「そんなわけ。ほかの魔物じゃないんですか?早く持ち場に戻りなさい。」

いいや間違いない魔物のオーラは全て統一されている。

これだけの魔力を持った魔物が300もいたらスライムじゃなくても大問題だ。


「ちゃんと聞いてください!スライムの数は300を超えている!それに現在も半円状に私たちを囲もうとしています!一旦下がって作戦を練り直すか、陣形を変形させてください!」

「何やってんだァ!!?」

スっと歩いてきたのは肩に赤い紋章を刻む【赤】階級の冒険者だった。

「おぉ!これはティアさん!」


ティア?……ごつい見た目して可愛らしい名前してんな。

大きな斧のような武器を持ち、頭を光らせている。

「名前で呼ぶのはやめろ」

あっやっぱり気にしてたんだ。

「おーよどったの?」

なんかチャラ男見たいのが来た。

垂れ気味の目に緑色の髪の毛。

明らかにほかとは雰囲気の違う……イケメンだった。


クソガッ。


こいつあれだ、アニメとかで手を差し伸べて女の子を騙すタイプだ。

失礼な偏見だがそんな顔なんだ。


「おぉ!リーフルさん!ディルガさんが陣形を立て直せともうするのです。」

「陣形は完璧だよ」

「あ゛ぁ、南からスライムが来るんだ南に行くぞぉ!」

「違う!スライムは200なんかじゃないし、もう南からも来ない!こうして話している間にもスライム達は俺たちを包囲している!」

「何言ってんだァ?」


あぁ…もうっ…


「索敵魔法使えるやつはいねぇのか!!!」

「どうされたディルガ殿」

「おぉレイン!」


騒がしくなった場にレインが現れた。


「スライム300匹に包囲されているんだけど、説明してもわかって貰えなくて」

「だって見てみろよ。周りにスライムなんて見えやしねぇ!!」

「そうだね、ティアの意見に僕も賛成だよ。ただ君の話も完全否定は出来ない」

「ディルガ殿は間違っていない。再度索敵をしてもらおう」

「あぁそうだね、念には念をだ」


受付とティアは勝手に話が進められ腑に落ちていない様子だが…。


リーフルさんは中隊の魔法師部隊へ向かった。


それから2分程だった。


「陣形を整えろ!スライムに包囲されている!」


ほーらなっ。

あれほど爽やかだったリーフルさんが声を乱している。

その時スライムの群れは俺たちを完全に包囲していた。


すぐにバームクーヘンのように円状に部隊編成を整えた。

辺りは丘に囲まれスライムが目視できない。

俺は『座標認識』によりスライム1匹1匹を正確に把握出来ている……が…………え?

なぜ俺が驚いたのか、それはスライムの認識状態が変化しているからだった。

『座標認識』がどのように見えるかと言うと、サーモグラフィーのように見えるのだ。

 スライム1匹1匹は点々と光っていたはずが、スライムは横に伸びて隣のスライムと連結していた。

スライムは大きな輪っかのようになり俺たち冒険者を完全包囲していた。




これから発展させていきますよー!

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『毒耐性』・『暗視』・『光属性耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』


〇属性適性

・『地属性適性』

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