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第14話 属性適性

「良かったら教えますよ」

「本当に!頼む!」


そう二つ返事で返しレインに地魔法を教えてもらうことにした。


「まず物理攻撃などに魔力を注ぐ時は物体に付与してますよね。これは違って魔力を固めて、それを形にするってイメージです」


自分の体や他の物体などに魔力を込めたことはあるが、

魔力を空中で固めてその形を変える?

何言ってんだよ。


「はい地魔法の場合こうやって……」

「え?むずくね?」

「属性適性があればこれは自動でスキルによって処理されるので基本が分かればあとはスキルがやってくれますよ。ただスキルで演算しきれない程の大規模魔法だとやはり自分で確認する詠唱が必要になるので、この工程は覚えておかないとダメですね」

「なるほど頑張るよ」


この感覚はなかなか難しく、地球ではほとんど無い感覚だった。

物体に魔力を込めるのは何となく分かるもからできたものの、魔力から形にするのは感覚が分からないため難しい。


例えるなら、物体に込めるのは、紙に鉛筆で絵を描くような感じ。そして魔力を固めてその形を変えるのは、

鉛筆の芯を手を使わずに抜き取り、それを並べることで絵を描くみたいな感じ。


鉛筆の芯を魔力だと思ってもらえればわかると思うけどだいぶ難しい。


———1時間後


「ぐぬぬぬぬ!」


———3時間後


「えっ?えっ?おっしくない?!」


———4時間後


「キタキタキタキターー!」

練習開始からおよそ4時間。

やっと小さな石を作ることが出来た。

「やっとかぁ……」


「かぁー???」


なんだよその声。

「あぁいや……その……属性適性は普通早くて半年、遅い魔人は3年かかるやつもいて……」

「はぁ゛?、うそだろ?」

「いや本当です……正直早すぎて……」


4時間頑張ってゲットとか才能ないのかと思ってしまった。

なぜそんなに早くゲットできたのだろうか。

そういえば

(おい大賢者!……おーい)

反応がないただの無能のようだ。

(お゛い゛くそ無能大賢者ぁ!!!)

《はっはい!はいはい!何でしょうか?》

(お前今寝てただろ)

《いや寝てなんか》

(絶対寝てた)

《認めるわ。でもより早く正確な情報を伝える為の…》

(いやお前の場合ただよサボりなんだよ。てか今知りたいのはスキルのことなんだよ。地属性適性ゲットしてないか?)


本当にストレスが溜まるなぁ。


《あっこれね『地属性適性』ね》


「よしレインゲットできたぞ!」

「おぉ!では早速さっきのように石を生成してみてください」

「任せろ」

俺は4時間の間なかなか上手くいかずほとんどの魔力が回復した状態で思いっきり魔力を込めた。


ドゥォォン!!!


「「は?」」


その瞬間現れたのは信じられないほど大きな岩で、それはレインが上位魔草を倒した時の岩のおよそ3倍程の大きさだった。


「やっ、やはりディルガ殿は天才だ!」

「えぇ…1番戸惑ってるのは俺なんだけど…」


あっわかった。俺の大賢者が無能なせいで手に入った有能スキル『管轄者』により『地属性適性』が管轄され俺が念じた時に魔力量に応じて大きくなったわけだ。

いやまじ超有能じゃん。

どっかの大賢者と違って。


《今なんかすごく失礼なこと考えてない?》

(何言ってんだ?お前)


ちなみに当たりだ大賢者。


「さてもう暗くなりそうだし、報告のためにこの上位魔草の頭持って帰ろうか。」


雲一つない快晴の元、夕日は沈みかけ、世界が赤く染っていた。


———リーガル村


ギルドに着くと辺りはすっかり暗くなり、外の店は光を灯し始めた。


「受付!」

「はい!」

「魔草をかってきた。目的の場所の周辺の魔草全部だ。そしてこれがっ!」


ドシャ


戦った時とは違い柔らかくなった上位魔草をレインが机の上に置いた。


「こいつが出てきた。こいつが魔法元素濃度低下の原因だ。」

「これは?……新種の魔草でしょうか」

「そいつ魔力を隠したりと頭が切れるやつだった」

「ギルド本部に連絡し新種かどうかを調べます。その結果に応じて報酬金額を上乗せします。今はとりあえずこれだけ」

そう言って元々の報酬金額を渡してきた。


「ではまた!」


ギルドを出て間もないところでレインと話した。

とりあえずは飯と宿舎だな。

「いや俺寝なくても食わなくても生きていけるんだけど」

「やはりディルガ殿はすごいですね!」

「飯はレインの分だけでいい。宿舎は安いところで夜を明かそう。」


あかりが点々と光るよるのリーガル村はすごく綺麗だ。昼とは違いまるで日本の夏祭りのようだった。


「おっ俺あれ食べたいです!」

レインが指していたのは焼き鳥?みたいな竹串のようなものに肉が刺さった食い物だった。

それもものすごい美味そうで、肉の表面からは茶色いタレが垂れており、そのボリューミーな見た目から食欲を襲えることが出来なかった。

まさか『管轄者』がサボってるわけじゃ……

そんな事を考えていてもこの匂いからは逃げられない。


「すいませんこれ1」

「2つで!」

「あいよ!」


レインのセリフに割り込み自分の分も注文した。


30秒ほど待つと大きな葉っぱの上に乗った肉が届いた。葉っぱの葉脈と葉脈の間に半透明な肉汁が流れ、

その中に表面のタレが混ざり始めている。


「ハムっ」


ほとんど歯を使っていないのにその肉は柔らかく口の中で溶けていくようだった。


「ハンっ」


口をつければ肉が大きくて唇が他の肉に当たってしまう。それくらいに大きくて中はレアのように赤くなっていてあまじょっぱいタレが食欲を増進させた。


「「おっちゃんっ!、もう1つ!」」


夜闇を星々が照らす中、空に拡がっていく甘い煙のふもとで腹を満たしたのだった。


ディルガスキル


○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『毒耐性』・『暗視』・『光属性耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』


〇属性適性

・『地属性適性』

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