第11話 冒険者ギルド
役場での紋章登録を済ませ、レインの元に向かっていた。
そう、怒りを抱えて。
「おっディルガ殿おわっt」
「レ゛ーイ゛ーン゛ー!!!」
濁る声の元レインに向かって走った。
「お前紋章階級【赤】だったよなぁ!」
「そうだ、ディルガ殿も赤だr……あっ」
今「あっ」て言ったよな。なにか自覚があるらしい。
「俺の紋章階級は【緑】だ!下から2番目だ」
「すっすまぬ!」
いや謝られましても…
「警戒されないように魔力を隠したのが原因で…」
「あぁそういう事か、済まないな。気がたってしまってな」
そういう事なら仕方がない。
「体の魔法元素量が増えるのを確認すれば、紋章の色は自動で変わるから…」
レインがオドオドしている。
「あぁもういい」
こういう時はまず何をすれば良いのだろうか。
というか毒蜘蛛のせいで敗れた服を買いに行きたいんだ。
「レイン、服屋はどこにあ……いやまず金がねぇんだ」
盲点だったが転生したばっかだから金がねぇ。
転生特典で多少の金があっても良くないか?
「そうだな冒険者ギルドへ行って登録でもしてみるか」
おぉ!冒険者ギルド!
やっぱりそうでなくっちゃ!
《いーやーだー!!》
(何故そこまで反対する)
《もう怖いのはいやっ》
こいつに顔があったら間違いなく頬をふくらませている。そんな情景がスっと浮かぶような声を発しながらレインの提案を拒絶した。
が、
この体を動かしてるのは俺だ
「レイン、冒険者ギルドに案内してくれ」
「あぁもちろん」
《ギィヤァァァァァ
うるさすぎるがとにかく冒険者ギルドへむかおう。
拒否する大賢者を耳に冒険者ギルドへ向かうとその建物は俺が思っていたよりも立派な建物だった。2本の剣が✕印に重なり、その周りを星が囲んでいるような模様の旗が掛けられている。
「ここが冒険者ギルドだ。中に入ろう」
中に入るといかにもって感じの強面のマッチョたちがいた。
「よぉ゛!兄ちゃんたち新入りかい?そりゃそんな体でようこそだなぁ!」
ガッハッハッ
と場が汚い笑い声に満たされる。
中には狼のような魔物から人型の魔人まで様々な種族がいて、そのほとんどがゴリマッチョだ。冒険者ギルドにはアニメなどに出てくる綺麗なお姉さんや、可愛い魔法使いなどといった夢は存在していないらしい。
「登録かい?兄ちゃん?」
後ろから声をかけてきたのは受付嬢……
ではなくこれまたおっさんだ。
「あぁはいそうです。」
「兄ちゃん……無理は言わねぇ。やめといた方が吉だ。そんな体でどうやって戦うって言うんだい。すぐ死ぬだけさ!」
ガッハッハッ
いやまぁそうなんだが、金がねぇんだよ……
「早くしろ、2人で登録だ」
「はっはいよっ」
レインの威圧に負けあっさりと承諾する受付。ただの雑魚キャラだな。
《あんたもさっき相当ビビってたようだけど》
(お前には言われたくない!)
「名前は?」
「レインだ」
「ディルガです」
「紋章を確認する、右肩をだせ」
なんて上から目線そう思いながら右肩を出した。
ブッ……「「「「「ガッハッハッハッハッハッハッ」」」」」
「緑っ緑って!あっはぁ!」
「よくもまぁそんなんでハッハッ!」
「やめとけって兄ちゃんワハハハッハッ!」
そうか緑は紋章階級で下から2番目だから。
……クソ魔力を隠してるとは言えないし。
「ひぃ?!すいませんでした!」
受付の叫び声で辺りは静まった。
「あ゛あ゛ん?」
「こいつらみたいな雑魚に何脅えてんだよ!」
「あっ……【赤】階級だ!」
受付の指先はレインの右肩を指していた。
冒険者は魅力的ですが、自分はなりたくないですね。
皆さんはどうですか?
ディルガスキル
○常用スキル
ㅇ『管轄者』の下
・『物理耐性』・『環境効果無効』
・『身体能力強化』・『炎属性耐性』
・『思考加速』・『意識拡張』
・『生存能力強化』・『座標認識』
・『毒耐性』・『暗視』・『光属性耐性』
○スキル
・『魂保存』・『時間の管理者』
・『切断者』・『虐殺者』




