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第101話 世界一




 「さぁ、いつでも構わないよ」

 「じゃいくぞ……」

 「あぁ、死なない程度で打ち切るから安心してくれ」

 「勝つ気満々だなっ!」


 その言葉が発された時にはもうフラムに低い旋風脚を繰り出した。

 『身体能力強化』で強化しまくって蹴った懇親の一蹴りは呆気なくヴェーダの右腕によって止められた。

 そのエネルギーはそこに留まることなく後ろに大きな突風を吹かせた。

 その突風は木々を薙ぎ払い、地面をえぐり、川の水を空高く撒いあげた。

 

 咄嗟に俺は逆回転をして第2撃、第3撃と繰り返した。

 しかしそれは全てヴェーダの手さばきによって無効化されていった。

 いいや無効化はされていない。

 証拠にヴェーダの後ろには峡谷のような、溝が出来上がっている。

 俺の蹴りから繰り出されるエネルギーを全て流していたのだ。

 

 (くそが……効いてないな……とりあえず距離をとって『虚無空間』を展開、)


 晴れた空の下燦燦と降り注ぐ陽光は一瞬にして霧散し真っ暗な世界へ誘った。

 

 「へー、あっちの世界とは隔離されてるのか。この空間作れるんだ、面白いね」

 

 バレてるなら仕方が無い。

 俺以外の動きを強制する理が付与されたこの無時空世界でやつは難無く動いている。

 この世界を展開した事に意味があるのかはさておき、実世界に傷がつかなくて済む。


 そしてまず『斬撃之雨(ペルセウス)』を実行。

 

 何十万という数の斬撃が黒い空から降り注がれた。

 当然光なんて存在しないわけだから斬撃が見えるはずもない。

 見えない刃が空から何十万と降り注ぐこの空間でヴェーダはまだ笑っている。


 「うん、考えたね。僕じゃなければ死んでたよ……」


 あたれ!

 当たってしまえば俺の『貫通』が通用するのか分かる。

 それが明らかになってしまえば戦闘が有利に進められる。

 

 するとヴェーダは腕を上げて開いた手を握った。

 それと同時に全ての斬撃が消えた。

 突然と姿を消した斬撃のエネルギーはどこかへ消えてしまった。

 

 「『炎爆燦爛球(アストライオス)』!」


 俺はさらに追撃として『炎爆燦爛球(アストライオス)』を放った。

 眩い程の光が放光され黒い世界を少しだけ照らした。

 俺の作った法則の中で爆速で飛んでいく『炎爆燦爛球(アストライオス)』。

 暗い世界の中にたっているヴェーダを焼き付くそうと言わんばかりの威力をみせた。

 効かないのは承知だが『無限知覚』で級数を30京に設定した。

 無限には程遠い数だが実際ものすごいエネルギー量だ。

 収束されたエネルギーの塊は高温高圧の火の玉となりヴェーダを襲った。

 

 しかしヴェーダはそれをまるで蝋燭の火を消すかの如く楽々と消してしまった。


 (くそっ、もうやってもあいつに勝てる気がしない……『万斛虐殺(ホロコースト)』で殴って通用するか?……)


 俺は自分の足が壊れない程度に『無限知覚』でエネルギーを付与して低めの体制で旋風脚を蹴りはなった。

 肋あたりにあたるその攻撃はいとも簡単にヴェーダの手によって止められた。

 しかし、俺の本命はここからである。

 

 『白轟雷』の瞬発的なエネルギーを使いガードしている腕にさらに蹴り込む。

 その時に『万斛虐殺(ホロコースト)』を強化して使用する事で精神的ダメージをヴェーダにおわせる。

 

 (これで通じればいいが……)


 『貫通』もあるし『精神攻撃無効』みたいなスキルがあったとしても無効化して攻撃を通せる。

 ただ純粋な耐性がどれだけ強いか。

 本当に何十億年と生きているとしたらメンタルは俺のなんかとは比較すらできないだろう。

 『万斛虐殺(ホロコースト)』がどれだけ通用するか……。


 ヴェーダの腕にめり込んだ足はスキルの力により強化されどんどんと蹴り進めていった。

 その時からヴェーダの表情が険しくなった。


 右腕を振り払うように大きく振り俺を腕から引き離す。

 ものすごい速度だ。

 しかし俺には通じない。

 『時間の管理者(タイムキーパー)』を使って俺をその座標に固定する。

 振り飛ばされないようにそこに留まった俺はまた『白轟雷』のエネルギーを上手く利用し反対側に回り逆足で蹴り込んだ。


 ヴェーダはそれをバックステップでギリギリのところで避けた。

いいや頬に掠っていた。

 充分通用するようだった。


 「面白いね……君のスキル……でもなんでだろう……使えない……」


 使えない?

 何をだ?

 まぁいい、追撃だ。

 『分身』を使って視線を逸らして『消化』で魔力ごともっていく。

 まずは『身体能力強化』と『思考加速』を強化して……。


 「もーいいや、ここまでにしようかねっ」

 「ガバッ!?」


 痛い……何が起こった?

 『物理攻撃無効』は有効なはずだぞ?

 それすらも貫通する打撃……


 『思考加速』を強化した俺の動体視力にも一瞬たりとも映らない速度で加速したヴェーダの拳は10メートルも先にあったはずなのに、気付けば俺の腹を貫通していた。

 酷い激痛と耳鳴りが俺の身を襲い続けた。

 

 「これで終わりだな……おつかれ」


 俺の『虚無空間』が終わりを告げるのと共に俺とヴェーダの初戦闘も終わりを告げた。

 たった一撃で決着したこの戦闘はヴェーダの圧勝だった。


 リーガル村周辺の迷い森の中で俺は腹を『再生』をつかい修復しながら目を覚ました。

 まだ酷い耳鳴りがなっている。

 痛みは傷は残っているが完全に霧消していた。


 (殴っただけなのに……)

 《さすがヴェーダ! こんなの敵じゃないってよ!》

 (おい大賢者……少し、いやずっと黙ってようか)

 《え、やっぱ私の事嫌い?》

 (あぁ)

 《わお、即答……嘘をついていないのを知っているからより悲しいわ》


 大賢者のシャレにならん軽口は置いておいて……現在も俺の目の前にたっているヴェーダ・タトラキスタ。

 こいつが真の化け物だ。

 これだけ強いやつがいたなんて……。


 「魔王になる気になったか?」

 「あぁ……お前にボコボコにされてようやく分かったよ……俺はお前を超えなきゃならないってな!」

 「ほぅ……」


 そう、やっと目的を見つけた。

 ダラダラと異世界で過ごすのは俺の目標じゃない。

 元より負けず嫌いな俺の事だ……ここまで、魔王になるくらい強くなった俺がここで成長を放棄するかけなかろう。

 

 「やるよ……魔王。そして直ぐにお前を超えてやる。誰よりも強くて誰よりも信頼される魔王になってやる……」

 「良い心掛けだ」


 産まれたての子鹿のようにプルプルと震える足で力強く地面に立ち腕を強く握ってヴェーダを睨みつけた。

 同時に歯茎が見える程に口を開き笑って見せた。

 ヴェーダは相変わらず冷静な顔で微笑んでいた。

 

 

 

 

さぁ、ディルガはこれこら最強をめざしていきます。

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』

・『轟音耐性』・『精神攻撃体制』


〇固有スキル

ㅇ『鬼』

・『蒼炎』・『貫通』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『万斛虐殺』

・『消化』・『分身』

・『回復』・『結界創作』

・『念話』・『空間転移』

・『白轟雷』・『精神看破』

・『炎爆燦爛球』・『地平落雷』

・『斬撃之雨』


〇神話級スキル

・『無限知覚』・『虚無空間』



〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

・『雷属性適性』

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