表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

100/154

第100話 魔王化




 「魔王に?……」

 「あぁそうだ」


 俺が魔王になる?

 何を言ってやがる……。

 

 「それは断ったら殺すとか、そういうやつか?」

 

 俺の質問に対してヴェーダはニヤリと笑った。

 彫りの深いゴツゴツとした顔つきは影と光のメリハリが強くて威圧感が強かった。

 

 「魔王になったら何をするんだ?」

 「決定権は君にあるけどここら一体の迷い森の支配者になってもらう」

 「支配者?……」


 ヴェーダは淡々とそう語る。

 その目は濁る事なき純粋な目をしていた。


 「あぁ、ここら一体は支配する魔王がいなくてな、フラムの支配領域は君のおかげで消えたからね」

 「フラムの事を怒ってはいないのか?」

 「ははっ、」


 俺の質問に対して大きな口を開けて空に向かって笑い飛ばした。

 目の横に皺を寄せながら思うがままに笑っているように見えた。


 「怒ってなんかいないさ! だって魔王なんて数百年もすればいずれ強き物に殺されて座を奪われる。

 それを恐れて強さを求め、より強力な支配者として成長していく。

 だから君みたいな天才が現れることにずっと怯えているんだよ。

 それが魔王の宿命さ。

 どうだい? 幻滅しただろ。やりたく無くなったかい?」

 「ふっ……面白いねそりゃ……」

 

 ニヤケながら話すヴェーダの言葉に向かって俺も鼻で笑ったやった。

 するとヴェーダは一瞬真顔を浮かべた後直ぐに絶妙に口角を上げて不敵な笑みを浮かべた。


 「じゃあんたがこの世界で1番強いんだよな。いつから魔王やってんだ?」

 「へー。面白いね。僕はもう何万年も前だよ。いいや、万というのはおかしいかな……何十億年とやっているよ。」

 「億?……」


 桁のおかしい数に驚いてしまった。

 何十億年って、まさかこの星が誕生したのはいつぐらいだ?

 地球と同じくらいで50億年くらいならこいつは星か生命が誕生した瞬間から魔王の座についていることとなる。

 

 そんなばかな……


 「あぁそうさ、何十億年とつまらない現世にしがみついて神の願いを届け入れてるのさ」

 「神?」

 「うん、誕生の女神リシウス・バーディラン様さ」


 リシウス・バーディラン……。

 レインと風呂で話した神の名前だ。

 この世界を想像した女神だと聞いた。

 そんなの信仰対象としてつくられた架空の存在じゃないのか?

 ヴェーダは少し見下ろすような角度で自身げに語っていた。


 「俺は世界を創造したリシウス様につくられた原初の魔王だよ。その命はこの世界の均衡を守り世界の崩壊から守る事だ。だけどさっき君1回世界滅ぼしたよね?」


 俺は驚きをみせた。

 

 「なぜそれを?……」


 否定すること無く聞いたのはそれを認めることになるが実際事実だし、気づかれることの無い事に気づいているのだから嘘をついたところで意味が無いのは分かりきっていた。


 「何をしたのかは分からないけど、急に世界が滅んで真っ暗な世界へと誘われたのを感じたよ。体内の魔力以外使えないっぽかったから本当に世界は滅んでたね。まぁ俺のスキルがあればあの世界でも難なく生きていけたけどやっぱりリシウス様の命令を受けている身として無視できないよ」


 あの無時空世界で生きていた? 

 空間も時間も存在しない世界で1体どうやって……というか時間を戻したはずなのになんで知ってやがる?

 

 「あれ君がやったんでしょ? 非常に興味深い……君の神話級スキルかな? 僕に打ってみるかい? ハッハッハ!」

 

 図星だ。

 それに俺の神話級スキル『無限知覚』も『虚無空間』もこいつには効かない気がする。 

 『無限知覚』は無限のエネルギーの中から1つの級数を選択し放つ事で任意の威力を放てるのだが、初めて俺が放った無限のエネルギーすらヴェーダには効かなかった。

 そしてその時に生まれた無時空世界の中でもヴェーダは動けていた……これらを踏まえると俺の神話級スキルは効かない。

 それに普通のスキルも通用するだろうか。

 『貫通』を会得したのはおそらく世界を再生させた後。

 『貫通』で神話級スキルやスキルを通すことが出来れば攻撃を有効化できる。

 だがもしそれすらも無効化、なんて事も起こるかもしれない。

 普通の状態の魔法なんて効くはずがない。

 そんなのこの圧倒的な魔力を見れば一目瞭然だ。


 「少し戦ってみようか……」

 「は?」

 

 ヴェーダは何を言い出すのだろうか。

 何故かヴェーダの顔は柔らかい笑みを付けている。


 「魔王となる者の強さを今俺が測るのだ……フラムすら殺した君の実力をね」


 

良かったら☆やブックマークでの評価お願いします!




ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』

・『轟音耐性』・『精神攻撃体制』


〇固有スキル

ㅇ『鬼』

・『蒼炎』・『貫通』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『万斛虐殺』

・『消化』・『分身』

・『回復』・『結界創作』

・『念話』・『空間転移』

・『白轟雷』・『精神看破』

・『炎爆燦爛球』・『地平落雷』

・『斬撃之雨』


〇神話級スキル

・『無限知覚』・『虚無空間』



〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

・『雷属性適性』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ