第69話 瞳の変化
──あの時、俺の視界は紅く染まっていた。
そう。灼熱竜を相手にぶち切れた時だ。
そう言えば、アスカも俺が『悪魔の子』だと知った時、俺の瞳を『紅く光っている』と言っていた。
俺もアスカも、そして、今ではビビもそうなのだが、悪魔の子は能力を発動すると瞳が光る。その光を抑える為に、アスカ達は苦労していた訳なのだが……どうやら、俺の場合は少し勝手が違うらしい。ヒスイは言っていた。
『──『混血の子供達』は強い力を使用する時、その瞳が光を放つ。例えば『限界突破能力』とか、の。じゃが、それはあくまで光るだけじゃ。未熟なうちは瞳自体が輝くのじゃが、成長すれば、今のアスカ達の様に瞳を縁取る光に変わる。しかし、旦那様……お主は違う。瞳自体の色が変わるのじゃ。しかも、より強く輝きながら、の。我も長年生きてはおるが、本物を見たのは初めてじゃよ……』
アスカの様に、縁取る光が瞳の色と違うのは、他にも実例があるらしい。また、ビビの様に、栗色の瞳が金色に変わった場合、後からその光色に瞳の色が落ち着くのは、良くある話なのだそうだ。
しかし、俺の場合は、そのどちらにも当て嵌まらない。黒い瞳が紅に変わり、しかも輝く。それも、アスカ達よりも更に強く。瞳自体が、だ。その上、光が収まっても普段の瞳は変わらない。その色を紅に変えず、元の黒い瞳に戻る。つまり、能力を発動した時だけ、瞳の色が変わるのだ。それも、アスカ達とは比べ物にならない程の、強い光を放ちながら。
「ヤバい奴ってのは酷いな。人をバケモノみたいに……」
「すまんすまん。でも、仕方ないじゃねえか……あの、古代竜でさえ初めて見たと言う位だぞ。儂なんかに理解出来るレベルじゃねえよ。たが、まあ……薄々、あんちゃんが只者じゃ無い事くらいは予想してたけどな。だが、まさか、あんなとんでもない話になるとは、夢にも思わなかったぜ……」
ニシシシシ、と独特な笑い方で答えるスミス。俺は思い出していた。そう。あの時のヒスイの言葉を。
『──旦那様。お主は「『混血の子供達』などでは無い。能力の発動時にだけ、紅黒い光を放つ瞳……おそらく、それは混血の女神と同じ瞳。お主は『混血の後継者』の宿命を持つ者じゃ……『神殺しの力』を受け継いでの……」
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