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第64話 異常な愛

「『混血の子供達(ミックス・ブラッド)』と言うのはの……。文字通り、『混血の女神』……セシリアの能力(ちから)を、混血者の中でも特に色濃く受け継いだ者の事じゃ。その者達は皆、その娘の様に光る瞳を持っておる。他の混血者よりも、大きな能力(ちから)と共に……の。『悪魔の子』と言うのは、おそらく『純血の女神』……アリシアの信者達が勝手に付けた名であろう」


 何だと!?


「ちょ、ちょっと待て! 女神って……その二人の神とやらは、女なのか!?」


「何じゃ、そんな事も知らなんだのか? そうじゃ。そもそも、『純血』と『混血』は姉妹じゃからのお」


 なんて事だ……。


 『純血の神』と『混血の神』。いつの間にか、歴史の中で情報が欠けてしまっているらしい。神なんて言うから、てっきり俺は()()(ジジイ)みたいなのを想像していた……。何なら、この世界の歴史を聞いた時、もしかしたら、あの(ジジイ)が『混血の神』なんでは無いかとすら考えていたのだが……どうやら、俺の予想は外れていた様だ。 


 しかし、ヒスイの奴……この口振りだと、やはり相当この世界の事情に詳しそうだ。それに、その女神とやらの事も色々と知っていそうだし。


「その女神とやらの事も色々気になるが……要するに、この光る瞳を持つ者は『混血の子供達(ミックス・ブラッド)』だと言う事か? だから、さっきみたいな能力(ちから)を発揮出来ると……」


「うむ。ほぼ、間違い無いであろう。『限界突破能力(オーバー・スキル)』は、一概の混血者に発動出来る様な代物では無いからの。上手く隠しておるみたいじゃが、おそらく、そこの碧眼の娘も『混血の子供達(ミックス・ブラッド)』なのであろう?」


 全てお見通し。そんな素振りを見せるヒスイに対し、アスカは警戒しながらもコンタクトを外して見せた。顕になる、銀色に光る瞳。


「そう。私も……悪魔の子……」


「じょ、嬢ちゃんもか……」


「やはり、の。先程の様なとてつもない力、『限界突破能力(オーバー・スキル)』でしか有り得んからのお」


 驚きを隠せないスミスと、納得顔のヒスイ。俺は、そんなヒスイに向かって更に質問を投げかけた。


「で、ヒスイ。その『限界突破能力(オーバー・スキル)』はどうすれば発動出来るんだ? どうやら、俺も灼熱竜を倒せたのは、その能力(ちから)のお陰らしいのだが……いまいち、自分ではコントロール出来ん。それに、なぜ突然発動したのかも、な」


「ふむ。そうじゃのお……確かに、先程の旦那様……あの、凄まじい力は、間違いなく『限界突破能力(オーバー・スキル)』じゃ。だがの……その発現方法は個人の資質による所が大きくての。詳しくはわからん。だが、我の見た所……おそらく、旦那様の条件(スイッチ)は『仲間の危機(ピンチ)』じゃ。そこの者達が殺られたと認識した途端、別人の様に変わったからのお……だから、我は負けを認めたのじゃ。また、そこの小娘達を傷付けてしまうと思ったからの」


 なるほど。発動の条件は人によって違うのか。しかも、精神的な要素が強いらしい。しかし、ならば何故……。


「なるほどな。何となくだが分かった気がする。要するに、あの力を制御するには俺の精神的な成長が必要不可欠と言う訳だな。しかし、それなら何故アスカ達(こいつら)能力(ちから)が発動したんだ? 傷付いてはいたが、俺は別に危機(ピンチ)でも何でも無かったぞ?」


 戦うかどうかは迷っていたけどな。そんな俺の問い掛けに、ヒスイは少し躊躇する様な素振りで答えた。



「あくまで推測じゃかの……おそらく、そこの碧髪の小娘は『独占欲』……そして、金髪の娘は『嫉妬』じゃろう。旦那様……お主への、強過ぎる『歪んだ(異常な)愛』じゃよ──」

 

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