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第63話 混血の子供達

──限界突破能力(オーバー・スキル)



 アスカ達の危機を目にした途端、真っ赤に染まった世界と共に、突然俺に発動した能力。そして、どうやらアスカとビビにも発動したその力。俺は、ヒスイが『限界突破能力(オーバー・スキル)』と呼ぶ、この能力について知りたかった。奴は、間違いなくこの能力について知っている。一体、この力は何なのか……。


「ふむ。まぁ、知らぬのも無理は無いか。何しろ、滅多にお目にかかれる代物では無いからの……『限界突破能力(オーバー・スキル)』と言う能力は。『限界突破能力(オーバー・スキル)』と言うのはその名の通り、己の限界を超えた力を引き出す能力じゃ。それこそ、自らのレベルの何倍もの力を……な」


 先程までの飄々とした雰囲気から一転、ヒスイは真剣な表情で語りだした。


「しかし、本来この能力は一部の者にしか発現しない筈。それに、そこの金髪の娘……その瞳、やはり『混血の子供達(ミックス・ブラッド)』か?」


 ヒスイの言葉に俺とアスカ、そしてスミスはビビの方へと振り返った。ビビの栗色の瞳が、薄っすらと金色に輝いている。


 これは……。


 当の本人は何を言われているのか分かってない。どうやら、自分の瞳が輝きを放っていると言う自覚が無い様だ。


「ビビ、この()……」


 驚きながらアスカか問いかけた。ビビが、キョトンとした表情でそれに答える。


()……? 一体、何の事ですの?」


「嬢ちゃん……お前さん、悪魔の子だったのかい?」


 スミスも驚きを隠せない。すると、そんな俺達のやり取りを見て、ヒスイが割り込んで来た。


「おそらく、その娘は覚醒したばかりなのじゃろう。稀におるのじゃ……後天的に覚醒する者がの。確かに、『混血の子供達(ミックス・ブラッド)』……今は『悪魔の子』と呼ばれておるのか。それなら『限界突破能力(オーバー・スキル)』を発動出来ても不思議ではないのう……」


「さっきの能力(ちから)……『限界突破能力(オーバー・スキル)』と言ったか。あれは、この光る瞳と何か関係があるのか? それに、『混血な子供達(ミックス・ブラッド)』? 何だ、それは?」


 思わず、俺は畳み掛ける様に問いかけた。アスカを不幸にした『悪魔の子』である証。この光る瞳に、何か秘密でもあるのだろうか。『混血の子供達(ミックス・ブラッド)』とは一体……。アスカとビビ、そしてスミスも息を飲んでヒスイの答えを待っている。すると、ヒスイは昔を懐かしむ様に、俺達の疑問に答え始めた。



「ふむ。『混血の子供達(ミックス・ブラッド)』と言うのはの──」

 

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