第48話 ギルドとの交渉
昨日は私事で更新が出来ずに申し訳ありませんでした。本章もあと少しで終わりです。頑張って更新しますので宜しくお願い致します。
タストの町。ギルド会館。
「──エ、古代竜を討伐する依頼ですって!?」
訪れたギルドのカウンターから、アリスの声が響き渡る。何事かと様子を伺う冒険者達の視線を集めながら、俺は淡々と答えた。
「はい。討伐ではなくても、鱗の採取とかの依頼がありましたよね? 確か……」
俺の返答を聞いて、アリスが呆れた様に話し始める。
「いい? クロス君。古代竜が生息するレスト山脈への入山は、A級以上の冒険者パーティだけと決まっているの。残念だけど、クロスケールはB級だから、入山を認める訳にはいかないわ」
強力な魔物が跋扈すると言うレスト山脈は、山に入る事さえ、一般の冒険者には許されていないらしい。しかし、アスカの話によれば、その魔物のレベルは『迷いの森』と同等か、それ以下。俺にとっては、特に警戒する程のレベルでは無い。精々、警戒するとすれば、山頂に住むと言う古代竜くらいの物だろう。しかし、そんな事情を知らないアリスは、更に続けた。
「それに、古代竜絡みの依頼は、S級の案件よ。幾らクロス君達が凄腕の新人とは言え、B級のパーティに許可を出す訳にはいかないわ」
S級の案件を受ける事が出来るのは、最低でもA級以上の冒険者パーティ。今の俺達では、依頼を受ける事すら出来ないと言う事らしい。しかし、そんな事は俺も想定済だ。
「だったら、今すぐ俺達をA級のパーティとして認めて貰えませんか? ついでに、俺とアスカもB級……いや、ビビと一緒に、A級の冒険者として認めて貰えれば有り難いんですけど……」
「バ、バカな事を言わないで頂戴! そんな事、できる訳ないでしょう!」
取り付く島も無く、話を却下するアリス。しかし、俺にはギルドと交渉するだけの材料があった。カウンターに身を乗り出し、鼻息の荒いアリスに小声で耳打ちする。
「アリスさん。俺達の新しい仲間……そこにいる彼ですが、何者かご存知ですか?」
勿論、スミスの事だ。アリスは眉間に皺を寄せながら、訝しそうに目線をスミスに向ける。そして、答えた。
「知らないわよ。何者なの? 随分、貴方達より年上の仲間みたいだけど……」
見た目は、まさに山賊。そんなスミスを値踏みする様に見つめながら、アリスはそう答えた。俺は、そんな彼女に説明する。
「鍛冶職人のスミスですよ。こないだ、アリスさんに紹介して頂いた……。あの、『魔法剣』のスミスです」
「な、何ですって!?」
またも大声で驚き、周囲の冒険者達から注目を浴びる。俺は、軽くアリスを諌めながら、口元に指を当てて『内緒のポーズ』を取った。そして、そのままアリスに向かって話し続ける。
「声が大きいですよ、アリスさん。騒ぎは御免なんで……出来れば、彼の正体は内密にして下さい」
そう言って、驚きに目を剥くアリスに釘を刺す。そして、俺は交渉の本題に入った。
「──アリスさん。ギルドは、王国から独立した組織だと聞いています。この世界の至る所に支部を持つ、教会に並ぶ巨大な組織。そこで、提案なんですが……アリスさん。ギルドとして、王国の騎士団に貸しを作りたくないですか?」
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