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第24話 進化

※いつも読んで頂きありがとうございます!

私事ですが、来週(明日2019/06/03)から仕事の方の関係で更新する時間が【今の昼前後】から【夕方から夜】になる日が出て来ると思います。変わらず更新は毎日するつもりですが、少し時間が昼の時と夕方の時になる可能性がありますので、何卒ご理解頂ければ幸いです。今後とも、引き続き本作を応援して頂ければ嬉しいです!

「──【不意討ち(サプライズストライク)】!」



 視界が、薄い紅に染まる。


 一瞬。


 三人組、そして、アリスにはそう見えた事だろう。勿論、アスカにも。


「ぐはっ!」


「ぐえっ!」


「ぐふっ!」


 三人、()()。アリスが俺の姿を捉えた時、既にゲイル達は倒れていた。殺してはいない。全員、後頭部を強打して意識を奪っただけだ。


「クロス……また強くなった……」


 さすがのアスカも、驚きを隠せない。それも、その筈。アスカは、俺の【不意討ち(サプライズストライク)】について、その能力を知っている。以前、話した事があるからだ。勿論、目の前で見せた事もある。だが、今見せた【不意討ち(サプライズストライク)】は、まるで別物。そう。傍で見ているだけのアスカには、見える筈なのだ。俺の姿が。


「これがレベル『ニ』の能力(ちから)だよ、アスカ……」


 進化(レベルアップ)した固有能力(ユニークスキル)。【不意討ち(サプライズストライク)】の能力は、以前とは比べ物にならない。何しろ、複数の相手へ同時に仕掛ける事が出来る。今、この場にいる人間は、一瞬、誰も俺を認識出来なくなった筈だ。しかも、その効果は明らかに以前よりも長く、強い。つまり、より勘の鋭い相手にも対抗出来る様になっている。完全に、レベル『一』の時にあった死角は無くなったと言えるだろう。


「い、一体、いつの間に……。それに、三人共倒してしまうなんて……」


 信じられないと言った表情で、呆然とするアリスは呟いた。


「これで、B級の依頼を受ける許可、出して貰えますよね?」


「え、ええ……も、勿論よ。寧ろ、こちらからお願いするわ」


 よし。とりあえず、ギルドの許可は取った。これで、効率よく経験値と資金を手に入れる事が出来る。そんな事を考えていると、微かに呻き声が聞こえて来た。どうやら、ゲイル達が目を覚ましたらしい。


「う……ぐぐ……」


「い、いてて……」


「うむぅ……」


 何が起こったのかも理解出来ず、辺りをキョロキョロと見回すゲイル。他の二人も同様みたいだ。そして、徐々に意識がハッキリして来たのか、ゲイルは悪態をついた。


「テ、テメエ……! な、何しやがった……。こんなの、インチキに決まってる! 俺は確かに、あの時──」


「──剣を振り下ろそうとして、俺を見失った?」


 言い終わるのを待たず、俺はゲイルの言葉に被せた。俺に言われ、ようやく思い出したのだろう。ゲイルは、自分に問いかける様に呟いた。


「そ、そうだ! 突然、このガキが目の前からいなくなって……気が付いたら……」


 俺は、腰の短刀をチラつかせながら、ゲイルに問いかけた。


「気が付いたら、意識を失っていた……だろう? 俺に、後頭部を殴られて。だが、もし俺が(さや)で殴らず、()()()()()()()()どうなっていたと思う?」


 淡々と、真顔で言う俺の説明を聞いて、ゲイルは震え上がった。傍で話を聞いていた二人も、声を失って怯えている。ようやく、三人は事の重大さに気が付いたらしい。俺がその気になれば、今の一瞬で()()()()()()と言う事に。


「す、すまねえ……悪かった。俺達の完敗だ……」


 がっくりと項垂れ、負けを宣言するゲイル。それを見て、俺はアリスに話しかけた。


「アリスさん──」


「は、はいっ!」


 慌ててピンと背筋を伸ばし、答えるアリス。



「──B級の依頼、適当に見繕って貰えますか? 出来れば報酬の高い、魔物の討伐依頼とかがいいんですが……」


 その言葉に、異を唱える者はもう誰もいなかった──。


読んで頂いてありがとうございました。

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頑張って更新しますので応援よろしくお願い致します。


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