⑭狐に包まれる-月の王子-
人類が、宇宙に出て久しく…
地球と月とで、戦争が起こった。
やがて、戦争は終結し…
地球と月とで、平和条約を締結する流れとなった。
そこで、月の王子と地球の神族が結婚することになったが…
地球から人類が、はみ出てどれくらいになっただろう・・・
やがて、月に移住した「月人類」と「地球人」の戦争が始まった。
しかし、双方に被害を出して戦争は終結・・・
友好の印として、月王家と地球の神族の婚姻の話が持ち上がった。
僕は、第一王子ライエル。
宮殿前広場に来ていた。
宮殿前広場には、人が大勢いる。
けっこう、憂鬱だ。
「どうしたの?」
声をかけてきた少女がいた。
「結婚しなきゃいけない相手がいてね・・・」-
僕は、少女を見た。
巫女服というのだろうか。
清楚な印象だ。
「あっ・・・
私もなんです。」
少女は、くるっと身体を翻した。
僕は見た・・・
頭から生えた、狐の耳と大きな尻尾があった。
「私の家系は、「月人類」が誕生する前の時代から、一つの街を支配する稲荷神でした。
お金を稼ぐ才に優れていたので、インフラを整え、流通を活発にしていました。」
素敵な人だと思った・・・
神秘的な印象だ。
「きっと、また会えますよ。
すぐにね。」
次の日・・・
僕は仰天した。
「稲荷京狐様の御成りです・・・」
昨晩会った少女だった。
「会えると言ったでしょ?」




