あとがきがわりに
コリュス=モヒカンヘルムです。
◇
1体のスケルトンがアーレスの街を歩く。
真っ白なただのスケルトン。
頭にはまるでニワトリのトサカにも似たヘルム、コリュスを被っている。
このスケルトンは100年以上前に、この街の領主が創造したと伝えられていた。
領主の死後も、かつて領主が築き上げた街、そしてその領主を守った人が暮らした街の中を歩き、人々の暮らしを守っている。
黄金の輝きの中を歩いていた。
豊かな水と大地に恵まれ実った、こぼれ落ちんばかりの麦穂が夕陽を浴びて輝いている。
麦穂を食べる鳥を追い払い、人と出会うとおおげさに敬礼をした。
そんな様を人はくすりと笑う。
笑われたスケルトンはおどけたように身を振り、また歩き出した。
夕陽が地平線へと届き、スケルトンの眼窩の奥を茜色に染め上げる。
それに何を思ったのか、不意にスケルトンは立ち止まった。
夕陽が全身を照らしている。
その茜色の光を全身に浴びるように。
スケルトンは両の手を空へと掲げた。
◇
完。
もともと、1冊の本程度の分量でまとめるつもりでしたので、概ね予定通りです。
途中、ポイントが伸びに伸び、1ヶ月で終わらせるつもりが、これは続けた方が良いのでは?と随分考えましたが(そのための時間も作りましたが)、結局は予定通りに1巻の本としてまとめました。
(第2巻?どうでしょう?今の所は考え無しです)
内政→敵(西方諸国からの刺客、強力なモンスター、ラグボーネの進軍)をひとつのパターンとすれば、大分続けられそうでしたけどね。
カドモス少年戦記も書けそうですが、結局はラグボーネ防衛戦の焼き直しになりそうでしたので、ひとまずはここまでで。
ではでは、本当にありがとうございました。
※バンザイって結局なんだったの?という方のために、一応補足です。設定上は最初の廃村には大きな呪詛がたまっていて、その呪詛が魔力として最初の1体に集まった。結果、普通の骨に普通よりも大きな魔力が集まった結果、リッチよりのハイスケルトンもどきが出来た。スケルトンの性格は実はカドモスの記憶の一部を共有していてそれが性格の基になっているという設定だったので、本当に子供の頃のカドモスが実はあんな性格だったとかなんとか(つまり、バンザイはショタカドモスのつもりだったけど、まあ、その通りではない部分もあります。バンザイが子供の人格だったと考えると、いちいちカッコ付ける。最初に頼まれた仕事をかたくなにやる。周囲の影響を受けやすい。このあたりが別の見え方になってくるかと。ちなみにエキオン、人格がカドモスの丸コピーです。時々めんどくさい奴になるのは、「私はあなたなのに、あなたが私を解さないのは何事か?」という深層意識の表れとかなんとか。カドモスも婆もなんなんだ?ってなるのは、造られたアンデッドの中に時折、自分が絶対に意識しない自分を見る事になるからって一面もあります。これは婆も知らない事としてますので、その謎は絶対に解けなかったでしょうが)




