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【遠山奈癒視点】喧嘩っプルじゃなくてガチの不仲

小鳥遊結衣と光宗陽咲が生徒会室から去ったあと、私は自分の席に戻った


「………ったく」


二人が帰ったのならもう役員達は戻ってきても良いのに一向に戻って来ない

「戻れ」と私が指示しないといけないのかしら?

本当に機転が利かないバカばかりでうんざりする。


ガチャ


ようやく帰って来たかと思ったが様子がおかしい

部屋に入って来た役員はよたよたと重い足取りをしている


「会長…お、お逃げ下さ…い」


そう呟いてバタンと倒れた彼女の背後には倉園麗奈が居た


「一日に二度も襲撃を受けるとはね」


「私の姿を見るなり襲ってきたから払ったまでよ」


開きっぱなしの扉から見える生徒会戦闘部隊達の死屍累々とした状況からかなり激しい戦闘があったのは確かなのだが、倉園麗奈には着衣の乱れの一つもない


チッ、なんで女しか抱いてない部活でこんなに身体能力があるのよ

光宗陽咲を呼び戻すか…


「はい、これ」


「え?」


距離を詰めてこられたので身構えたが、袋を渡されただけだったので面食らう

思わず受け取ってしまったそれは妙に軽い。爆弾ではなさそうね


「貴女の家に行った時に借りた服よ。ちゃんと洗濯してあるから」


「ん、んなッ!?」


用が済んだ倉園麗奈は踵を返して出て行った


「会長の家に行ったって言ってたよね?」

「し、しかも、服借りたって」

「じゃあ脱いだってことじゃん」

「きゃー二人って実はそういう関係!?」

「仲悪いと見せかけて二人きりだとラブラブなのかも!」

「尊い…」


バン!


机を蹴って俗物共を黙らせた

こいつら死んだふりしてたわね


「く、倉園麗奈ァ…」


激安スーパーの袋を握りつぶす

なんで皆が居る前で渡してくるのよ!服を透ける袋に入れるな!

そんなのだから振られるのよ!!


一度ならず二度までもこの私をコケにしやがって…絶対に許さない、小鳥遊結衣共々地獄に送ってやるッ~~~!!

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