新入りさんいらっしゃい。早速面接しましょうか
タケル青年とのダンジョン戦争を終え、後始末も無事に完了する事が出来た私は元の場所に戻ってきていた。
現在私のダンジョンには私やベリアル達の他に、先程此方のダンジョンに来る事が決まったパーリーウルフズの5人とベリアル達がスカウトしたらしい元タケルの配下達がいる。
…………いや、引き抜いた魔物の数多すぎない?
ざっと見ただけでも軽くパーリーウルフズ含めて40人弱いるんだけど。
一日でダンジョンにいる魔物の数が一気に倍近くになってしまった。
これ、名前付けるの凄い大変じゃないかな?流石に数が多いと名前のアイディアが尽きてくるよ。
名前ジェネレーターとか使ってみるか…?
新しく来た魔物達が使う部屋の追加はさっきタケル青年から没収したDPを幾らか使い、家具を運んだり設置したりするのはスケルトン達に頑張ってもらった。
ダンジョン戦争でも裏方でマリア達の手伝いをしていただろうに仕事が増えてしまい本当申し訳ない。
スケルトン達には追加報酬として何か出そう。
シルキーズとワイト達が皆の分の食事の用意を、他の魔物たちはイグニとマリアの主導に従い、ダンジョン戦争で使ったエリアのチェックをして貰っている間、私はベリアルとフォレスと一緒に<契約>を結ぶ前に新入りの魔物達との面接を行おうとしていた。
ダンジョンに戻ってきて、早速新入り達との<契約>を結ぼうとしたところ、ベリアルからストップが入ったのだ。
ベリアルから理由を聞いたところ、ベリアルは新入り達が<契約>を結んだ後に謀反を起こす意志がないかを見極めたいのだそうだ。
<契約>を結べばダンジョンマスターに危害を加える事は出来なくなるが、ダンジョンマスターへの忠誠度はダンジョンマスター自身が召喚した魔物よりも低いだろうと考えたらしい。だから私や私のダンジョンに危害を加えるつもりはないか、把握しておきたいらしい。
ベリアルの言い分も分からなくもない。
事情はさておき、彼らは元々の主人であったタケル青年を見捨てて別のダンジョンマスターの元に来ようとしている訳だからね。
別に新しく魔物が来るのは全然構わないのだが、私としても明らかに私の命を狙っていそうな魔物は知っておきたい。その魔物には絶対に近づかないので。
あとは彼らが部屋の内装の希望とか食事で気をつけて欲しい事とかも聞いておきたいし、仕事内容に関しても何か希望があるなら聞いておきたい。
面接を行う場所は会議室、面接官は私とゴブ郎、フォレスとベリアルである。
本当はノーマル魔物代表ご意見番としてアーシラ姐さんにも面接官になってもらいたかったのだが、断られた。
そういった頭の使う仕事は得意ではないし、魔物たちの全体指揮を担当しているベリアルがいるなら見極めは大丈夫だろうとの言葉を頂いた。
フォレスには、万が一新入り魔物が暴れた時に宥めて貰うためにいてもらっている。
何故異世界言語が全く分からない、ベリアル達の通訳なしでは会話も碌に出来ない私も面接官としているかって?
私とて、この異世界生活で日々出来る事を把握していっているのだ。舐めて貰っては困る。
先のパーティーで、<オペレーター>が私の言葉を翻訳し皆に伝えるという一方通行の意思疎通を行った。
今度はその時とは逆に、魔物たちの言葉を翻訳してもらって私に伝えてもらう事を試す事にしたのだ。
<オペレーター>曰く、<オペレーター>を使っての通訳は一方通行のみで、長時間使い続けるのは私に大きな負担が掛かる可能性があるため日常的には使えないけれど、こういった場面で短時間のみだったら可能だとの事。
あとは私の言葉をベリアル達に通訳して伝えてもらえば、ベリアル達と同じように魔物達の言葉を知る事が出来るということだ。
今まで<オペレーター>に通訳してもらうなんて考えつかなかったよ。なんでもっと早く気が付かなかった、私。
<オペレーター>さん、本当有能すぎて思わず惚れてしまいそうです。
『回答。当スキルは恋愛感情を持つことはありません。』
あっさりフラレました。
まあそんなこんなで、新入り魔物たちの面接の準備は万端だ。
ベリアルとフォレスは衣装倉庫から取り出したのか、伊達メガネとスーツを着て面接官になりきっている。
見た目から形に入るとはよく聞くけど、別にそんな堅苦しくなくていいからね?
「さて、早速面接を始めましょうか。」
***** *****
『チーッス!失礼しやーっす!』
『アイぴっぴとゴブっち、さっきぶりー!』
『……。』
『俺らメンセツとか初めてなんで、そこんとこシクヨロ!』
『うわっ、アイぴっぴサイドのメンツちょーヤバくね!?妖精と悪魔のキングじゃん!』
最初の面接相手はパーティーで知り合い、私のダンジョンの最深部まで攻略したパーリーウルフズだ。
彼らのことはそこそこ知っているし、彼らが私に危害を加えるつもりがないのは分かっているけれど、部屋の内装とか他にも聞きたかったので面接に参加してもらっている。
というか言葉が分からない時も思っていたけど、話し方もチャラいな。
『席に座ってください。これより我々が幾つか質問をしていくので、それらの質問に正直に答えてください。アイネス様に危害を加える気がないのであれば基本的に歓迎するつもりですのでご安心を。正式な<契約>は面接の後に行います。ただいまアイネス様はスキルを使って一時的に此方の言葉を理解できるようになっていますので、我々の会話内容を理解できます。』
『え、今アイぴっぴオレらの言葉分かんの!?』
『スキルでの通訳ってぱなくね?』
『うぇーい、アイぴっぴ、聞いてる~?』
「聞いてますよ。」
『あ、頷いたわ!やっぱ通じてんだ!』
『なにそれちょー便利じゃん!バトってる時より圧倒的コミュニケーション楽勝!』
ダンジョン戦争後のシリアスっぷりは何処に行ったのやら、ハイテンションで喋りまくるパーリーウルフズ。
あのシリアスなやり取りは一体何だったのだろうか?これではシリアスじゃなくてシリアルだ。
そんな彼らをベリアルは一つ咳払いをして黙らせると、ベリアルは事前に私が書いた質問リストを手に取り、面接を開始させた。
『早速最初の質問を致します。そちらの赤いグレーターワーウルフさんに質問です。』
『ウィッス!なんでもどうぞ!』
『元気があっていいですね。それでは……
ダンジョン戦争中にアイネス様から抱擁されたという情報があるのですが、それは本当ですか?』
「それは質問リストに書いてないですよね?」
面接初っ端から軌道が変な方向に飛んで、私は思わずベリアルの方を見る。
ベリアルはどこか圧力を感じる笑みを浮かべて私の隣に座ってパーリーウルフズの方を見ている。
あれ、ちょっと待って。ベリアルってば赤い体毛の人狼に<威圧>かけてないですか?
突然の圧力にパーリーウルフズの面々が硬直したんだけど?!
『それは本当なんですか?』
いやフォレスもなんでベリアルにツッコミを入れないの?
さり気なくフォレスも威圧掛けてませんか?両側からひしひしと威圧の余波が飛んできているんですが。
『リーダー、アイぴっぴにハグられたとかジーマー?』
『僕達が頑張ってアラクネチャンネーら引き止めていたっていうのに…』
『見損なった。』
『リーダーだけ羨ましすぎだろ!』
『ちょちょちょ、オメーらちょい待てよ?!誤解よそれ!?そんなハプニングとかなかったからな?!』
他のパーリーウルフズ四人も何を思ったのか、赤い体毛の人狼に問い詰めを始めた。
彼らは本気で責めているような表情ではなく、何処か悪い笑顔を浮かべている。
君たち、この状況を面白がってるね?仮にもリーダーって呼ばれてる子が威圧掛けられているというのに状況に乗っかって楽しもうとするノリの良さ…将来大物になりそうだ。
『そんな事実はなかった…と。アイネス様、どうなのでしょうか?彼の言っている事は本当なのですか?』
「此処で私に振りますか?事実も何も、そんな事は全然………あ。」
ベリアルに話を振られた私はすぐにそれを否定しようとしたが、そこで最終局面で私が彼を足止めしようとしてた時の事を思い出す。
確かにあの時彼に抱きついてたわ。必死に最深部に行かせないように演じる振りをして。
抱擁って言われれば抱擁だけど、あれはそういう男女的な意味の抱擁じゃないですよ?
抱きつくっていうよりはしがみつくに近い感じなんですが。
というかなんでその時の事を知っているんですか?あの時カメラも何もなかったですよね?
あ、もしかしてディオーソスさんの配下さんの実況か?
なんて誤解を招く実況をしているんだあの二人は。
『アイネス様には心当たりがあるようですね』
『アイぴっぴ!?!』
『マジかリーダー!リリぴょんにフラレてすぐ新たな恋に目覚めちゃう系?』
『持ち直すの早くね!?アリアリとシズっさんが喧嘩を始めた時並にはえーわ!』
『やーい、この多情狼!』
『だからちげーっつーの!てかオラムはそれ普通に悪口だかんな!?』
流石はベリアル。ゴブ郎の次に一緒にいるだけあって私の一瞬の感情の揺れを察知したらしい。
赤い人狼に掛ける威圧の力を更に強めた。
ごめん、助けるつもりが逆に追い打ちを掛けてしまった。
フォレスや他の4人もベリアルと一緒になって赤い人狼に問い詰めている。
止めてあげてください。彼に非は一切ないんです。
あの時お互い恋愛感情とかそういうのは全くなかったんです。
だから彼を責めるのは勘弁してあげてください。
その後、数分掛けて私がベリアル達にジェスチャーとイラストを駆使してあの時の状況を説明して誤解を解き、なんとかこの場を収めた。
一応私の説明で納得はしてくれたのか、ベリアルとフォレスは威圧を掛ける事を止めてくれた。
なんだか、<お出かけ>でタケル青年のダンジョンをコピーした時以上に頑張った気がする。
余計な労力を使ってしまった。
『では、面接を再開しましょうか。貴方方はスキル以外に何か特技はありますか?』
『スキル以外で特技?』
『ええ、アイネス様のダンジョンでは少々特殊な方法で経営を行っているため、スキルやステータス以外の能力を使った仕事が多いです。そのため、我々は仕事の采配を決めるためにも貴方達の特技を事前に把握しておく必要があります。』
『スキル以外の特技って、具体的にどんなのがあんの?』
『具体的な例としては…裁縫や掃除といった家事に、何かしらの技術に秀でているといったものですね。スケルトンさん達は皆さん小道具作りなど、技術に長けた者が多いです。』
私のダンジョンでは力を使った戦闘よりも仕掛けの技術に力を入れている。
基本的には私が<ネットショッピング>で購入した物を使っているのだが、自分たちで作った小道具や作品なんかも活用している。
一番良い例だと、ケルトの脚本やアラクネ三姉妹が作った手芸作品がそうだ。
青の扉以外の脚本は全部私のアイディアを元にケルトが考えた物語だし、宝箱の中身もアラクネ三姉妹が作ったレースを入れていたりしている。
『オレらだったら楽器の演奏じゃね?』
『それな!俺ら基本楽器なら大体演奏出来っし!』
「私は演奏とか音楽とかはあまり詳しくないんで普通に演奏出来るってしか分からないんですけど、ベリアルさんやフォレスさん的にはパーティーで彼らの演奏を聞いてどう感じましたか?」
『彼らの演奏を聞いてどういった感想を持ったか…ですか?』
「はい。出来れば彼らの為にも正直な感想を言ってくれると有り難いです。」
『ふむ、そうですね…。』
私がベリアル達に話を振ってみれば、ベリアルは少し考えた後、ニッコリと気品のある笑顔を浮かべて言った。
『正直言いまして、かなり酷いですね。』
『『『『『ぐはっ!!』』』』』
「おおう。」
ベリアルからの辛辣な評価にパーリーウルフズが胸を抑えた。
効果は抜群のようだ。
しかし、ベリアルの辛口な批評はまだ終わらない。
『まず、演奏の基礎がなっていません。リズムは崩れまくっていて楽器の演奏の一つ一つが合っていなくて滅茶苦茶。楽器の組み合わせも悪く、ピアノ以外は楽器の質自体が酷かったです。』
『ゴフッ!』
『歌は何度か揃っていない箇所があり、所々歌詞が合っていませんでした。歌っているというよりかは、大声を上げているという印象しかありませんでしたね。それと、歌詞の内容も語彙力に欠けていて、上品とは言えません。』
『ううっ!』
『どうやら貴方方は新しい音楽というものを社交界に広める事を望んでいるようですが、基礎を一から学ばない限り今の状態では一生新しい音楽を広めるなんて偉業は出来ないでしょうね』
『『『『『ぐわぁぁぁっ!』』』』』
うーん、フルボッコ!
最早マシンガンと言っていいぐらいの猛スピード辛口批評にパーリーウルフズ、撃沈である。
既にパーリーウルフズは全員机に突っ伏しているというのにベリアルの辛口批評はまだ止まらない。
やめて、彼らのHPはもうゼロよー。
『…しかし、アイネス様のアドバイスを聞いて即興で曲を作り変えるセンスと、あれだけ質の悪い楽器を使っていながら音程が一度もズレなかった事に関しては称賛に値するでしょう。基礎さえしっかり覚えれば、急成長する可能性があります。』
「なるほど。つーまーりー……」
『とても、調教しがいがある人材ですね。』
『ちょ、今調教しがいがあるって聞こえたんスけど!?』
奇遇だね。私もそう聞こえたよ。
だけど、やはりベリアルも彼らの才能の片鱗を感じていたようだ。
かなりメッタメタに批評してたけど。
『それにしても、パーティーで演奏していたあの曲は一体どなたが作曲なさられたのですか?わたしはあまり外の音楽は知らないのですが…。』
『あれッスか?あれはリーダーのオリジナルっすよ。』
『「えっ?」』
『てか、俺らの演奏してる曲は全部リーダーのオリジナルっすね。』
『…失礼ですが、一体どれだけの曲を作曲してきたんですか?』
『えっと…皆で演奏したやつだと軽く50くらい…だっけ?』
『全員で演奏したミュージックは全部で76曲、演奏していないものを含めると349曲だぞ!』
『『「349!?」』』
オレンジ色の体毛の人狼と黒色の体毛の人狼の告げた言葉に、私とベリアルは思わず素っ頓狂な声を上げた。
私は音楽の専門家ではないので、作曲家がどれだけの数の曲を作曲するかは分からない。
けど、この作曲数はどう考えても多い。
更に彼は衝撃的な発言を続ける。
『あと、ブルーがデュオしたミュージックの数は56曲で、ピンキーが68曲、オレが44曲、ピアニーが…』
『待ちなさい。貴方、過去に演奏した回数を全て覚えているのですか?自分以外も、全員?』
『オラムはスキルの<カメラアイ>ってやつのお蔭でめっちゃ物覚えが良いからなー。ライブの回数どころか、今まで演奏したミュージックの音も全部頭に入ってんの。』
『へっへー!オレってば物覚えだけは良いって言われっし!』
『ま、見たもの聞いたこと全部覚えられるスキルって戦闘じゃ全くつかえねーけどな!』
『うっせ!わーってるわ!』
いや、物覚えが良いってどころじゃないですけど?
今まで演奏してきたミュージックの音って、349曲全ての楽曲を丸々記憶してるってこと?
楽譜も何も使わずに?聞いただけで?
あとカメラアイって多分それ、覚えられるのは見たこと限定のスキルだよ。
聞いたことはスキルに全く関係ないはずだ。
赤い人狼の作曲の数といい、オレンジ色の人狼の記憶能力と良い、もはや一般人の粋を超えている。
もしかしてもしかすると、パーリーウルフズって天才集団じゃないのだろうか?
とんでもない衝撃発言の連続に、私どころかベリアルもフォレスも目を丸くしている。
その中でベリアルはハッと我に返ると、私の方に向き胸に手を添えてにっこりといい笑顔で私に言った。
『アイネス様、もしよろしければ彼らの演奏の指導は私がしてもよろしいでしょうか?』
「ベリアルさんが?」
『演奏に関する知識ならそこそこありますので、彼らに基礎を教える事は可能です。その間、彼らの才能を詳細に調べ上げ、理解させます。彼らの調教は私にお任せくださいませ』
『あっ、今調教っつった!!ハッキリと調教って言ったしこの人!!』
『悪魔ですが?』
『じゃあこの悪魔!』
『で、出来ればオレら、アイぴっぴにミュージック教えてもらいてーんだけど…。』
「折れない程度に扱いてください。」
『アイぴっぴ?!』
私はベリアルの提案をサムズアップで受け入れる。
音楽経験は置いておいて、彼らはまず自分たちの才能をよく理解した方が良い。
基礎だけが足りてないと分かっている以上、やりたいようにさせて才能の幅を伸ばす私や褒めて才能の限界を伸ばすフォレスが彼らに教えるよりも、叩き込んで基礎を覚えさせるベリアルの方が適任だ。
調教っていう発言は少し不穏だけど、此処はベリアルに教育を任せてしまおう。
『オレらしごかれ決定か…。』
『安心しなさい。貴方方が人前で演奏しても観客からの罵倒が飛んでこないよう、徹底的に教育して差し上げます。』
『安心できねーー!!』
「…彼らのご飯だけ、お肉多めにしてあげようかな。」
明らかにスパルタっぽいベリアルが音楽指導をする事になり、悲鳴を上げるパーリーウルフズ達。
ちょっと可哀想な気もするけれど、ベリアルは彼らの才能にかなりの期待を感じているのだろう。
そうでなければ、全体指揮という立場のために結構多忙なベリアルが自ら音楽指導を志願するはずがないのだ。
私は未だに嘆いている彼らの方を向くと、一人ひとりを指差して彼らの新しい名前を呼んでいく。
「青色の体毛の君は、『バリトン』」
『え?』
「オレンジ色の体毛の君は、『テナー』。」
『お?』
「桃色の体毛の君は『アマービレ』。」
『ん?』
「黒色の体毛の君は、『ファイン』。」
『!』
「そして、赤い体毛の君は『タクト』。」
『え!』
それぞれの名付けを終えると、彼らと無事に<契約>が結ばれる。
彼らは驚いた様子でお互いの顔を見合わせた後、しっぽをブンブン振って私の方に向いた。
『アイぴっぴ、今、オレらに名前付けてくれた系?』
「今日から君たちはパーリーウルフズ改め、『レジェンドウルブス』です。名前の通り伝説が残せるよう、頑張ってください。」
私が彼らにサムズアップを送れば、彼らは心底嬉しいという笑顔で、私にサインを送り返してくれた。
こうして無事、パーリーウルフズ改めレジェンドウルブスの面々が仲間入りを果たしたのだった。
『あれ、でもなんでウルフズじゃなくてウルブス?』
『何を言っているんですか。ウルフの複数形はウルフズ、ではなくてウルブスですよ。』
『『『『『マジで!?』』』』』』
「気づいてなかったんですか?!今までずっと!?」
『元ボスが普通に呼んでいたからそれで合ってると思ってたわ…。』
『はぁ…これは、音楽指導以外にも基本的な勉学も指導しないといけませんかね…。』




