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王族達と宮廷魔術師の会話録

これ書いている時に気づいたんですが、お妃様は王女じゃなくて公妃でしたね(汗)

前の話で気づいた所は修正しました!

王宮内に存在する談話室。

本来は王族と王族と近しい者達が会話するために設けられた一室なのだが、中が防音になっているため内密な会話をしたい時にも使われている。

そんな談話室の中には5名の男女が揃っていた。

1人はケネーシア王国の側妃にして、姫君エルミーヌの母親、ダイアナ。

1人は同じくケネーシア王国の側妃にして、第二王子マルクの母親、リーゼロッテ。

1人はケネーシア王国の公妃、カタリーナ。

1人はケネーシア王国の随一の宮廷魔術師、リドルフォ。

そして最後の1人はケネーシア王国の国王、アルフォンス・フォン・ケネーシアだ。


侍女達が全員に紅茶を配り談話室から離れると、リーゼロッテはそっと口を開いた。


「それで…そのアイネス様が仰っていたマルクの呪いの正体、『ショーニゼンソク』は治るのですね?」

「はい、その通りでございます。リーゼロッテ様。アイネス殿が言うには『ショーニゼンソク』は自然治癒で大人になる頃には完治するだろうという事です。」

「そうなのですね…!本当に良かったです…。」

「喉の内側が腫れることで呼吸がしづらくなる病気だなんて恐ろしいと思いましたが、子供の内に完治するものなのですね。」

「大人になる過程で身体が次第に丈夫になり風邪をひかなくなるそうです。あとは渡した薬を服用し、部屋も埃が出ないように綺麗にしていれば発作も起きにくくなるだろう、とも言っておりました。」


リドルフォはつい三日前まで、とあるダンジョンにいた。

第二騎士団団長アルベルトと他騎士2名の暗殺未遂事件に関わった物語のダンジョン。

リドルフォはケネーシア王国皇太子であるテオドールと、呪いに苦しむエルミーヌとマルクのお目付け役として同行したのだ。

ダンジョンの主をしている少女、アイネスに王国ではお手上げ状態だったエルミーヌとマルクの謎の呪いの事を相談してみると、アイネスはすぐにそれらの呪いの正体を突き止め、症状を起こす条件を全て調べ上げ、更にはその症状を抑えるための薬を用意してくれることとなったのだ。


マルクが掛かっていた呪いの正体は、『ショーニゼンソク』…小児喘息だった。

当時のマルクの年は5歳だったのだが、偶然にもテオドールが皇太子になる数日前に侍女たちがマルクの部屋をきちんと掃除されてない事を注意され、大掃除を行っていたのだ。

大掃除自体はすぐに終わったものの、埃のある部屋でずっと寝泊まりをしていたこと、更には大掃除によって舞い上がった埃によってマルクは小児喘息を患ってしまったのだ。

幸いにも小児喘息は大人になる過程でじきに治る病気。

そういった説明をアイネスから受け、そのままリドルフォが説明した内容を聞いたリーゼロッテは、安堵の表情を浮かべた。


エルミーヌに関しても、呪いの正体がアレルギーだと分かると、アイネスは<オペレーター>を使ってアレルギー対象になる食材や植物をリストアップし、リドルフォに託してくれた。

さらにそこで、二年前からエルミーヌのアレルギーが再発した原因としてある疑いが生まれた。

リドルフォはその調査と国王達にエルミーヌとマルクの呪いに関する報告をするためにいち早く王国に戻ってきたのだった。


「それでリドルフォ様。エルミーヌの呪いも良くなるとの事なのですね?」

「はい。ダンジョンの主であるアイネス殿曰く、エルミーヌ様に掛かった呪い…もとい『アレルギー』はマルク様の『ショーニゼンソク』と違って完治こそ難しいものの、普段の食事や使用品に気を使い、症状を抑えるポーションを服用すれば酷いくしゃみや涙は抑える事は出来るとのことです。」

「そうですか…エルミーヌはまだそのアイネス様のダンジョンに?」

「どうやら人によっては薬の中に入っている薬草にもアレルギーを持っている事があるらしく、どの薬が一番エルミーヌ様とマルク様に相性が良いかを確認するためにも一日ごとに薬を一つずつ試す必要があるそうなのだそうです。そのため、数日はダンジョンの居住スペースにいた方が良いだろうとの事です。」

「ふむ、いち早くエルミーヌが命を脅かしかねない飲み物を口にするのを止めてすぐに代わりの安全な飲み物を用意してくれるほどの思いやりのある者の管理するダンジョンであれば、危険はないだろう。それに、テオドールや第二騎士団の者が1人いるなら大丈夫だろうな。」


普通魔物というのは人を見ればすぐに襲いかかってくる野蛮な生き物だが、物語のダンジョンでは魔物たちは皆親身な対応をしていたそうだ。

それに加え、ダンジョンの調査に来たアルベルト達に沢山の手土産を渡すほどのお人好しぶり。

アルフォンスは以前アルベルトからダンジョンの全貌を聞いていたため、他のダンジョンに比べ、物語のダンジョンに対してさほど危険視していなかった。


「毒ではない物が毒となる病、アレルギーか…。かなり厄介な病だな…。」

「このアレルギーで毒となる対象は掛かった者によって数も種類も違うらしく、中には主食であるパンに使われる小麦や、水や色まで対象になることもあるそうです。」

「まぁ、水や色まで毒になる可能性があるの?」

「水や色が対象になる例は限りなく少ないそうですが、小麦はアレルギーの中でもそこそこ掛かる確率が高いそうです。エルミーヌ様のアレルギーは症状こそ酷いものの、避ける必要のある対象はさほどないとのことです。最悪、この対象自体特定出来ないまま…」

「先に死んでいた可能性があったということだな。まさに不幸中の幸いだった、というわけか…」


エルミーヌは王国の姫だったためにすぐに治癒魔法スキル持ちの魔法使いを呼ぶことが出来たこととダイアナがエルミーヌの為に色々奮闘した事で苦しむことはあれど、その命までは取られる事はなかったのだ。

これがもしも平民であれば、治癒魔法も掛けてもらえずに死んでいたことだろう。


「それと、アイネス殿からダイアナ様へ伝言が。」

「わたくしに…ですか?」

「はい。『娘が呪いと思える未知の病に掛かり、その事から周囲から嫌味を言われ、不安だったでしょう。重荷を投げ捨てたかったでしょう。にも関わらず娘の為にあらゆる方法を試みて一時的にとはいえ存在自体未知だったアレルギーを抑えたその実績に心から感銘します。エルミーヌ様にとって貴方はまさに命の恩人であり、エルミーヌ様のアレルギーへの最大の理解者です。これからも、エルミーヌ様の側にいてあげてください。』……とのことです」

「そうですか…。わたくしのしていた事は、間違ってはいなかったのですね…っ。」


アイネスからの伝言を聞いたダイアナは、思わずその瞳から涙を流した。

十年前、娘のエルミーヌが未知の呪いに掛かった事でダイアナはあらゆる方面から『呪いに掛かった娘を産んだ女』として扱われるようになった。

宰相達や貴族、更には元の家の者にも「呪いを掛けられるような子供を生むなんて」と嫌味を言われた事があった。

エルミーヌの呪いが一時収まった事でそれも多少は収まったけれど、密やかに陰口を言われていた事をダイアナは知っていた。

なにより、最愛の娘であるエルミーヌが苦しんでいる姿を見るのが辛かった。

10年前はくしゃみや鼻水が酷かったけれどそれは命に別状はなく、呼吸困難に関してはダイアナがすぐに食事が原因だと悟って特定の食材を避けさせたお陰で2,3回程度で済んだ。

しかし、二年前にエルミーヌの症状が再発した時からは10年前よりも酷くなっていて、特に呼吸困難が週に月に何度もあるくらいだった。

エルミーヌの食事に問題の食材は入っておらず、定期的にエルミーヌの部屋を徹底的に模様替えだってしていた。

それにも関わらず、エルミーヌの体調は酷くなるばかりで、エルミーヌの肌は見てられないほど酷くなった。

治癒魔法もポーションも役に立たず、周囲からは耳を塞ぎたくなるような陰口を叩かれる。

もう駄目なのではないかと嘆いていたのだ。

そんな中、心優しいダンジョンの主によって娘の症状を抑える方法が分かり、更には自分が今までやっていた努力を認め、讃えてくれた事で、ダイアナは自分が今までエルミーヌの為にやっていたことが初めて報われた気がした。

そんなダイアナの心情を知ってか、アルフォンス達は温かな目で涙するダイアナを見ていた。

静かに涙するダイアナを横目に、アルフォンスはリドルフォに尋ねた。


「それにしても、エルミーヌの呪いをすぐに看破しただけでなく、二年前からのエルミーヌの症状が出た原因まですぐに突き止めてしまうとはな。お陰で王宮を掻き回した貴族を一つ潰す事が出来た」

「本当です。私もまさか、エルミーヌ様の紅茶や化粧品にアレルギーの対象を混入させていたとは思いませんでした。」


リドルフォが王宮に戻ってまずしたことは、エルミーヌの所有品の性質を調べることと、エルミーヌの専属侍女や料理人の近年のチグラスとインゲルの購入があるかどうかの調査だ。

アイネスの推測を聞いて半信半疑で行った調査だったのだが、その結果はクロだった。

エルミーヌが良く飲む紅茶や、外出時に使う化粧品や香水にはチグラスの汁が混ぜられていたのだ。

更に、エルミーヌの専属侍女の1人が二年前からチグラスを定期的に一定量購入していることが発覚した。

共に戻ってきたアルベルトに動いてもらい、その侍女に事情聴取をした所、その侍女は側妃候補となっている貴族の一つに賄賂を掴まされ、エルミーヌの暗殺を命令されたと自白した。

その侍女はエルミーヌの専属として任されたのは5年前だったが、10年前からいた専属料理人から「エルミーヌ様はチグラスとインゲルを食べると呪いの症状が出る」という話を聞いていたそうだった。

その専属料理人は「だから出来るだけ避けさせるように」という忠告のために伝えた事で、当時の侍女もその忠告を素直に受け取った。

貴族から賄賂を受け取って暗殺を命じられた際に侍女はその料理人の忠告を思い出し、試しにエルミーヌの飲む紅茶にチグラスの汁を混ぜてみれば、エルミーヌは呼吸困難を起こしたのだ。

ソレ以降、紅茶だけでなくエルミーヌの使う化粧品や香水にも混ぜていたのだという。

調査を行ってから侍女の自白を手に入れるまで、2日も掛からなかった。

その報告をリドルフォとアルベルトから聞いたアルフォンスはすぐにその侍女と今回の件を目論んだ貴族を姫の暗殺を計画していた重罪人の烙印を押し、爵位を剥奪したのだった。


「アイネス殿が元いた場所では『アレルギー』は掛かってない者の中には理解を示さない人間が多いらしく、その者達が『アレルギー』を持つ者の食事に『アレルギー』の対象の食材を故意に混入させる事件が多発していたそうです。」

「なるほど、だから今回の暗殺未遂事件もすぐに分かったという事なのね。」

「それが本当なら、今まで『アレルギー』を呪いだと思っていた王国内でそういった理解のない者達は多いだろう。若者達は今から学校の授業として『アレルギー』について学ぶ授業を必須として受けさせるとして、頭の固い貴族達はどうするか…」

「…一応、それに関してもアイネス殿から効果的な方法を提案されました。ただ、これは最終手段に使うようにと言われていますが。」

「ほほう、まあ聞かせてみろ。」


アルフォンスはニヤニヤとした笑顔でリドルフォに尋ねる。

恐らく、アルフォンスはリドルフォが事前にアレルギーの危険性を理解させる方法としてなにかいい対策がないかアイネスに尋ねた事を読んでいたのだろう。

リドルフォはそんなアルフォンスの様子にため息を付くと、懐から布袋を取り出した。

更に布袋から二つの変わった形の袋を取り出すと、それを机の上に置いた。


「これはなんだ?」

「水やお湯で溶かして混ぜるだけで全く別な飲み物に変わる粉末の入った物です。それぞれ違う種類の粉末が入っています。これを、上手く使えば大丈夫だろうと。」

「此方の変わった袋に粉末が…?」

「この粉末が対策になるのですの?」

「実はこの二種類の粉末はどちらも野菜を特殊な加工方法で粉末状にしたもので、見た目は似ていてどちらも健康に良いのですが、味が全く違います。」

「…具体的には、どう違うのだ?」

「片方は『ヤサイジュース』という飲み物を作る粉末なのですが、比較的甘くて青臭さのない野菜を数種類と果実と共に加工された物のため、甘くてのどごしがまろやかでとても飲みやすいです。しかしもう片方の粉末は、『アオジール』という野菜のみを加工し、敢えて健康のみを意識した飲み物を作るものでして、野菜の青臭さと苦味と渋みが濃縮されたような味わいで、はっきり言いましてかなり飲みにくいです」

「…もしかして、実際に飲んだのか?」

「『アレルギー』について教わる際に少々…。『ヤサイジュース』は普通に飲めたのですが、『アオジール』は口に入れた瞬間、暫く噎せて口に残った苦味に苦しみました…。」

「同じ野菜なのに、全く違った味がするのですね。」


実際には『ヤサイジュース』は『アオジール』で苦しんだ後に口直しとして渡されたのだが、直前にアオジールを飲んだ事もあって味が全く違うように感じられた。

一流の料理人の料理で舌が肥えた貴族なら、誰もが苦しむ事になるだろう。


「なるほど…。つまりはこういう事か。まず私かカタリーナが『ヤサイジュース』を飲んで毒性がないことと飲める事を証明する。アレルギーに関して理解を示した者には美味い『ヤサイジュース』を、理解のなさそうな貴族には不味い『アオジール』を配らせる。そうすれば当然、後者が拒絶反応を示す。そこでわたしが、『毒が入ってなければ口に入れて当然なのだろう?』と言い渡す…という事だな。」

「なるほど…その方法を使えば今後エルミーヌ様が他から嫌味を言われる事は減りそうですね。」

「はい。しかし相手は貴族ということなので、どうしても相手が未知の病に理解のない愚か者だったら、との事ですが。」


リドルフォは知らない事だが、実はこの方法はアイネスこと小森瞳子が元の世界にいた時に小森の母親がやったアレルギーに関する学習方法である。

小森が小学生の頃、小森の父親(40代後半、仕事はITエンジニア兼黒魔道士)がアレルギーに関して無関心な様子に小森の母親が注意した事があるのだが、その際に父親は母親に向けてこう言ったのだ。


『普通に食べられる物なんだから、アレルギーって言って好き嫌いしちゃ駄目だろう?』


それに対し、母親は小森が今まで見たことがないほどに激怒した。

その日から、小森家の食事作りを担当している母親は毎日小森の父親の食事メニューを大幅に変更した。

小森と母親がジュースや麦茶など、各々好きな飲み物を飲んでいるのに対し、父親の飲み物は青汁やセンブリ茶、おかずは小森と母親が美味しいハンバーグを食べているのに対し父親の出されたおかずはピーマンと苦瓜の炒めもの。

その他ご飯も副菜も、全てのメニューが食べられるには食べられるものの、味が超絶不味い物しかない特別メニューを、母親は父親に出したのだ。

そして、文句を言おうとする父親に対し、母親が言った言葉は一つだった。


『普通に食べられる物なんだから、美味しくないからって言って好き嫌いしちゃ駄目なんでしょう?』


そんな徹底した母親のオシオキに一週間で音を上げた父親は母親に土下座して謝った。

そして父親は、二度とアレルギーに関して不謹慎な発言はしなくなった。

そんな二人の姿を見ていた小森は、母親の怒りっぷりに恐れ慄きながら、絶対にアレルギーに関して不謹慎な言動をしないことを心に誓った。

リドルフォに青汁と野菜ジュースの粉末を渡したのも、これが一番てきめんであるということを小森が覚えていたためだった。


「ククク…にしても、大胆な方法を思いつくな、そのアイネスとやらは。して、アイネスは今回の件についての報酬として、何か求めて来たか?」

「それが……」

「それが?」

「『自分は平和な生活を保つ事を望んでいるので、問題事のない安寧が欲しいです』と…」

「ハッハッハッハッハ!それはそうだろうな!なんとも平和的で良い望みだ!」


尊大な笑い声を上げるアルフォンスに、リドルフォは苦笑した。

実はエルミーヌ達の呪いの件への協力に対する報酬をダンジョンの中で尋ねた時、テオドールが笑顔でアイネスの手を取り、こんな事を言ったのだ。


「報酬は、私では駄目だろうか?」


その瞬間、マリアがキャー!と湧き上がり、イグニとフォレスとエルミーヌは突然の王子の言葉に驚愕を見せ、アイネス至上主義なベリアルは偶々手に持っていたコップにヒビを入れた。

そしてそんな反応を示す周囲の中心に立つアイネスは、静かにテオドールの手を降ろし静かにテオドールから距離を取ると、無表情な顔からは想像出来ないほど、首をブンブン横に振って早口で喋り始めたのだ。


「##!################!!!#############!!」


それは、言葉が分からずとも誰の目にも分かるぐらいの綺麗な『お断り』だった。

ポカーンと呆然とするテオドールとエルミーヌ達に会釈をすると、アイネスはゴブリンのゴブ郎を連れてマイホームの中へと逃げ去ってしまったのだ。

アイネスが居なくなった後、イグニは盛大に吹き出して爆笑を始め、ベリアルはアイネスの回答に満足げに微笑み、マリアは「アイネスちゃんって実は照れ屋なのかな?」と呟き、フォレスは「アイネス様もあのように慌てることがあるのですね…」と驚いていた。

そしてアイネスにキッパリと断られたテオドールは、ポツリと「彼女の傍にいれば彼女の力について分かるかと思ったんだけどなぁ」と呟いたところ、エルミーヌに「幼い少女相手になんて事を言ってますのよ!!」と説教を食らっていた。


その後、夕食前になってマイホームから出てきたアイネスに報酬に関して尋ねたリドルフォだからこそ分かる。

アイネスの言う「問題事のない安寧」というのは、「(突然王子様がプロポーズ紛いな発言が起きるような)問題事のない(誰かに乱される事のない)安寧」という意味であると。


勿論そんな事、目の前の国王達に報告する事はできない。

言ったら色々と問題が起きるだろうし、なにより愉快な事が好きなアルフォンスが乗ってくる可能性が高い。

リドルフォはそっと自分だけが知っている事実を心の中にぐっと押し込め、アルフォンス達との対談を続けたのだった。





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