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全ては俺様の物だ!(イグニ視点)

我が名はイグニレウス。

偉大な力を持つ竜族の王者の血族の一種族、火を司りしエンシェントサラマンダードラゴンである。

俺様はアイネスという人族でありながらダンジョンマスターをしている娘の配下をしているのだが、今日この日、そのアイネスに呼び出された。

アイネスはその大人しい小動物のような見た目とは裏腹に、実に愉快な事をしてくれる。

美味い飯に愉快なダンジョン、それにアイネスが持ってくる物も興味深い!

ドラゴンは財宝を貯め込む習性がある。そのためドラゴンたちは大抵審美眼があるのだが、アイネスが持ってくる物は装飾品から魔道具まで全て一級品だ。

特に魔道具は伝説級のものばかり!人の声を録音する魔道具なんぞ初めてみた!


そして、アイネス自身も中々愉快だ。

ドラゴンである俺様に怖気づく事なく反発してくるし、異空間に繋がる扉を召喚出来るスキルや伝説級魔道具を無限に召喚できるスキルをなんでもないかのように使う。更に言葉が通じないにも関わらず此方の意図を汲み取り、理解する。

最初アイネスを見た時にはまさかダンジョンマスターだったとは思わなかった。

まあその時も、アイネスにすぐ理解されて喚かれたがな!

契約(コントラクト)>が結ばれた際にすぐにアイネスがダンジョンマスターであることを分かったが、アイネスは俺様と<契約(コントラクト)>を結ぶと一匹のゴブリンを連れて異空間に繋がる扉の中へと行ってしまった。

だが、その後に『カレーライス』という食い物を持ってきてくれたのだ。

あれは格別に美味かった。複数の香辛料が使われているのか、ピリリと辛いが病みつきになる。中に野菜が入っているのが唯一の欠点ではあるがそれと一緒に肉も入っている上に、辛味で野菜の青臭さはないから抵抗なく食うことが出来る。

一番驚愕したのは、その翌日に出された『フツカメノカレー』の威力!

肉や野菜に茶色の液体の味が染み込み、初めて食べた時に感じた辛味がマイルドになり、旨味が倍増していた。

ああ…今も思い出すと思わず涎が出てしまう。


そんな愉快なダンジョンなのだが、唯一気に入らない点がある。

それは、俺様の前に召喚された狡猾な蝙蝠、ベリアルの存在だ。

彼奴…アイネスに此方の言葉が通じない事を利用し、薄っぺらい笑顔のまま俺様に皮肉や暴言を吐いてくるのだ!

自分が二番目にアイネスの配下になった魔物だからと俺様を羽トカゲ呼ばわりする始末…本来の姿に変身してブレスを吐いてやりたい気持ちだったが、それでは人間であるアイネスに被害が及ぶ可能性がある。

なので力であの蝙蝠を捻じ伏せる事は抑え、毎日激しい口論をするようになった。


そんな俺様達に、アイネスはある遊戯を教えてくれた。

その遊戯の名は『バドミントン』。羽の付いた球を専用の板で打ち、相手の陣地に球を落とす遊戯だ。

アイネスが元いた場所に存在していた遊戯なのだそうだ。

俺様は、これはチャンスだと思った。

俺様が真の姿で力を使えばアイネスやダンジョンに被害が及んでしまう。

しかし、この遊戯であれば真の姿を見せずとも俺様が如何に強い魔物かをあの狡猾蝙蝠に見せつける事が出来る。

魔物の世界は弱肉強食。如何なる内容でも、勝利した魔物が正義となる。

後から考えれば、あれはアイネスがお互いを蹴り落としたいと力を燻っている俺様達のために作った決闘の場だったのであろう。

流石はアイネス。此方の意図を汲み取る事に長けている。


陰湿蝙蝠もすぐにその事を理解したようで、俺様達はダンジョン内の序列を明確にするために、アイネスが用意した決闘の場『バドミントン』で勝負する事となった。

最初は俺様が圧倒的な腕力とドラゴンの持つ鋭い直感力を持ってあのベリアルから点数を取っていた。

しかし、俺様の点数が10点を超えた所であの狡猾な蝙蝠は姑息な手を使い始め、一気に同点までのし上がって来た。

天性のセンスを持つ俺様は彼奴の姑息な手にすぐに対応したのだが、彼奴も手を変え品を変えて此方に対応し、最終的に19対19になるまで点数の奪い合いは続いた。

俺様は決着を付けようと自慢の翼を使い空中に上がったのだが、蝙蝠も自分の羽を使って上下左右に対応してきた。

結果として、俺様達の力に耐えきれなかった球が空中で木っ端微塵になってしまい、一時休止してしまった。

アイネスの物を破壊した事で説教を受けるかと思ったが、どうやらアイネスはそうなるだろうと考えていたらしく、予備の球を用意してくれた。

その代わり、アイネスは別のルールでの勝負をするように命じてきた。


アイネスが提案した別のルールは実に簡単なもの。

俺様とベリアルがタッグを組み、ゴブリンであるゴブローから一点を取るという物。

どちらかが先にゴブローから点を取ることが出来れば、その者が勝者になるという事だ。

確かにゴブリンに勝つ事は容易いし、お互いが同じ陣地にいて球を取り合うのであれば、純粋な運動能力が物を言う。

打ち合いで球を破壊することもないし、早く勝負を付ける事が出来る。

中々悪くない案だと思い、俺様とベリアルはアイネスの提案したルールに則って勝負をした。


した、のだが…


結果は、10対0の圧勝。

俺様とベリアルが10の方ではなく、ゴブローの方が10だった。

最初はこんなものすぐに片が付くと思ったのだが、なんなのだあのゴブリンは!

打った球がおかしな方向に飛ぶわ、まるで小虫が飛んでいるかのような速度で飛んだと思ったら急速に力を無くしてその場にポトリと落ちるわ!打ち返しにくいったらない!

あと、何故あのゴブリンは俺様の<威圧>が全く効いておらんのだ!心がアダマンタイトででも出来ておるのか?!ドラゴンの中でも最強の武人だってもっと慄くぞ!

大体、あの陰険蝙蝠も俺様が取れると思った球を奪おうと横から足を引っ張るような真似をするわ、割り込むように俺様の前を通るわ!お陰でチャンスだと思った球が取れなかったり、お互いがぶつかりあってもみくちゃになったりしたのだぞ!全く、これだから陰険で狡猾な蝙蝠は…!


…しかし、この勝負は俺様達の中で幾つか学んだ事があった。

一つは相手が低級の魔物の中でも油断ならぬ者がいること。

もう一つは戦闘中に味方と口論になっていれば、勝てる勝負も勝てなくなるということ。

あの勝負ではゴブリン1体が相手に対し、俺様達は2体…それも、最強の一角と言われるエンシェントサラマンダードラゴンとアークデビルロードなのだ。

俺様達は相手を侮り、味方同士で足を引っ張りあったせいで一体のゴブリンに敗北した。

遊戯だったからまだ良かったが、これがもし冒険者である者達との戦闘だったら?

俺様達は、ゴブリンに遊戯で負ける以上の辱めを受けることとなっていただろう。

なんと悍ましい事だ。


あの蝙蝠とは未だに険悪のままだが、少なくとも彼奴と道中で恥ずかしげもなく争う事は止めた。

一瞬の油断や争いが、命を取られる可能性に繋がっているためだ。

蝙蝠もあの遊戯でなにか学ぶ事があったのか、俺様に対して余計な口を聞くことはなくなった。

たまに皮肉や挑発が飛んでは来るがな。


この事に気が付かせてくれたゴブローには、最低限の敬いを見せる事にした。

此方では理解できぬような力を持つアイネスが何故ゴブリンを常に連れているのか分からなかったが、その理由が分かった気がする。

ドラゴンや悪魔の威圧に怖気づくことない精神力を持ち、強者にも弱者にも同じように接する。

なにより、弱者の種族であるが故に相手が侮りやすいのだ。

遊戯を行う前の俺様は、アイネスの一番の配下であるからとその存在を認知していたが、やはりゴブリンだからと侮っていた部分があった。

俺様だけではない。アラクネもシルキーも、スライムもワイトもウルフも、俺様と互角に渡り合うだけの力を持つベリアルでさえもゴブローを危険視していなかった。

真っ向な力勝負であればゴブローを屠る事は容易いだろう。

しかし、もしも奇襲されたとしたら?

弱者だからと見逃していたゴブリン一匹が懐まで歩いてきていたら…?

……恐ろしいな。


あと、ゴブローのあの呑気なまでの能天気さがアイネスには必要なのだろう。

ベリアルから聞いた話では、なんでもアイネスは神によって異世界から攫われてこの地に捨てられたという。

普段は喜んでいるのか怒っているかも分からぬくらい感情が表に出ないが、それでも突然の環境の変化に不安やストレスがあるはずだ。

人間というのは俺様達が本来の姿で少し触れてしまえば、簡単に崩れてしまうほど脆い存在だからな。

力を持て余す俺様やベリアルよりも、殆ど力が同格で親しみやすいゴブローが傍にいた方が、幾分か気持ちも楽なのだろう。


その勝負の後の数日間は色々騒がしかったな。

ダンジョン内での人間の騎士達の揉め事に、その加害者である騎士共への反撃。

そういえば、新たな魔物の召喚も騒ぎの一つだった。

何処でその豪運を手にしたのかは分からんが、騎士共の虐殺の後にアイネスがなんとリリスとフェアリーロードを召喚したのだ。

あの時俺様が近くにいなかったらと思うと、思わず肝が冷えたわ。


リリスの方はまだ良い。

リリスは悪魔族の派生種族であり、男どもから精力を搾り取る夢魔達の女王。

女であるアイネスが精力を搾り取られる心配はない。

問題だったのはもう一体、フェアリーロードの方だった。

妖精。それは森の中に潜む種族の一つで、エルフ共から崇め奉られている存在。他者に幸運を招く事もあれば、その悪戯好きな性で大惨事を引き起こすこともある種族だ。

フェアリーロードは、そんな妖精共を纏め上げる王。

身内には心優しく接するが、気難しい厄介な者だ。


そして、妖精族にはある特性がある。妖精族は自分の身を守るため、背中に生えた羽から特殊な鱗粉を放つ事が出来るのだ。

人間たちの中では妖精族の鱗粉はかなり希少な素材として扱われていて、妖精族の乱獲が起きた事もあるそうだが、人間族がそのまま吸い込んで良い物ではない。

何故なら、妖精族の鱗粉は人間の身体に異常を及ばせる毒性を秘めているのだ。

下手に吸い込めば、人間は忽ち精神を狂わせる。

人間族のアイネスには猛毒も同然なのだ。

俺様は慌ててアイネスが鱗粉を吸い込んでしまわぬように懐の中に入れた。

アイネスには背中を叩かれて訴えられたが、きっと後で謝れば許してくれるだろう。アイネスの身の安全を確保した後、俺様はすぐに目の前のフェアリーロードに注意したのだ。


「いやはや、まさか妖精王までこのダンジョンに来るとはな…。」

「貴方はドラゴンですか…。このような場所でドラゴンにお会いするとは思いませんでした。」

「我が名はイグニレウスだ。そんなことよりもさっさとその鱗粉放出を止めろ」

「ドラゴンである貴方には妖精族の鱗粉は効かないはずでは?」

「俺様ではない。アイネスのためだ。アイネスは人間なのだ。貴様の鱗粉は人間には危険過ぎる。」

「人間?何故人間の子供がダンジョンマスターをしているのですか?」

「説明すれば長くなる。まずはその鱗粉をどうにかしろ。」

「わ、分かりました。それはご迷惑をおかけしました。」

「偶々近くにいたのが俺様で良かったな。このダンジョンの全体指揮をしている悪魔が相手だったら、即その羽をもがれておったぞ。」

「えっ、アタシ以外にも悪魔がいるの?」

「ああ、その通りだ。それは陰湿で狡賢くて面倒な蝙蝠の王者がな。」

「へ~、そうなんだぁ…。取り敢えずその子を離してあげたら?息が出来なくて苦しそうだよ?」

「む、それもそうだな。」


リリスに言われてアイネスを解放してやれば、アイネスに恨めしげに睨まれてしまった。仕方ないだろう、緊急事態だったのだ。

その後アイネスはフェアリーロードとリリスにフォレスとマリアという名前を授けて<契約(コントラクト)>を結び、他に増えたオークとスライムと共に迎え入れた。


案の定、あの蝙蝠がフォレスの姿を見た際に「アイネス様に羽虫の放つ粉を浴びせてはいないでしょうね?」と怒りを顕にしていたが、俺様が未然に防いだ事を伝えれば「たまには羽トカゲも役立ちますね」とすぐに怒りを収めた。

全く、彼奴の主至上主義も参ったものだ。

その後、アイネスが新しく来たオークに裸の女達の絵が載った本を渡そうとしてひと悶着があったり女魔物たちで何やら愉快な対決を開催したりとしていたが、どれも実に愉快だった。

このダンジョンに来られたのは本当に運が良かったな。



ああそう言えば、数日前に女の魅力対決でアラクネとスライムにしてやられたマリアがこんな話題を持ちかけてきたな。


「にしても、イグニさん達って変わり者よね~。」

「何が言いたいのだ?」

「いやだって、イグニさんやベリアルさん達みたいな強い魔物って基本、召喚されたらさっさと“脱走”しちゃうでしょ?それなのにこの小さなダンジョンに未だに残ってて、険悪な悪魔とずっと生活をしているだなんて、他の魔物達が見たら呆然としますよ?」

「あぁ…」


恐らくアイネスは知らないが、実は<契約(コントラクト)>にはある穴があった。

基本的にダンジョンマスターに召喚された魔物はダンジョンマスターを敬うように思考誘導され、ダンジョンマスターに危害が加えられないようになっている。

しかし、魔物たちがダンジョンの外に出ては行けないという縛りは決してないのだ。

ダンジョンから外に出れば復活型といえども復活することが出来なくなってしまうが、召喚したダンジョンマスターの手に及ばずにその魔物は自由になる。

だから俺様のように強大な力を持ち、意思を持っている魔物は召喚されたダンジョンから外へ逃げ出す者が多いのだ。

ダンジョンに不満があった者、天敵である魔物が既にいる、はたまたダンジョンマスター自体に不満があれば、意思のある魔物はさっさとそのダンジョンを捨ててしまえる。

そうであるにも関わらず、俺様やベリアルがこのダンジョンに留まっているのが不思議で仕方ないのだろう。


「貴様の疑問も分からんでもないが、それは愚問ではないか?」

「というと?」

「凡庸でただ威張り散らすしか出来ないダンジョンマスターであれば俺様も召喚されたその日にこのダンジョンから出ていっていただろう。だが、このダンジョンのダンジョンマスターであるアイネスは、他のダンジョンマスターと全然違うであろう?」

「確かに、普通だったらご主人さまが配下の魔物達の為にわざわざご飯や寝床なんて用意してくれないだろうし、休憩だなんて用意しないよね。アイネスちゃんってば変わり者よねー。」

「あと、よく考えてみろ。」

「ん?」

「もしもこのダンジョンを出れば俺様達は自由になる。しかしそうなれば、アイネスの世界の飯が二度と食べられなくなるのだぞ?毎日3食アイネスやシルキー達の作った飯で舌が肥えた俺様達が、今更普通の飯で満足できるか?」

「あっ、無理無理無理!しかもそれって、このダンジョンを出たらアイネスちゃんがくれる『マンガ』やアイネスちゃんの世界の『ドラマ』も見れなくなるって事よね?! そんなのあたし耐えられなーい!」

「だろう?俺様やあの蝙蝠が争っていても脱走しなかったのはそのためよ。」


アイネスの用意する飯はどれも絶品で、アイネスの持ってくる物は娯楽が殆ど存在しないこの地では珍しい物ばかり。

外に出れば自由を得られるが、その代わり美味い飯も愉快な娯楽も失う事になる。

アイネスの作った食事や娯楽の虜になっている俺様達にとって、それは拷問レベルの生き地獄だ。

そう考えれば、このダンジョンにおいて脱走はデメリットしかないのだ。


「そう考えるとアイネスちゃんって、ものすごーく魔物たらしよねー。ベリアルさんがあんなにアイネスちゃんにのめり込むのも分かる気がするー。」

「それはそうだろう、なにせ前の女の魅力対決で、参加してないにも関わらず総合一位を獲得したのだからな。」

「そうなのよねー。よく考えればアイネスちゃんって料理も掃除も裁縫も出来るし、ダンジョン経営も右肩上がりだし、おまけに気配り上手だもん。それに、アイネスちゃんって無愛想だけど小さくてちょこちょこ動いてて、まるで…」

「「小動物っぽい」」

「だろう?」

「そーそー!確か、ゴブローちゃんが真っ先にアイネスちゃんを総合一位にって投票したんだっけ?」

「ああ。それに乗っかるようにベリアルもアイネスに投票して、そのまま俺様達もアイネスに投票。満場一致の総合一位だったな。アラクネ達もアイネスの優勝に異議を申さなかったぞ。」

「それ、アイネスちゃんには言わないの?喜ぶんじゃない?」

「いや、微妙だな。恐らくゴブローと共に異空間に逃げ込む可能性が高い。」

「あー…有り得そう。そう言えば、アイネスちゃんってあの扉で一体何処に行ってるんだろうね?」

「さてな…。ゴブローやスライム達は入れるようだが、俺様達は入ることが出来なかった。いずれにせよ、あの対決の最終結果はアイネスには黙っておくつもりよ。」


アイネスは少しのことでもすぐに異空間へと逃げ出してしまう。

それが唯一の惜しむ点だが、そんな反応さえも愉快に思う。

あの蝙蝠と一緒にされるのは気に食わないが、俺様もアイネスが素晴らしいダンジョンマスターだと認識してしまっているのだろう。

それはマリアもフォレスも、他の魔物達もきっとそうだ。

召喚されたあの日、アイネスと共に食事を食べた時点で俺様達はもう逃れられなかったのだ。


「イグニ##、マリア##、ユウハン####。」

「お、もう飯の時間か!」

「やったー!『アイネス、デザート、ナニ?』」

「デザート#タルト####。センチャク3###ベリー、ツイカ**。」

「何!?早い者勝ちでベリーが追加されるのか!?」

「あたし先に行くねー!」

「あ、おい待て!俺様がベリー追加の権利を得るのだ!」


女の魅力対決で大敗してから、マリアが自分で動いてデザートを掻っ攫うようになった。

全く、対決直後はしおらしいと思っていたのに、すぐに立ち直りおって!

ベリーもこのダンジョンの愉快な物も、俺様が独占するのだ!絶対に渡してたまるものか!





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