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真面目な奴ほど巻き込まれる

「食糧、よし。」

「ぎゃう!」

「服、よし。」

「ぎゃう!」

「魔鏡、よし。」

「ぎゃう!」

「自衛グッズとお土産、よし。」

「ぎゃう!」

「外に出る勇気、なし。」

「ぎゃう!………ぎゃう?」

「すみません、冗談です。」


テオドールさんの馬車のお迎えがある日の当日、私は早朝に起きて荷物のチェックをしていた。

荷物って言ってもスキルを使えば服も食べ物もマイホームから持ってこれるけど、私のユニークスキルはダンジョン内のトップシークレット。

ユニークスキルを隠すためにも必要な荷物は見えるように持っている必要がある。

いわばこの荷物は、私のユニークスキルを隠すためのフェイクだ。

ま、王城についたら盗難防止のために<アイテムボックス>に入れるつもりだけど。

念の為鍵付きのキャリーバッグとリュックサックを用意したとはいえ、解錠系のスキルや破壊系のスキルなんて使われたらアウトだし。


「よし、行くか。」

「ぎゃうーっ!」


荷物を手に持ち、私は覚悟を決めてマイホームの外へと出た。

マイホームの外にはすでにイグニとマリアが待機していた。


「オハヨウ、アイネス!」

「おはようございます、イグニさん、マリアさん。今日から二泊三日、よろしくおねがいします。」

「ウン、ヨロシク、アイネス***!」

「ニモツヲ、モツ!」

「あ、いえ、一人で持てますから…。」

「モッテ、モラオウ、アイネス***。コウイウノ、オトコノ、シゴト、ダヨ!」

「はぁ…そういう物ですか。」


チラッとイグニの方を見てみると、イグニはワクワクと私が荷物を渡すのを今か今かと手を出して待ち望んでいる。

これだけ期待されているのだったら荷物を渡さない方が悪いだろう。

私がイグニにキャリーバッグを手渡すと、イグニはそれを受け取って軽々と俵持ちで運んでいく。

結構中に色々詰めていたはずなんだけど、片手で持ち上げるとは…。

今のイグニはアラクネ三姉妹が作ってくれた外交用の衣装に身を包んでいる。

カッチリした服が嫌なイグニに合わせて動きやすい素材で作られたその服をイグニは気に入ったらしく、機嫌がいい。

マリアや他の同行者もイグニの着ている物と似たようなデザインの服を着ている。

似たようなデザインの服をイグニ達が着ることで統一感を見せるため…とのことらしい。

なお私はイグニ達の衣装よりもグレードアップさせたような白と水色のワンピースドレスを着ている。

初日なんて王様達と挨拶した後は一日ずっと王宮にいるのだからイグニ達と同じ服でも良いと言ったのだけど、アラクネ三姉妹に即却下された。

なんでも、「こういうお偉方との対面は最初のインパクトが大事!」なのだそうだ。

ファッションなんて何がなんだかさっぱりだ。

ワンピースドレスにするのも勝手に決まっていた。

なんかエメラルドの宝石のついたネックレスや黒のアイマスクベールとか色々追加されてしまってるし、正直動きにくい。

まあその代わり二日目以降の服のデザインは私の希望が取り入れられているし、一日ぐらいだったら我慢しよう。


テオドールさん達との待ち合わせ場所に向かうための転移魔法陣のある部屋に行くと、パンツスタイルの服を身にまとったライアンとちょっとだらしないながらも服を着こなすマサムネと獣人に姿を変えたサバトラ、そして眉間に皺を寄せて腕を組んで佇んでいるジャスパーの姿があった。


「ヤア、アイネス***。オハヨウ。」

「おはようございます、ライアンさん。その服、似合ってますね。」

「アリガトウ。アイネス***、モ、ソノ、ドレス、ニアッテル。」

「ありがとうございます。こういう服はあんまり着た事がないんで慣れませんが…。」

「イイ、ト、オモウニャ。」

「ニアッテル、ニアッテル。」


麗しの笑みを浮かべて流れるように褒め言葉を言うライアンさんに続き、私のドレスを褒めるサバトラとマサムネ。

異世界の人って本当に褒め上手だよね。

一体どこからそんな口説き文句が出てくるんだろうかさっぱりだ。

あと、どうでも良いんだけどサバトラさんのその独特な語尾って絶対なの?


他の5人がワイワイとにぎやかにしている中、ジャスパーはどこか不貞腐れた様子で壁に寄りかかっていた。

私と目が合うと、ジャスパーは私を一睨みした後、そっぽを向いた。

これから行くケネーシア王国への同行にかなり不満げなのが良く分かる。


ジャスパーはコボルト達の中で随一の人間嫌いにも関わらず、サバトラやマサムネに巻き込まれるような形で今回のパーティーへの同行することになった。

私も無理強いするつもりはなかったのだけど、他に同行してくれそうな人がいなかったのだ。

サバトラのお陰で人型でなくてもパーティーについていけるようになったのだけど、彼らもあまり良い反応を見せなかったのだ。

こういったパーティーごとが好きそうなレジェンドウルブスは新曲の練習がしたいという理由で断り、アラクネ三姉妹達は服飾には興味があるけどパーティー自体には興味がないと辞退。スライムやウルフ達、他のコボルト達も同じような理由で辞退した。


唯一タンザがパーティーへの同行を引き受けてくれそうだったのだけど、最終的に此方が断ることとなった。

理由は何故か。

それは亜人化したタンザは此方が呆然となってしまうぐらいに美形だったからだ。

パーティーへ同行するにあたって、私が慣れる為にもタンザには亜人になってもらったのだけど、とんでもないぐらいのイケメンだった。

それはもう、イケメンへの耐性がない人間が見たら思わず恋心を奪われて発情してしまうぐらいのイケメンだった。

人って顔面偏差値が天元突破するとエフェクトなしでも自分の周囲をキラキラさせられるんだね。知らなかったよ。

亜人化したタンザをパーティーに連れていけばその場にいる女の子達は皆恋心を奪われ、メロメロ状態になってしまう。

私も恋愛アレルギーがなくてベリアル達で慣れてなければ陥落していた。

なので申し訳なかったのだけど、タンザのパーティー参加は降ろさせるしかなかった。

タンザの美形度を一言で表現するのであれば、「ドSとクールとアダルティと知的の4つを全て兼ね揃えた「わたしのかんがえたさいきょうのきょうし」」だったと言っておこう。


そうして残されたのは、ジャスパーだけだった。

テオドールさんからはあくまで同行者は最大6人と言われているだけなので別に5人でも問題はなかったのだけど、サバトラとマサムネが煽るようにジャスパーを誘導して無理矢理同行を決めさせていた。

せめての抵抗なのかは分からないけれど、犬の口を模したマスクを付けて自分の種族を主張している。

黒の犬マスクが映えて逆にイケメンになってるだけなんだけどなぁ。

哀れジャスパー、まともな人は周りに巻き込まれる運命なのだ。


「アイネス**。オハヨウ。」

「あ、ベリアルさん、フォレスさん。おはようございます。全体指揮はどうしたんですか?」

「ツヴァイニ、イチジ、マカセテキタ。セッカクノ、ミオクリ、ナノデ。」


イグニ達の雑談を眺めていると、後ろからベリアルとフォレスがやってきた。

見送りのためにわざわざ来てくれたようだ。

ツヴァイくん、順調に全体指揮としての経験を積んでいるなぁ。

ベリアルの直属ってかなり厳しいイメージがあるけれど、彼はなんとかついていっているらしい。

幼いながらも将来有望だ。


「アイネス**、ネックレス、ニアッテル。」

「あ、これですか?有難うございます。確かこれフォレスさんが用意してくれたやつですよね?」

「ハイ。アイネス**、ニ、ニアウ、ト、オモッテ。」

「アイネス**、ベリアルガ、ヨウイシタ、ベールノ、ツケゴコチ、ドウ?」

「ベールですか?軽いし良い感じですよ。ただこのベールもネックレスも<ネットショッピング>で出した覚えがないんですけど、これってラク姐さんやロゼッタさんに作ってもらったんですか?」

「イヤ、ロゼッタ、ネックレス、ツクッタ、ナイ、ハズ、ダケド…。」

「アラクネタチ、モ、コンナベール、ツクッテナイ、ゾ。」

「え?」


ロゼッタとラク姐さん達は作っていない?

だったらこのネックレスとベールは何処から…。

私はふとベリアルとフォレスの方を見てみると、彼らはキョトンとした表情を浮かべた後、それはもう良い笑顔を浮かべた。


あっ…自作でしたか…。

その笑顔でなんとなく察してしまったが、敢えて口にはしない事にした。

きっと理由を聞いても禄な理由じゃない。

というかお二方、工作や裁縫も得意なんだね。

知らなかったよ。

イグニ達も私の装飾品の出どころを察したらしく、軽く引いている。

笑顔を浮かべるフォレス達から目を逸らすと、メモ帳に何かをメモしているライアンが目に入った。

ライアンはメモを書き終えると、満足げな表情を浮かべて顔を上げ、私と目があった。

ライアンは親指を立て、少し興奮気味に笑顔を浮かべて小声で言った。


「ダイジョウブ。アイネス、ジシン、ハナシ、イレナイ。」


私自身は話に入れないっていうことは、他の人を登場人物にこのネタを使うつもりですね?

一体誰と誰の組み合わせの話に使うつもりなのでしょう?

とツッコミを入れたい所だったけど、敢えてそれは止めた。

今ここでツッコミを入れたらベリアル達に深入りされかねない。


「アイネス、ソロソロ、ジカン。」

「あ、そうですね。じゃあベリアルさん、フォレスさん、何かあれば魔鏡で連絡しますね。」

「ハイ、ワカッタ。」

「デハ、アイネス**、マタ、ミッカ、ゴ、ニ。」

「****、アイネス*********************?」

「****!*******!」


イグニに言われ、待ち合わせの時刻が近い事に気がつく。

ベリアルさん達に別れの挨拶をすれば、二人は笑顔で手を振っていってらっしゃいの言葉を返してくれた。

ベリアルがイグニと口論になってるけど、それはいつもの事なので敢えて止めない。


「ゴブ郎くん、また3日後には戻って来ますのでそれまではウーノくん達と仲良くしてくださいね。」

「ぎゃーう♪」


ゴブ郎は此方の言っていることが分かるのか分からないのか、手を振返してくれた。

この三日間はウーノ達が一緒にいてくれるはずだから寂しくはないはずだ。

私はイグニ達とともに転移魔法陣の中に入る。

転移魔法陣に入ると、私は彼らに言った。


「行ってきます。」

「「イッテラッシャイ。」」

「ぎゃうー!」


ベリアル達がにこやかに見送ってくれる。

そして魔法陣が光ると、一瞬の浮遊感を感じ、景色はガラリと変わった。


青い空、白い雲、目の前に広がる森林。

それは私の知る日本とは全く違う光景だ。

王国からの迎えはまだ来ていないようで、一面に見えるのは森林と何処かへと続く道ばかりだ。

異世界転移して約3ヶ月。

初めて出る外に、私は思わず当然の事を思ってしまった。


(ああ、自分は本当に異世界に来たんだなぁ)


そんな、当たり前の事を実感したのだった。


王国の迎えが来るまで少し時間がある。

私はイグニさん達に声を掛けた。


「あ、そういえば皆さん。ちょっと良いですか?」

「ナンダ?」

「実は、王国に行く前に一つ約束がしたくて。」

「ヤクソク?」

「モチロン、キクヨ!」

「ありがとうございます。」


私の言葉に快く返事を返し、聞く姿勢になる6人。

私はイグニ達に語るように伝えた。


「王国に行けば色んな人がいます。テオドールさんのような魔物相手でも対等に見てくれる人もいれば、種族によって差別をする人間もいます。」

「*********…。」

「更に、私はこの世界だと立場的にも見た目の特徴的にもかなり変わった人間です。当然、周囲の人間からは陰口や皮肉、最悪罵倒や嫌がらせは避けられないでしょう。」


その言葉を言った瞬間、イグニ達の雰囲気が変わる。

真剣な表情を浮かべる彼らに私は言った。


「ですが、反撃に出ることは止めてください。」

「!?」

「威圧以外で王国の人に手を出すのは絶対に駄目です。相手が手を出して、本当に命の危機にあったと周囲の目から見ても判断出来るようになるまでは絶対に手を出してはいけません。これがお約束です。」


私の約束ごとの内容に、イグニ達は驚愕の表情を浮かべた。

そりゃあそうだろう、本当にギリギリまで相手の愚行や侮辱行為を容認しろということだからなのだから。

マサムネはすぐに我に返り、私に問い返した。


「****、ソレ、ナゼ?」

「此方が下手に攻撃や反撃を加えれば、私達が悪者になるからです。」

「ワルモノ、ナル…?」

「ソレ、ドウイウコト?」


首を傾げるマリアとライアンに対し、私は説明した。


「テオドールさんや国王様には私達のダンジョンは対等な取引相手と見られているようですが、他の人間にとってダンジョンは人類の脅威と認識されていることには変わりありません。これがただ恐れ慄かれて避けられるというなら害はないでしょうけれど、私達の場合は恐らく違います。なにせ、此方のダンジョンには彼らにとって喉から手が出るほど欲しがる物があるからです。」

「ダンジョンアイテム、カ…。」

「ツマリ、ダンジョンアイテム、ホシサニ、ナニカ、スルッテ、コト?」

「ま、そうですね。もしも彼らが手段を選ばずにダンジョンアイテムを貰う気なのであれば、一番有り得そうな方法がイグニさん達を怒らせてあちらに手を出させる事なんですよ。」

「オコラセテ、テヲ、ダサセル?」

「イグニさん達が先に手を出せば、その前に何があっても周囲の人間はダンジョンの魔物であるイグニさん達に悪印象を抱く事になるでしょう。相手が貴族であれば、その一度の反撃で私達のダンジョンは危険だと決定付けるようにこじつけて、騎士や冒険者達をダンジョンに襲撃させるなんてことも出来るはずです。または暴力を奮ったという事実を弱みとして、此方に慰謝料を支払うように脅迫するような事も。」

「イシャリョウ…。」

「別に慰謝料としてダンジョンアイテムを渡すことは気にしないんですけど、そういう輩ってその後も何かと文句を付けて脅してきそうですし、一度そういうのがあると他の人たちも同じような事してきそうなんですよね。」

「アー…チョット、ワカルカモ。「コイツ、コウスレバ、オカネ、ダスンダナ」ッテ、ナメラレル、カンジ。」

「その解釈であってますよ、マリアさん。」


マリアの付け足しの説明でイグニ達もなんとなく私の言葉を理解したらしい。

痴漢の冤罪を晴らすのが難しいのと同じようなことだ。

やったという証明をすることはそこまで難しくはないけれど、やってないことを証明するというのはとても難しい。

侮辱行為に対し一度手を出したという実績がついてしまうと、なおさら此方が無実であることを証明するのは難しくなる。

特にイグニ達は人と比べて身体能力も力も段違いに強い。

軽く反撃したつもりでも、相手を重傷に追い込む程のダメージを与える事もありえる。

そうなれば正当性を証明するのはほぼ不可能だ。


此方の正当性を理解できない場合、貴族達は私のダンジョンを危険なダンジョンだと訴えかける可能性が高い。

テオドールさん達が庇ってくれる可能性を考慮しても、王国内での私のダンジョンの印象が悪くなるのは避けられない。

印象が悪くなるだけならまだいい。

貴族たちが私のダンジョンに騎士や傭兵たちをけしかけて、ダンジョンの中をめちゃくちゃにする可能性だって有り得るのだ。

穏便に済ませようとしても、その時の冤罪をネタにして長期的に脅迫してくる人もいるかもしれない。

一番嫌なのが、此方がなんらかの解決方法を見つけたとしてもその後も貴族たちが此方を見下し、舐めた態度で出る事だ。

貴族達が更に調子に乗るようになれば、魔物達がキレて王国を滅亡させるなんてことだって有り得るかもしれない。

ベリアル達のスペックの高さを知っていることもあって、「そんなことベリアル達が出来るわけないだろう」と言い切れないから余計に、だ。


「別に絶対に反撃するな、とか仕返しをするなとは言いません。私だってゴブ郎くん達を侮辱されたり命とか狙われたりしたら流石に何もしないなんて無理ですし。ただ、反撃するにしても精々気を失わない程度。人を殺したりとか重傷に追い込んだりとか、廃人にしたりとかは絶対駄目です。やるにしても、国王様かテオドールさんに許可をとってからです。」

「コクオウ、キョカ、モラウ、ハンゲキ、イイ?」

「一度あちらのトップに許可を貰えれば、その後大怪我をさせても許可を出した国王様やテオドールさんの責任に出来ますからね。国王様も私達を呼ぶ以上そうなる可能性がある事は承知済みでしょうし、本当に我慢出来なくなった時は国王様かテオドールさんに許可を取ってください。」

「キョカ、トレナイ、バアイ、ハ?」

「ぐっと堪えましょう。此方が無反応であれば彼らも行動することがありませんから。もう、ヤブ蚊がなんかやってんなって考えて、此方はレディーとジェントルマンらしく振る舞いましょう。」

「ジェントルマン……ブフッ。」


私の言い方が何処か面白かったのか、イグニが吹き出し笑い出す。

そんなに面白かったかな?

笑いが収まると、イグニは白い歯を見せてニカっと笑って頷いた。


「ワカッタ。ジェントルマンノ、フルマイ、ダナ。」

「はい。約束ですよ。他の皆さんも良いですか?」

「ダイジョウブ、ダヨ。」

「ワカッタニャ。」

「モチロン。」

「リョウカイ。」


イグニが了承したのを見て、マリア達も続くようにこの約束に了承してくれた。

ジャスパーは何も言ってこないけれど、静かに縦に頷いたのが見えた。

一応、分かってくれたようだ。


「*、ムカエガ、キタヨウダ、ゾ。」

「***!*****!」


イグニが指を指した方向を見てみれば、高級そうな馬車が2台此方に近づいてくるのが見えた。

馬車の横で、アルベルトさんとシャロディさんが馬に乗って並走しているのが見えた。

あれが迎えだろう。

アルベルトさんとシャロディさんは私達の近くまで来ると馬から降りて、私達に会釈をしてくれた。


「****、*******?」

「**、***。*********。***********?」

「**。**********。」

「****。アイネス、アノバシャ、ニ、ノルソウダ」

「分かりました。私とライアンさんとマリアさんとサバトラさんは手前の馬車に乗って、マサムネさんとジャスパーさんとイグニさんは奥の馬車にそれぞれ乗りましょうか?」

「ソウダネ。」

「ソレデ、カマワナイ。」

「****。」


イグニとマサムネとジャスパーが奥の馬車に入っていくのを見届け、私とマリアとライアンとサバトラは手前の馬車に乗った。

王宮が用意した馬車なのもあり、馬車の内装も凝っていてゴージャスだ。

馬車の席に座ると、私はリュックサックの中から水と酔い止めの薬を取り出し、それに加えて<アイテムボックス>からシートクッションを取り出した。シートクッションを自分の座る場所に敷くのを見たマリアが首を傾げて此方に尋ねてきた。


「ナニ、シテルノ?」

「これですか?ちょっとした予防ですよ。あ、マリアさん達も念のためこれ飲んでおいてください。サバトラさんは人間の薬でも大丈夫ですよね?」

「ダイジョウブニャ。」


私がマリア達に水と薬を差し出せば、彼女達はすぐにそれを服用した。

そしてライアンが此方に尋ねてくる。


「コノ、クスリ、ナニ?」

「ただの酔い止めですよ。即効性一度飲めば暫く効果のあるやつです。」

「ヨイドメ?」

「ラノベでもよくあるネタなんですが、馬車に関する事で一つあるあるがありまして。」

「ナニ、ソレ?」


首を傾げる3人を横目にら私は酔い止めの薬を流し込む。

そして私は彼女達に告げた。



「異世界の馬車は、揺れが凄い」



自「書いてる小説のタイトルが長いって言われたから略名を考えようと思う。」

友「(笑)。引きダンはどう?」

自「え、疋田?」

友「(苦笑)。なんか案ないの?」

自「思いついたのはわたダンとかわた引きとか。」

友「微妙(笑)ダンジョン要素を取り入れれば?」

自「じゃあ捨てダンは?」

友「あー、良いんじゃない?」


という話をしました!

他に何か良い略名があったら是非案をください!

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