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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
メイク・ヒステリー・イン・ザ・レース
99/442

巨大なカブトムシ

 何度行ってみてもどうやら同じ場所に戻ってきてしまうようだった。

 何度行っても入り口に戻される。


「別ルートがあるわけでもないし…」

「考えられるとしたら歴史のかけらが足りないということだね。ミーミルさん、今何個持ってる?」

「え? あー、50個ちょいですかね? もらった分含めると200近くかな?」

「あと100集めてみるか」


 そういって、私たちは一度森を後にする。

 パンドラさんたちは地面を捜索している。なるほど、地面になかったのはパンドラさんたちが取っていっていたということだな。

 

 私は、腕だけを神獣化させ、木をどつく。


「おし、まだあった」


 歴史のかけらがぽろぽろと落ちてきた。


「ほう、木の中にもあるのか…。ビャクロ」

「任せろ」


 と、それを見ていたパンドラさんがビャクロさんに指示を出し、ビャクロさんはそのまま木に攻撃を加えた。

 木は大きく揺れ、歴史のかけらが落ちてくる。


「木は見てなかったな。木の中にもあったとは…」

「とりあえずこれで10個はありましたね」


 この調子でどんどん集めていこう。








 おおよそ100個集め終わった。

 現在私たちが持っている合計300個。ポイントに換算すると3000と結構大きいもんだ。私たちは再びマグドレスの森に入っていく。

 すると、なんか違和感を感じた。


 それは三人も同じのようで。


「なんか違和感があるな」

「そうね…。どっか違うわね」

「とにかく行ってみよう。そうしたらわかるはずだ」


 私たちはマグドレスの森を歩いていく。

 その時だった。急に大きな虫が飛来してくる。それは大きなカブトムシだった。大きなっていうカブトムシ。私の身長ぐらいはあるんじゃないかって言うくらい大きいカブトムシ。


 カブトムシは羽根を広げ威嚇してくる。

 私はナイフを構えた。弱点はお腹、目。


 すると、カブトムシは威嚇をやめた。

 カブトムシは頭を地面につける。戦う意思はない、のかな。私はナイフをしまい近づいてみると、カブトムシはその角で私を持ち上げ、背中に乗せる。

 そのあともパンドラさんたちを背中に乗せ、カブトムシは空を羽ばたいた。そして、枝が生い茂る奥地らしき場所に連れていかれる。


 そこは光が届かない…と聞いていたがそんなことはなかった。


 蛍が光り、照らしてくれている。

 カブトムシはゆっくり低空飛行し、虫たちが私たちを出迎えてくれていた。これ虫が嫌いな人がいたら相当大変だろうな…なんて思いつつも私はその光景を目に焼き付ける。


 なんつーか、相当ファンタジックっつーか。

 こういうのは現実じゃまず無理だろうなぁ。うちの街は森が少ないからカブトムシとかも見る機会はそれほどないし。

 こういうのって、結構感動するよなぁ。


「おい、あれヘラクレスだ。コーカサスもいるな」

「結構あらゆる種類の虫がいるのね…。オウゴンオニクワガタもいたわ」

「あれはタランチュラじゃないか? 毒クモだよな」


 もしかして、楽園って虫たちの楽園っていうことか?

 すると、カブトムシは飛行を辞め、地面に足をつけた。降りろと言わんばかりに体をゆするので私たちは地面から降りる。

 すると、目の前には巨大な女王バチが現れたのだった。






























ストックがそんなにないです。なので更新できないときもあるかもしれません。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] 虫嫌いにとっては地獄だね [気になる点] ミーミル達頑張って巨大カブトムシに乗って、言っているところで「これ虫が嫌いな人〜」が「これ無視が嫌いな人〜」になってますよ。
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