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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
王と私たち、王都と始まりの街
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生きる幽霊なり

 ダンジョン生活二日目。

 私たちはログインし、凪さんがログインするのを待っていた。数分後にログインしてきたので再び探索を開始する。


「もう一人で大丈夫なくらいには実力あるだろうし…。手分けして階段を探そっか」


 そうミカボシが言うとナエギさんも賛成といったが…。


「ま、待て。私は戦闘は大幅に苦手だぞ。回復薬作ることしかできない」

「そっか…。じゃあ、私と来なよ。私とクシナダ、ミーミル、ナエギ様で手分けしましょう。見つけた場合はフレンドメッセージを送ってここに集合です」

「はーい」

「わかった。じゃ、行くな」


 私はセーフティーゾーンから出てまっすぐ向かう。

 洞窟型のダンジョンで結構入り組んでいるのでまあ迷う。マッピングしながら進んでいるが…。ほんとに複雑な地形だな。

 地図を片手に探しまわっていると、モンスターに遭遇した。


「キシャアアアア!」


 と、いきなり襲い掛かってきたので返り討ちにしてやった。

 雑魚モンスターも油断はできないからな。高ランクの魔物で高レベルの魔物だから油断していたらやられる可能性もある。

 この雑魚の強さ、ボスは果たしてどんな強さ何だろう。


「ん、行き止まりか」


 私は行き止まりについてしまった。

 曲がるような道もない。ただただ洞窟の壁が…。下を見るとキノコが生えており、赤と青の色をしたいかにも毒キノコですよーと言わんばかりのものだ。

 触らぬ神に祟りなし。それはキノコも同じ。なぜいかにも怪しいキノコを触らないといけないのか…。


 だがしかし、来るときキノコを目撃したことはなかったな…。何か特別なものなのかもしれないが…。

 触れてみたい、食べてみたいという好奇心もある。

 ホントに最初にキノコ食べた人って毒だとか思わなかったんだろうか。私は毒だろうと思うから食べないと思うぞ。


「…収穫だけしておこう」


 私は根元から折り、審美眼を使って鑑定してみる。

 審美眼をもってしても毒だとかは表示されないので大丈夫だろう。ちなみに名前はユーレイキノコという名前。お化けのキノコ? キノコのお化け? モンスターじゃなさそうだが…。

 それに効果というものが気になるな。


「このダンジョンにいる間は幽霊状態となり物理攻撃が不可能になります…? ダンジョンから出たら効果が切れます…」


 謎だ。

 私はとりあえずかじってみる。うん、ぽきぽきとした独特の感覚。食べている感じはどちらかというとキノコというよりニンジンとかのほうが近い。ちょっと固い。

 味はシイタケに醤油をかけて焼いたような味。旨い。


「幽霊状態になるって死ぬってことだろ…?」


 とりあえず全部食べてみると、私の体がどんどん透けていった。

 半透明という状態になった。うーむ。不思議だ。階段を見つける前にこれを見つけたとは…。謎なキノコだ。

 まあいいさ。とりあえず階段を探さないとな…。


 探しに向かおうとするとナエギさんからメッセージが届いた。


『階段を見つけたよー。先にセーフティーゾーンに戻ってるから』


 というのがありわかりましたと返信し、私は地図を頼りにセーフティーゾーンに向かうことにした。

 途中魔物にも出くわしたが、魔法を使ってくるものがおらず、全部すり抜けていったので戦わないで逃げてきた。ちょっと滑稽だったね。


 私は、セーフティーゾーンに戻ってきたのだった。
























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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] ミーミルって、魔法攻撃使えないはずだから、とても不利では。
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