不気味な女性
私は王を拠点に招いた。
パンドラさんたちも呼び話を聞く。
「ソル王。あの兵士が手にしていた黒いもやってなんですか?」
「あれか? あれは我々でもわかっていない」
わかってない?
黒い靄はなんなんだ?
「ある日突然神だと名乗る女性が現れてその力を授けてきたのだ」
と、王は語る。
パンドラさんの予想は当たっていたらしい。神を名乗るということは神様であるのだろう。私は三神様全員見たことあるので特徴を聞いてみた。
「その女性の特徴って?」
「そうだな……。褐色肌で赤い目をしていたな。年齢は20代という感じだったか……。すまない、記憶があいまいでそれぐらいしか覚えていない」
「十分だよ」
三神様ではないようだ。
あの人たちは肌が白い。褐色肌ではない。神様だから姿を変えられたりできるのかとも勘ぐるが降臨した時もその姿のままだし何より理由がない。
「褐色……。赤い目……。私のほうでも探してみるかな」
「一応プレイヤーに広めとくわ。カギになるだろうし」
「それじゃ、私たちは行くとしよう。パンドラはその情報だけで十分だろう?」
三人は行ってしまった。
「何を言われたかってのは覚えてます?」
「そうだな……。”お前の悪意は素晴らしい、ぜひこの世界に混乱を催してくれ”という言葉だけだ。あと、なんだったかな……。まず手始めにむかつく聖シンフォニア王国を混乱させてやろうかなと帰り際に述べていた」
「……これは」
「戻らないといけないな。あっちにはアニキスがいる」
そうだね……。
「あとこれを落としていた」
と一枚の紙を手渡してきた。
私たちはその紙を見ると何やら見覚えがあるマークがあった。星のマーク。これと似たようなものを私は知っている。
「監獄の死刑囚につけられる星のマーク……」
アニキスの手の甲についているものと同じだ。
何を企んでいるのだろうか。この星のマークに何か意味があるのだろうか。脱獄した囚人たちは一部を除き殺されたか捕まったはず。また脱獄させるというのだろうか?
すると、突然この星が光りだす。
星は空中に映像を投影した。
『ミーミルさん。どこにいるのかわかりますか? アニキスさん』
『なぜおまえがいるのだ。ギャアル。お前は死んだはずだろう!?』
『ふふ、生き返ったんですよ。ある方のおかげで。私はミーミルさんにお礼が言いたいだけなんです。教えてはくださいませんか?』
と、その時映像が切れる。
「……今の」
「前にミーミルと毒の飲みあいして死んだ人、だよね?」
「アニキスもいたぞ。どうなってんだ? 人が生き返るというのは……」
「これも、あの女の力かもしれないな。俺らもそうだった。体験しただろう? 一度死んだ兵士が生き返って襲ってくるのを。今思うと不気味で仕方がない」
王はそう言った。
「俺はこれからこちらの皇帝と話し合いがある。これで失礼していいだろうか」
「あ、いいですよ。聞きたいことは聞けたんで……」
ソル王は出て行った。
ミカボシはゆっくりと立ち上がる。
「あっちの大陸に戻ろっか。なんか起きてるみたいだし」
私たちは帰国することとなった。
《キークエスト:誰が為に鐘はなる をクリアしました》
《ワールドクエスト:アンダーワールド が進行します》
次から最終章




