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52話 ソフィーの勘違い



 2時間が経ちそろそろ皆が起きて来る時間。


「ふぁ~Good morning~Mr.オオワシ、時田」


(ゲっこんな時に一番早く起きて来るとは……)


とは思いながら笑顔で


「おはようシノブ」


すると時田さんも


「おはようございます、おぼっやま」


とシノブに返す。


「おはようございます」


「おはようございま~す」


「おはようですにゃ」


クレアさん、エドナさん、アイーシャさんと次々メンバーが起きて来る。


「おはよう」


「おはようございます」


「おはようございます、セイア様、時田様お疲れ様でした。」


続いて、ゲキ、ニールさんにソフィーが起きてきて……。


 ?やはりうちの問題児はまだ夢の中らしい。




◇◇◇◇◇





 皆で手分けして、夕食と同じようにトレーラーの外で朝ごはんすることになった。

外と言っても地下7階だけどね。


 俺達は一旦俺達の世界に戻り、それと入れ違いでシノブのお父さんの会社の人が

入れ替わりでこの砦の警備に着くことになっている。その後、ここを俺達の基地と

して改良するらしい。


 朝ごはんの支度が済んで皆が席に着いたが、まだ一向に問題児が起きてこない。

仕方なく、俺がミオンをおこしに行った。




◇◇◇◇◇





 トレーラに飛び乗り、指揮所から台所抜け食堂……今は寝室になっている所へ向

かい、男女の仕切りのカーテンを”サー”と引いて右側の壁の2段目のベットで寝

ているミオンを起こす。


「おきろ~ミオン!皆もう起きてるぞ~!!」


と大声で言うがミオンは寝がえりをうち、


「うにゃ~うにゃ~後5分~」


”ふう~”俺はため息をして、トレーラーの指揮所にいったん戻る。そして、指揮所の

コンピュータに、あるCDを入れた。


トレーラー内に軽快な音楽が流れる……しばらくすると、”ガバ”って起きたであろう

ミオンが、寝室から離れたこの指揮所に居る俺にまで聞こえる大声で、


「えっ、スペースファルコン隊!!」


 俺は指揮所からミオンの所に戻り、


「おはようミオン」


と呆れ顔で声を掛けると、寝ぼけたミオンが


「あっセイア……おっ、はよう」


そんなミオンに俺は、


「もう皆起きて食事の準備できてるよ」


「えっ、もうそんな時間!」


目を擦りながら言うミオンに、俺は右手の人差指をシャワー室の方へ刺して、


「シャワー浴びて急いでこいよ」


とだけ言ってトレーラーを出て行った。


 ちまみにこのミオンの反応は、オタク特有の反応とうべきか、うちの とうさん

も同じ反応をする。アニメや特撮の音楽を掛けると途端に反応するこの癖というか

条件反射というか……を今回利用してミオンを起したってわけ。




◇◇◇◇◇





 シャワーを浴びまだ髪の毛が濡れたままのミオンが、皆が待つトレーラー外に設

置されたテーブルの方に走って来て、


「ごめんごめん」


自分の席に着いたのを見てゲキが一言。


「おそい!遅いぞミオン、俺はもう腹ペコだ」


そうゲキに言われたミオンはちょっとムッとして、


「なによゲキ……いつもは武士は喰わねど高楊枝って言ってるくせに!」


そう言い返すミオンにゲキは、


「何だと~!!」


と立ち上がるゲキに俺が割って入って、


「はいはい、喧嘩は後、あと、」


2人を制してから両手を合わせ


「いただきます」


と言うと、他のメンバーが俺に合わせて、


「「「「「「「いただきます」」」」」」」


それを聞いて慌てて手を合わすゲキとミオン。


「い・ただきます」


「いただきま~す」


 今日の朝ごはんはちょっと豪勢?シリアルだけでなくクラブハウスサンドもテー

ブルに並ぶ。実は、昨日のソフィーのお昼ご飯の残りってことだけど……。


 それを目ざとく見つけた例の2人組は、早速それにパクついていた。




◇◇◇◇◇





 朝食を終え後片付けした後、俺は皆気付かれないようにミオンをトレーラーの

影に呼び出す。


「なに……何にセイア」


 俺に腕を引っ張られ少し不機嫌のミオン。


「ちょ、話がある……耳を貸せ」


と言う俺に真顔でミオンが言う。


「ちゃんと返してよ」


 その親父ギャグを言うミオンに少し呆れながらしゃがんでいるミオンに俺も向か

いにしゃがんでミオンの耳元で時田さんに相談された内容を話す。


「ごにょごにょごにょ」


 俺の話に時折、『ふんふん』と頷くミオン。


その時、不意に上から声がした。


「なっ、……何をなさっ……」


 その声に俺とミオンが見上げると、そこには右手を握りしめ、”プルプル”と少

し震えながら涙目になり立ち尽くすソフィーがあった。


「「ゲッ」」


俺とミオンは驚き目を剥いて固まる。


「いえ、そうですよね10年もお付き合いなさってるんですから……」


泣きそうに言うソフィー。


「いや、いや……ちがう!ちがうんだよソフィー!」


 俺は、そう叫ぶが、ソフィーは手で顔を押さえながら、その場を立ち去って行った。


「あ~あ、いっちゃった……ソフィーって結構勘違いさんね」


そう言うミオンに俺は泣きそうになりながら、


「ああ、じゃねぇ~よ」


と言い返す。そこへ、何事かと思ってゲキが現れた。


「どうしたんだ、セイア、ソフィーさんが泣いてたぞ」


そういうゲキに俺は経緯を話すと、


「うん、なるほど……しゃがみこみ向い合い、耳元で喋ってる姿って、見ようによ

っては……そのなんだ、キ・スしてそうに見えなくもないからな」


そうぶっきら棒に言うゲキに俺は


「なんでこいつと俺がキスするんだよ!」


と興奮気味に言うと、ゲキは両手を広げそれを下げながら、


「わーってる、わーてる俺は分かってるが……ソフィーさんは勘違いしたってこと

だろう」


「ああ、」


と俺が呟くと


「まぁ、そう言うのは俺には荷が重いから」


って言い捨てて、俺達の前から出て行った。


「兎に角セイア、ソフィーさんの事は私が後で何とかしとくから、シノブの事を…

…」


「ああ、そうだった」


と俺は気を取り直し、ミオンとシノブの誕生会の打ち合わせをする。




◇◇◇◇◇





 俺とミオンが皆の所に戻る……ソフィーはトレーラーの中の指揮所に引きこもっ

てるらしい。


(あっちゃ~)


「シノブ~ちょっと……」


「なんだいMissシラトリ」


ミオンに呼ばれそう答えながら俺達の所にやってくるシノブ。


「あのさ、ちょっとお願いがあるんだけど……」


「なんだい?」


ミオンに無頓着っぽく答えるシノブ。


「昨日、地下5階層でさ……ト・イレ休憩した時ね、お気に入りのコンパクト落と

しちゃってさ~それをセイアとシノブで取りに言ってほしいんだけど……。」


体をくねらせお願いするミオン。


「なんだい、そんなことかいおやすい御用だよMissシラトリ」


「わーい、ありがとうシノブ~」


笑顔で答えるシノブに手を組んで体をくねらせながら喜ぶミオン。


(うん……なかなかいい芝居だ)


俺はそう思い。


「じゃ、早速いこうかシノブ~」


って言って歩きだそうとしたら、シノブが俺を制止て、


「おいおい、Mr.オオワシ歩いて行くのか?」


って俺を呼び止め、


「トレーラーのバイクを使ったほうが早いのでは?Mr.オオワシ」


って言って来たので、俺は少々焦り、


「いや、なんていうか……ほら、万が一魔物が居るかも知れないからさ……GUY

BRAVEのセンサーで探りながら言った方がさ、安全だろ?それにいざとなった

ら俺のユニコーン出すし……。」


「なら、初めからユニコーンを出して、僕を乗せてくれれば早いんでは?Mr.オ

オワシ」


と突っ込まれ、絶句する俺。


「シノブ~違うのよ~地下5階層でなくしたのが私の感違いかもしれないのよ~」


と絶句する俺に変わり助け舟を出すミオン。


(ナイス!)


「5階層に行くまではあったのよ……でもね、そこでないかもしれないし……気が

付いたのは7階層でケンタウルスが消えた後なのよ~」


「そういうことなら、歩いて捜した方がいいねMissシラトリ」


ミオンの言い訳に納得したシノブ。


(ほっ)


「じゃ、早いとこ出発しようかMr.オオワシ」


そう言うシノブに頷き、シノブに分からないようミオンにウインクをすると、GU

Y BRAVEに変身し、シノブを伴って地下5階層に出発する。


(ミオン後、たのんだよ~)




◇◇◇◇◇





 俺は一応センサーを使い策敵する振りをしながらシノブの前を進む、本当の事情

を知らないシノブも警戒しながら俺の後を歩いてる。


 今は俺とシノブは地下6階層の例の神殿風国会議事堂って言うか、シノブの言葉

を借りるとケンタウルスの上級士官?騎士たちのブリーフィングルームをひたすら

有りもしないミオンのコンパクトを捜し、歩いている。


「Mr.オオワシ、Missシラトリはこの辺を歩いたのだったか?」


「ああ、たぶん?」


ミオンが歩いたであろう、所を丹念に調べるシノブ。


(悪いなシノブ、たぶん見つからんぞ)




◇◇◇◇◇





 俺がシノブと地下6階層で、ありもしないミオンのコンパクトを捜している間に

ミオンが皆を集めシノブの誕生会の打ち合わせをしていた、その前にソフィーの誤

解はニールさんの口添えで、何とか溶けたみたいだ。


「で、後、私達の世界に戻ったら打ち合わせはセイアの家でね」


そう言うミオンに一同頷く。


「で、当日はどう言う手順になるんだミオン。」


そう聞くゲキにミオンが答える。


「当日は、ゲキとアイーシャさんがゲキの家に引きつけといて、

撃心流の武具なんか見せていたら時間稼げるでしょ。」


「うん、分かった」


「わかりましたにゃん」


ミオンにそう答えるゲキとアイーシャさん。

それを聞いてミオンは時田さんの方に向きこう言った。


「時田さん、それで、あくまでも例年通りホテルで誕生会をする感じでシノブに言

っておいて下さい。それに私達も参加すると……」


「はい、かしこまりました。」


時田さんのその言葉に、ミオンは頷いて、今度はソフィーの方を見て目配せする。


ソフィーはミオンの目配せに頷いて、俺と交信する。


「セイア様……セイア様……」



女の子を泣かすとは……セイア君。


リア充……いいな~

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