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44話 地下1階 ブラッドバット VS GUY BRAVE


 塔の入り口に入った。ドローンの映像と同じく塔の中は3階まで吹き抜けになっ

ていて、広さはちょっとした地方の野球場位の広さに見えた。その広い円形上の1

時の方向付近に地下へ通じるスロープを発見した。俺たちは陣形を保ったままその

スロープを下り地下に潜って行く、やはりドローンの映像で見た通り、通路の幅は

俺達の世界に良くあるビルの地下駐車場に行くスロープのようで、幅は丁度車が一

台づつ対面ですれ違えるくらいの幅のようだ。高さは……3m位あろうか……そう

だな5mはあるかも。通路の天井の高さも2.5m~3m位だろうか……。


 通路に入ると直ぐに通路天井部分が明るくなる。っといっても別に照明があるわ

けではなく、ただ、明るくなる。


(どういう仕組みなんだろう……)


 そのおかげで、俺の暗視モードを使ったり懐中電灯などの光源がいらないので

助かるっちゃ助かるんだけどね。



 俺たちはドローンが進んだようにスロープにしたがって、反時計回りに進むこと

数十m。地下室?の入り口が見える寸前でストップする。そこで2列目真ん中のニ

ールさんを囲むようにみんなで輪になった。


 輪の中心にいるニールさんが徐にポケットから太めのペンぐらいのスティックを

取り出し、スティックを持つ右手を高く上げた。




(まるで、初代アルティメットマンの変身アイテムのようだ……。)


「Transition!!」


とニールさんが叫ぶと、同時に高く上げたスティックが光った。これは【簡易転移

】の魔法を発動する魔動機。


 やがて、あっという間に俺たちはスティックの放つ光に包まれたかと思うと、ド

ローンが攻撃された地下入り口天井部分にあるレーザー光線を放つ装置があるとこ

ろを飛び越えて、地下のフロアに到着した。


「とりあえず、第一関門突破……ってところか。」


とゲキのつぶやきに俺は黙って頷いた。


 俺達はすぐさま元の陣形つまり……先頭は左からクレアさん、俺ゲキ。2列目は

エドナさんニールさん、シノブ。3列目はアイーシャさん、ユニコーン、ミオン。


そして最後尾にブレイブタンクが後ろ向きの体制でいったん待機した。


 ここはドローンの映像にもあった通り、学校の教室の倍はあろうかと言う広い部

屋が俺たちがいる中央の通路を挟み4つある。



 俺はすぐさま、2つの偵察球の位置をセンサーで探った。すると偵察球の一つは

この下の階に居て、なぜかもう一つの偵察球は最下層に反応がある。


「なんで最下層に居る?」


と思わず俺が声にして言うと、ミオンが


「最下層って……そんなに早く偵察球が?」


と聞いてきたので、


「ああ」


と俺がミオンに言うと、それを聞いたニールさんが、


「ひょっとしたらこの先の落とし穴に落ちたのでは……」


と言う。


「「「「落とし穴!?」」」」


思わずニールさんに聞き返す、俺とゲキとシノブとミオン。


「ええ、この先に落とし穴があったと父たちの記録に……。」


 その言葉に俺の顔を覗くミオン。


「ああ、確かに俺の頭の中の記録にもそう書いてあるな。」


と俺の顔を覗くミオンに言うと、それを聞いていたゲキが


「まぁ、砦だったんなら、敵の侵入を防ぐからくりがあっても不思議ではないが。


顎に手を当て考えるゲキ。その様子を見ていたシノブが言う。


「それより、偵察球のデーターは拾えるかいMr.オオワシ」


「ああ、ちょっと待って」


 俺はシノブに言ってから、偵察球と通信を始めたが、一つ下の階の偵察球とはや

り取りができたものの最下層に落ちた偵察球とは通信ができない。


「一つ下の階に居る奴とはできるが、最下層のはだめだ。」


 それを聞いてミオンが


「とりあえず、一つ下にいるのからデーター取ってみて」


そう言われ俺が一つ下の階に居る偵察球から今までのデーターを送信させる。


「よし、そこの壁に映すぞ」


と皆に言って、GUY BRAVEの両目から光が投射され通路左側の部屋の壁に

映像を映し出す。


 それを見ていると……このフロアーの4つの部屋はどうやら武器製造部屋のよう

だ。


 手前の通路左の部屋は、武器の組み立て?のような部屋。作りかけの弓やクロス

ボウ、盾の装飾が中途半端になったままなものなどがある。


 そしてその反対右手側の部屋は何やら研磨機のようなものが数台並び、大きなテ

ーブルには研ぎかけの剣や矢じりや槍の穂先などが転がっていた。


 そして、奥の左右の部屋は……まず左の部屋は防具っていうか鎧の作成する部屋

のように思えるたくさんの作りかけの鎧が置いてあった。


 問題は奥の右の方の部屋。


「なっ、なにこれ……なんか居る~」


と映像を見ながらミオンが言った。その時クレアさんが言った。


「こ、これは……ブラッド・バットだと思います。」


「ブラッド・バット?」


とミオンが言いながら、俺の方を見た。


 俺の方を見たミオンの言葉に俺は頭の中のデーターファイルから”ブラッドバッ

ト”のデーターを見る。


≪名称 ブラッドバット≫

≪戦闘力  500≫

≪防御力  100≫

≪スピード 300≫

≪EP   200/200≫

≪特技  眠りの音波≫


 このデーターは、俺達の世界に戻った時、ニールさんが持つ異世界の魔物図鑑の

データーをミオンが俺(GUY BRAVE)のアップデートと共にインストール

してくれたもの。


 俺は頭の中に浮かぶデーターを口にして言った。


「眠りの音波……?」


と疑問を口にするゲキに、エドナさんが言う。


「眠りの音波と言うのはですねぇ~相手を眠らせてしまう音波を口から出すんです

よ~」


それを聞いてゲキが、


「まんま……じゃないか」


 その言葉を聞いてクレアさんが補足する。


「ブラットバットは口から催眠音波を出して獲物を眠らせ眠った相手の生き血を吸

うんですよ。」


「厄介だな……」


とクレアさんの説明にそう言葉を吐くゲキ。それを聞いてニールさんが


「本来ダンジョン攻略では、なるべく戦闘を避けるのが定石ですが……」


という言葉にゲキが頷き、


「しかし、俺達はここを基地化して使用するのが目的だからな……排除せねば、俺

達の基地として使えんだろうし……。」


それを聞いて、


「なら、ここはセイアに任せましょう。」


とミオンが俺に言って来た。


「そうだな、僕もMr.オオワシが適任だと思うよ。」


と笑顔で言いながら俺にある物を2つ手渡して来た。それを俺は受取り。


「これは?……」


と聞くと、シノブが、


「Smoke grenadeを応用したものだよMr.オオワシ」


と言う。


「Missアイーシャに協力してもらって、こちらの世界の痺れ薬を入れてあるん

だよMr.オオワシ。」


 俺の姿は今はGUY BRAVEと言うアンドロイド。催眠音波も効かないし、

血を吸われることもないので妥当な選択だろうと俺は思い。シノブから手渡され

たスモークグレネードを手に持ち問題の部屋の扉の前に立った。


「じゃ行くよ」


と皆に俺は声をかけ、スモークグレネードのピンを抜き大きなスライド式の扉を素

早く開けスモークグラネードを部屋に放りこむと、扉を素早く閉めた。


 シノブが時計を見ながら時間を計る。2分くらいたって、


「OK!Mr.オオワシもういいよ。」


 俺はシノブの言葉を受け素早く1人部屋に入るとほんのり明るい部屋にもうもう

とした煙のが立ち込めていた。


 俺はしばらく煙が引くのを待つ。


 部屋に空調があるのか?徐々に部屋の煙が引いて行く。天井をよく見ると、天井

に数か所排気口のようなところに煙が吸い込まれているようだ。


 視界が開け部屋中を見まわすと、身長1.3m翼長4mのコウモリのモンスター

数十匹のブラットバットが部屋の床のあちらこちらに落ちて体を震わせていた。


≪名称 ブラッドバット≫

≪戦闘力    10/500≫

≪防御力    10/100≫

≪スピード    0/300≫

≪EP   200/200≫

≪状態 ☆【赤】麻痺≫

≪特技  眠りの音波≫

×20


 そのブラッドバット達を部屋の中にあった大きな焼き物を焼く窯に次々に放り込

み、そしてフレームアームの炎で焼いた。


 ブラットバットを完全に焼き終わったころ、部屋にシノブが入って来た。


「Mr.オオワシSmoke grenadeの威力はどうだった?」


と聞いて来たので、


「ああ、すごい威力だな……皆、痺れていたよ」


と言うと、満面の笑みを浮かべ


「そうかい、それは良かった。」


とかなり嬉しそうだった。


 この後、シノブと俺はこの部屋をチェックをしていたら、シノブが先ほどブラッ

ドを放り込んんだ窯を覗きこみこう言った。


「やはり、奴ら(ブラッドバット)はここから侵入したのではないか?」


と俺に聞いて来たので俺が


「何でそう思うんだ」


と聞き返すと、この部屋の他の通風孔は奴ら(ブラッドバット)が入り込むには小

さすぎる……それにこのフロアの入り口にはレーザーがあるだろう~こいつ等が入

って来れるとしたらここの排気口からと考えるのが妥当だと思うよ」


 そう言われ俺も改めてその窯を覗いてみる。


 窯の上部には排気口と言うより煙突のようにも見える。


「この窯のような物は……」


と俺がポツリと言うとシノブが


「おそらく、ここで鉄を焼いて剣などを作ったのではないかいMr.オオワシ」


と言って来た。


「後でゲキに見てもらおう」


と俺が言うと笑って頷くシノブだった。


 俺とシノブがこの部屋を調べてる間、他のメンバーは他の部屋を手分けして調べていた。


 後で、ゲキにこの部屋にある窯を見て貰ったら、シノブの言うとおりこれは刀を作る窯

に良く似てると言うことだった。


 念の為、この部屋の窯の排気口と言うか、煙突はブラッドバットが再び侵入しないよう

に塞いで置いた。




◇◇◇◇◇





 各部屋を調べ終えた後、俺達は通路に戻りニールさんが言うこのフロアーの奥に

ある落とし穴を調べるためそこに向かっていた。


ミオンが、


「ああ~宝物とか全然ないねぇ~面白くない。」


と言う言葉にゲキが一言。


「ゲームと同じなわけ……ないだろう。」


とぶっきら棒に言い返すと、ニールさんがニッコリ笑って


「このもう一つ下のフロアーで父達はケンタウルスの金貨を見付けましたけどね」


と言うとミオンが鼻息荒くニールさんに迫って


「本当!!ニールさん」


と言うミオンに


「はい、でも、もう父達が根こそぎ持って帰ったみたいですけど」


と言うニールさんの言葉に”ガックリ”と肩を落としてうな垂れるミオン。


「金貨が有ったと言うことは~見付けられなかっただけで他の宝物が有るかもしれ

ませんよぉ~」


とニッコリ笑って言うエドナさんにミオンが興奮気味に頷き、


「そうよね、あるよね宝物。絶対!」


と言うミオンにゲキが一言。


「そいうのは、ここを俺達の基地化してから、ゆっくりお前一人でやってくれ!」


と言うと、


「そうね……その代わり私が見つけた宝物は私1人のもんだからね!」


と言うミオンに少々呆れ気味にゲキが”はいはい”って感じで頷いた。


しゃべりながら通路を進むこと百数十m。通路の正面に見えて来たのは……。


「「「これは!」」」」


「What’s?」



あっけない結果でした(汗)

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