40話 グレムリンとの戦闘・前編
アイーシャさんと2人で俺達は岩陰に隠れその時を待つ。
俺は待ちながら、チームのメンバーのステイタス画面を見る。
これは、前回の俺の戦闘データーを元に、ミオンが再構築……させたもので、チ
ームの各人のステータス状況が分かるように成っている。
つまりゲームみたいにね。
元々のGUY BRAVEだと、戦闘に関係あるなしにデーターが表示されていた。
例えば、ソフィーのBWHなんかね…それで、それを戦闘に関係するデーターのみ表示するようにミオンがプログラミングし直したのがこの能力。
俺が、あっちの世界でソフィーと過ごしている間、1人頑張ってくれていたみたいだ。
その辺は、いい奴だと思うよ……普段のあれがなければ……。
俺以外のメンバーの数値は、こちらの魔法世界の騎士の平均の攻撃力を1500として、考えているらしい。
以下が、俺に今見えている画面。
【大鷲 青空】GUY BRAVE
≪名称 GUY BRAVE≫
≪レベル7≫
≪戦闘力 60,000≫
≪防御力 10,000≫
≪スピード 10,000≫
≪EP 34,980/35,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 勇者≫
【下峠 激】
≪名称 下峠 激≫
≪レベル4≫
≪戦闘力 6,000≫
≪防御力 5,000≫
≪スピード 100≫
≪MP 5,000/5,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 武芸者≫
【忍・メイトリックッス】
≪名称 忍・メイトリックッス≫
≪レベル4≫
≪戦闘力 6,000≫
≪防御力 3,000≫
≪スピード 100≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 ソルジャー≫
【時田 守】
≪名称 時田 守≫
≪レベル4≫
≪戦闘力 6,000≫
≪防御力 2,000≫
≪スピード 40≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 スナイパー≫
【白鳥 美音】
≪名称 白鳥 美音≫
≪レベル1≫
≪戦闘力 10≫
≪防御力 10≫
≪スピード 10≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 作戦参謀≫
【ソフィー=ラグナヴェール】
≪名称 ソフィー=ラグナヴェール≫
≪レベル1≫
≪戦闘力 0≫
≪防御力 0≫
≪スピード 10≫
≪MP ∞≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 姫・無限魔力≫
【クレア・リード】
≪名称 クレア・リード≫
≪レベル2≫
≪戦闘力 2,000≫
≪防御力 5,000≫
≪スピード 60≫
≪MP 1,000/1,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 鎧騎士≫
【エドナ・エリス】
≪名称 エドナ・エリス≫
≪レベル2≫
≪戦闘力 2,000≫
≪防御力 1,000≫
≪スピード 80≫
≪MP 1,000/1,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 弓騎士≫
【アイーシャ】
≪名称 アイーシャ≫
≪レベル2≫
≪戦闘力 2,000≫
≪防御力 1,000≫
≪スピード 200≫
≪MP 1,000/1,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 忍者≫
【ニール・ラーキン】
≪名称 ニール・ラーキン≫
≪レベル4≫
≪戦闘力 6,000≫
≪防御力 100≫
≪スピード 50≫
≪MP 8,000/10,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 魔導師・錬金術師≫
この中で≪状態 ☆【青】良好≫ってのは、本当はゲームのように所謂、HP。ヘルスポイントとして数値表記しようとしたらしいが、出来なかったそうだ。
この部分は、この前、俺がビックシーザス戦で、【状態異常】石化のように状態異常を示すだけでなく、戦闘で体力が落ちたり、怪我したりすると☆の部分が青(良好)→黄(普通)→赤(異常)に変化するそうだ。
(なんか……○○○タイマーみたい)
それと、異世界のメンバーにはMPが表示されるが、こちらのメンバーはそれは表示されない。
ただし、ゲキは”気”を使うのでMPが存在する。
それに、俺(変身した状態)GUY BRAVEやブレイブタンクは機械扱いなので、MPの代わりにEPが表示されてる。
◇◇◇◇◇
「みんな~準備OK!?」
と無線からミオンの声が聞こえて来た。
それに皆が、OKの旨の返事をすると、ミオンは
「それでは時田さんお願いします。」
と言う言葉を聞いて時田さんが、
「かしこまりました」
と返事をし、トレーラーを発進させ、ダンジョンの100m手前で停止させる。
「それじゃ、トレーラーの武器のコントロールを時田さんの方に切り替えるね」
とミオンが言い操作をする。
その声を聞き、時田さんも運転台で、操作をし、
「いただきました。」
とミオンに返事する。
そして、運転席脇から出て来た小型モニターに映るドローンからの映像に写って
いる投石機にタッチした。
時田さんが小型モニターをタッチすると、赤い四角のマークが出て、『Lock
on』の文字がモニターに映し出されると、ドローンから赤いレーザー光線が投
石機の1つに照射される。するとトレーラー上部20mmバルカン砲やミサイルが
備え付けてある回転塔がゆっくりと回転し、投石機の方に向いた。
「Fire!!」
と時田さんが叫び、運転席脇にあるトリガーを引いた。轟音と共にレーザー光線に
誘導したミサイルが飛んで行く。
突然の轟音と飛来する飛翔体に慌てふためくグレムリン達。
しかし、あっと言う間にミサイルはグレムリン達の投石機に到達し、そこに居た
5匹のグレムリンともに大爆発を起こし、投石機を粉々にする。
それを見ていた他のグレムリン達が慌てて、残った2つの投石機で応戦しようと
投石機に群がるが……。
その投石機にもドローンからのレーザー光線が照射され、次々とミサイルが襲う。
大爆発と共に、3つの投石機とそれに関わるグレムリン達があっと言う間に15
匹粉々になった。
その大爆発を見ていた俺達はそれを合図に、
「IT’S SHOWTIME!!」
「ミオン、エドナさん、いいな!参る!」
「アイシャさん行こうか!」
シノブ、ゲキ、俺がそう言って、仲間と共に一斉に敵陣へと駆け出した。
◇◇◇◇◇
------激視点---
「ミオン、エドナさん、いいな!参る!」
と俺が、ミオン(戦車モドキ)とエドナさんにそう声を掛け、敵陣に向け腰の脇差
を2本抜き走り出した。
背中の斬馬刀は、1.4mと小柄な魔物と戦うには、少々不利だと俺は判断した。
俺が駆ける横をユニコーンと呼ばれる馬にまたがったエドナさんが弓でグレムリン
と呼ばれる魔物に向け矢を放ちながら俺を追い抜いて行く。すでに2匹のグレムリ
ンを射ぬいている。俺の後方では、キュルキュルと音を立てながら、戦車モドキが
移動している。
(……確かにミオンが言うように……遅い……遅すぎる)
と俺が心で思っていると、まだ、城壁部分が残ってる壁へと進み。
おもむろに、止まったかと思うと左手?の4連装の回転式のグレネードランチャ
ーと言うのをぶっ放した。
”ボシュ””ボシュ”と2発の弾は、壁に当たり爆発を起こす。壁が壊され、後ろ
に隠れていた投石機が露になり、そこで慌てふためくグレムリン達の姿が見えた。
っと思った矢先、更に”ボシュ””ボシュ”と2発の弾を発射させ、その投石機と
共に、グレムリン達を葬った。
「ヤリー!!」
とミオンの声が無線機から聞こえた。
その間に俺も残る中央の投石機まで駆け抜けた俺は、そこに居たグレムリン達を
両手に握る脇差で、次々と切りつけて行った。
「「ギー」」
「ギギ」
「「グガ」」
と悲鳴なのか鳴き声なのかを発しながら、倒れて行くグレムリン達。
「ギーーー!」
と言う声を聞いて、声の方に振り向くと、そこには、投石機に居た最後のグレムリ
ンを魔力で弓の成りの部分を刃に変え、切りつけるエドナさんの姿があった。
「これで、東側の投石機はすべて潰したな。」
とエドナさんに俺が声を掛けると、
「そうですねぇ~」
と笑顔で答えてくれた。
(かわいい……人だな)
と、俺がエドナさんの顔を見て少し照れていると、
「ゲキ!次行くわよ……次。」
と無線から聞こえるミオンの声。
それに、
「ああ」
と答え気持ちを引き締める俺であった。
◇◇◇◇◇
------シノブ視点---
「IT’S SHOWTIME!!」
と叫んだ僕は、電動オフロードバイクのスロットルを全開にし、敵陣へと切り込ん
だ。敵陣から3体のグレムリンが、僕にクロスボウを構えた。
僕は、そのまま突っ込み、クロスボウの矢が発射される寸善大きくジャンプし、
クロスボウを構える3匹のグレムリン頭上を飛び越える。そして、バイクを着地さ
せると、左にバイクを傾け、その場で足を付いて、バイクを回転させ、素早くH&
K XM8アサルトライフルを構えると3匹のグレムリンに向け発砲し、仕留める。
そして、またもやバイクを回転させ、目の前の投石機をMr.ラーキン達に発射
しようとしてるグレムリン達を愛用のH&K XM8アサルトライフルで仕留めて
行った。
その間に、Mr.ラーキンが魔法で大きな岩を空中に発生させ、それを別の投石
機の上に落とした。
”バキバキバキ””ズドーン”
「「「「「グギーーーーーー」」」」」
と悲鳴とも鳴き声とも取れる声を上げ投石機と共に押しつぶされるグレムリン達。
そして、その間にMr.ラーキンとMissリードが最後に残る投石機の前に居
た。グレムリンの元に駆けつけ、MissリードはMr.ラーキンを盾で庇いなが
ら、次々とグレムリン達を右手に持っている剣で倒して行った。
「「ギー!」」
「ギギ!」
「ギギギ」
悲鳴を上げ次々に倒れて行くグレムリン達。
「Good job!」
2人に親指を立て言う僕。
それに、にこやかに頷く2人。
「それじゃ~、このまま一気に中央の塔へいこうじゃないか。」
◇◇◇◇◇
「敵、正面に5、1時の方向に3です。」
ソフィーの声に時田さんが、
「かしこまりました。」
と答える。
なにやら、機械操作をしたのち、運転席のハンドル左脇にあるボールマウスをコ
ロコロと転がし、トレーラー前面のフロントガラス部分の大型モニターに映るカー
ソルを中央に迫るグレムリン5匹に合わせる。『Lock on』の文字を確認し
た時田さんは、トリガーの手前の切替スイッチを切り替え、トリガーを引く。
「Fire!!」
と時田さんが叫ぶと、トレーラーの前部、けん引トラック部分の本来エンジンがあ
るフロント部分に備え付けている、ブローニングM2重機関銃口径:12.7mmが
火を拭き正面のグレムリンを次々撃ち抜いて行く。
あっと言う間に正面のグレムリンを倒すと、今度はまた、切り替え装置をいじり
、ボールマウスをコロコロと転がしトレーラーの前面大型モニターに映るカーソル
を正面上部右、つまり、1時の方向に合わせる。
『Lock on』の文字を確認した時田さんは、再びトリガー付近の切替装置
をいじり、トリガーを引く。
「Fire!!」
今度は、トレーラー上部回転塔がゆっくりと回転し、20mmバルカン砲が回転
しながら次々と20mm弾を発射した。
”バリバリバリ”と大きな音と火花を散らせながら、崩れた城壁の上に登り、ク
ロスボウを構えるグレムリン3匹の体を次々に千切って行った。
「10時の方向、敵2です。」
再びソフィーの声が聞こえ、すぐさま時田さんはカーソルを移動させ、
『Lock on』の文字を確認する。
運転席付近にあった、ドローン用小型モニター近くのキーボードにドローンに
向け『Bombing』のコマンドを送信する。
「Drop!!」
と言う言葉と同時にエンターキーを押すと、トレーラーの10時の方向から、槍を
持って迫ってくるグレムリンに対して、ドローンが急降下したかと思うと、グレムリ
ンの前にソフトボール大の爆弾を投下した。”ヒュー”とソフトボール大の爆弾が
空中より落ちていき、2匹のグレムリン頭上で爆発。”ボーン”と大きな爆音と大
きな火柱を上げ、爆弾が爆発し、グレムリン達の体は、粉々に吹っ飛ばされて行っ
た。
その様子を確認した時田さんは、
「それでは、突入いたします。」
と無線で言うと、
「はい、お願いいたします。」
とソフィーが答える。
その後、トレーラーはそのまま正面に突き進む。この北側は、街の正面にあたる
見たいで、幅30mもの大きな通りがそのまま、中心の塔まで伸びていた。
そこを疾走するトレーラー。
◇◇◇◇◇
(皆なかなかやるじゃないか)
と思う俺であった。
土日は朝8時のUPになります。
○○○タイマ=カラータイマー
グレムリンとの戦いの幕開けです。




