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216話 「え―――――っ!!!!!!」

長らくお待たせいたしました。



------第三者視点(某所オブリヴィオンアジト)---




 金属の壁に囲まれ、様々な機械装置や円柱型の水槽などが並ぶ一室。

広さは……おおよそ学校の体育館ほどあろうか……。


 その部屋の中心部に置かれた1つの円柱型の水槽には、眠らされたソフィーが入

れられていた。


「では、参ります」


ソンブルおうと呼ばれる老人が言うと、その横に立つ男が頷く。


 その男の頷きを見たソンブルおうは持っていたレバーを下に降ろした。


~ミヨ~ン~


唸るような音とともに、ソフィーの入れられた水槽が、赤、黄、緑色に光る。


「うっ……う……」


少し苦しむような表情を浮かべるソフィー。


 すると……。


 ソフィーが入れられている水槽から延びるケーブルが接続された小さなカプ

セルに、黒いもやのようなものが発生し、やがて……。


 血の色に似た赤い水晶が現れた


「よし、成功じゃ……」


その言葉に横に立つ男は静かに頷いた。





◇◇◇◇◇





------白の地帯周辺(セイア視点)---



 ウクラハンバ王国ドワーフの北部を西に数百キロ進だ所に”白の空白地帯”が

続く。


 ”白の地帯”とは、ベラトーラ首長国(リザードマンの国)の人々が言う”ダウス

砂漠”所謂、塩の砂漠……と言っても岩塩地帯なんだけどね……。


 そこからさらに西方にある森、その中にある大きな湖の上空に俺達はいた。


「ここはどの辺だい?」


「さーてどのあたりでしょう?」


シノブの問いに同じく疑問形で答える時田さん。


 その時、俺のポケットから出てきたソアラねーちゃんが言う。


「ここは”ノウンの森”の中にあるダラエ湖の上空よ」


「”ノウンの森”……ダラエ湖?」


ソアラねーちゃんの言葉に艦長席キャプテンシートに座っているミオンが聞き返す。


その言葉に横に座るニールさんが代わりに答えた。


「ベラトーラ首長国ですよミオンさん」


「ベラトーラ首長国!?って」


ニールさんの答えに再びミオンが聞き返すと、今度はニールさんの反対側に座る

シュイが答えた。


「リザードマンの国ですよwミオン様」


そこに俺が割って入った。


「なんで、直接奴らのアジトに向かわないんだ!ねぇーちゃん」


少し声を荒げ言う俺にソアラねーちゃんは少し呆れ気味見言う。


「あんたねぇ~奴らのアジトは【冥界のオベリスク】って地下ダンジョンなんだよ~」


「このバカデカイ船やあんた(身長18mのギガ・ブレイブ)でどうやってその中に

入るつもりなのさ~」


「いや、その……」


ソアラねぇーちゃんに言われ、俺はソフィーが拉致られ少々頭に血が上っていたこと

を反省した。


「あんた、まさかこの船の艦首の対消滅弾とかをぶっぱなして、ダンジョン事吹っ飛

ばす気ぃ~!」


「あっ、すいません……」


ソアラねぇーちゃんに頭をぺこぺこ下げる俺に。操縦席の時田さんが振り返り


「まぁまぁ、ソアラ様、その辺で……大鷲様のお気持ちはこの時田も痛いほどわかり

ます」


「ソフィー様のお命がかかっております、一刻も早くお助けせねば……」


と時田さんが言いかけ時、ソアラねーちゃんはそれを遮るように言った。


「ソフィーは大丈夫よ、少々魔力を吸われて気を失っているようだけど」


「えっ!気を失ってるって!」


ソフィーが気を失ってると聞いて思わず焦った俺がそう叫ぶと、ソアラねぇーちゃ

んは俺をなだめるようなしぐさで言う。


「大丈夫よセイア、そもそも奴らにソフィーを殺す気はないし、もっと言えば、

オブリヴィオンの奴らはそもそも魔王ではないんだから」


「「「「「「「「「「え―――――っ!!!!!!」」」」」」」」」」


どさくさに言うソアラねぇーちゃんの言葉に俺達全員が驚く。


「あっ、魔王でないってどう言うことでしょう」


俺達全員が驚く中、ニールさんが、ソアラねぇーちゃんに恐る恐る聞いた。


「どおって……そもそもこの星の名前ってオブリヴィオンだし……それを名付けたの

も奴らなんだしね」


「「「「「「「「「「っ……」」」」」」」」」」」」」」


ソアラねーちゃんの発言を聞いた俺達は、ますます混乱するのであった。






◇◇◇◇◇





------第三者視点(冥界のオベリスク内オブリヴィオンアジト)---





「まずは、復活おめでとうございます」


「うむっ」


ソンブルおうと呼ばれる老人が言うと、復活したオブリヴィオン総帥アロガン

が頷いた。


「女は魔力切れか」


「そのようで……まぁ、2日かも経てば魔力も回復いたしましょう」


総帥アロガンの問いにそう答えるソンブルおう


「で、こらからどうするソンブル」


「失った12神将の復活には魂がございませんしな……」


「そうだったな……」


と少し考え込む総帥アロガンだったが、唐突にソンブルおうに声をかける。


「ところで、インヴィクタの方はどうだ」


「はい、無事、巨神器への換装が終わっております」


「おう、そうかそれは上々……だが、我とインヴィクタだけではなぁ……」


「はいさようで」


と頭を下げるソンブルおう


「なにかいい手はないのかソンブル」


ぞんざいに言う総帥アロガンに、少し上目遣いで恐る恐るソンブルおうは言う。


「この際、奴ら(勇者)の力を借りると言うのは……」


「バカ言え!よそ者の力を借りてどうするソンブル!」


ソンブルおうを怒鳴りつける総帥アロガン。


この時ソンブルおうは思った。


(いや……前回勇者に訳を話し、協力してもらっていれば、わが軍最強の12神将

が壊滅することはなかったろうに……)


「うん!?何か言いたげそうだなソンブル」


そう総帥アロガンに言われ少し焦りながら、


「いいえっ、と申します……か、手はないこともないのですが」


と総帥アロガンに進言するソンブルおう


「なんじゃ、申してみい」


「はい、魂はありませんが、インヴィクタの巨神器には、簡易型の巨人器を数体作成

し、それをインヴィクタの頭脳とリンクさせインヴィクタが自分同様巨人器を操れる

ようにする予定でございます。」


「おお、なるほど」


「それを応用してホムンクルスを数体作り、それと同時にあの娘の魔力で魔核を作

成、その時に魂の代わりに疑似人格を作成して、同時にホムンクルスの体に埋込ま

する」


「ほう~」


ソンブルおうの言葉に目を輝かせる総帥アロガン。


「ただ、疑似人格は単純な命令しか、理解できません故、その疑似人格にアロガ

ン様の意識をリンクさせます」


「して、リンクとやらをするとどうなる」


早く続きを聞きたいと言う表情で言うソンブル


「アロガン様の自由に扱えるようになりまする」


「ほう、よいではないかソンブル」


今にも飛び上がらんとはしゃぐ総帥アロガンに、ソンブルおうは、冷たい視線

を送りこう言い放った。


「ただし、魔核作成には、簡易型といえど大量の魔力を消費いたします」


「この娘の体力では、数日おきに作成いたしても3つが限界かと……」


「何っ!3つ……とっ」


「はい、つまり3体の神将が限界かと……」


「う――ん3体とな」


ソンブルおうの言葉に考え込む総帥アロガンであった。





◇◇◇◇◇





------ベラトーラ首長国内ダラエ湖(セイア視点)---




 俺達(轟雷号)は、ソアラねぇーちゃんの指示でベラトーラ首長国(リザードマ

ンの国)の”ノウンの森”その中にある湖ダラエ湖に着水することになった。


轟雷号がダラエ湖着水前に、まず、下部格納庫のハッチを開け、万能戦車バルタ

ンク(7人乗りローバー)に、シノブ、アイーシャさん、ニールさん、シュイ、

ローゼ、に俺とミオン(ソアラねぇーちゃんは俺のポケットの中だけど)が乗り

込、轟雷号より先に湖面に着水する。


(うーん、さすがと言うか、なんというか万能戦車バルタンクと言うだけあって、

湖面をスイスイ進む)


 バルタンクがダラエ湖の湖畔にたどり着くのを待ってから、轟雷号は着水し、残

りのメンバー(時田さん、ゲキ、エドナさん、クレアさん)が登場し、今度は上部

格納庫のハッチを開け、バルキキュン(4人乗り偵察用気球)で俺達いる場所まで

降りてきた。


各人、バルタンク、バルキキュンから降りて


「みんな居るぅ~」


ミオンがみんなに声をかける。


 お互いの顔を見合わせ頷き合うと、俺のポケットから顔を出したソアラねぇー

ちゃんが元気よく号令をかけた。


「じゃ、出発っ!」


その号令に頷き2、3歩歩きかけて何かの気配に全員立ち止まる。


 即座に、銃を構えるシノブに斬馬刀に手をかけるゲキ。


 俺とミオンとシュイ以外のメンバーは即座に自分の得物に手をかけ身構えると

……。


「出ておいで」


とおもむろに声を掛けるソアラねぇーちゃん。


 すると周りの森の景色が急に揺らいだかと思うと、そこには大勢のリザードマ

ンの兵士が俺達を取り囲んでいた。


 俺達を囲むリザードマンの中に、リーダーらしきリザードマンを見つけたソア

ラねぇーちゃんは、俺のポケットから飛び出し、羽をパタパタさせながらその前

まで近づき、


「お出迎えご苦労さん」


とにっこり笑うと、そのリーダーらしきリザードマンは突然ひざまづき臣下の礼

の姿勢をとると、それを見た他のリザードマン兵達も慌ててひざまづき、同じよ

うに臣下の礼の姿勢をとった。


「おお、我らの神よ」


そう言いながらお辞儀をするリーダーらしきリザードマンの言葉にまたもや俺達

は……。


「「「「「「「「「「え―――――っ!!!!!!」」」」」」」」」」


驚き声を上げるのだった。


(え―――っねぇーちゃんって妖精ってか聖霊だよねぇ……いつからリザードマ

ンの神になった!?)









やっと上げることができました”ほっ”

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