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156話 カカ帝国攻防その3(ハイドロプレッシャーボルテックス)



「ヤバイ!」


私がそう叫んだ時には、大サソリはアルバトロスの前に迫っていたわ。


 すかさず、ニールさんが障壁を張ったんだけど……。


そこには、ニールさんとクレアさんだけ……。


(うん?ソフィーは……)


って思っていたら、ニールさんが咄嗟に張った障壁魔法の範囲外にソフィーは居た

らしく、ソフィーだけ無防備な状態だったの。


「姫!」


「姫様!」


障壁内でニールさんとクレアさんがソフィーに声をかけ、ニールさんが障壁魔法

を張り直そうとしたその時、前方に迫る大サソリが尾から毒針を飛ばしたの。


”シュッ”


”シュッ”


”カキーン”


”カキーン”


 ニールさんはその毒針を防ぐため障壁を張り直すこともできず、また、障壁内に

居るクレアさんも外に飛び出せないでいるのよ。


 当然、私やゲキ、エドナさんも今別の大サソリと戦っているので、手を貸せない。


 しかも、シュイは魔力を使い果たしその場に座り込んでいるし……。


「ニール様、クレア、わたくしなら大丈夫ですよ」


とソフィーがニールさんとクレアさんに声をかけたの。


 そしたら、それを聞いた大サソリが、ソフィーに気づき向きをソフィーの方

に変えたのよ。


”ガサガサガサ”


(本当、動きがゴキブリみたいで気持ち悪いわねぇ~)


 ただ、ニールさん達にしたように毒針を撃たずに、鋏を”カチカチ”と鳴らしな

がらゆっくりソフィーに近づくの。


 ソフィーは、すぐに魔法のスティックを取り出し大サソリに向けると、スティク

の白いボタンを押したの。


”カチ”


 青白い光が、ステックから出て大サソリを包み込んだの。


 するとみるみる大サソリの表面に氷が張ったわ。


”ピキピキピキ”


 でも、内部まで凍らせられなかったのか、動けるようで、邪魔な氷を剥がそうと

して、身震いをしだしたの。


”バサ”


”ドサ”


(このままだと、大サソリの表面に付いた氷が剥がされ、動けるようになるわねぇ)


と私がそう思った瞬間。


 ソフィーは再び大サソリにスティックを向けると赤いボタンを押したのよ。


”カチ”


”ゴー”


 スティックから勢いよく出る炎が、自分に張り付いた氷を剥がそうとしている大

サソリを包み込んだのよ。


”ピキピキピキ”


(えっ、これって……セイアが大亀の時に使った戦法よねぇ)


 大サソリの硬い外骨格に無数のヒビが入り、そのヒビから大サソリの体液が噴き

出したわ。


 みるみる動きが鈍くなる大サソリ。


 そこに、ニールさんが障壁の魔法を解除し、外へ飛び出せるようになったクレア

さんが、大サソリの前に躍り出て、剣で大サソリの頭を刺したの。


「え―――い!」


(仕留めたわね)


 あっそうそう、ソフィーが大サソリと戦っている間に、私とブレイブロボ・G、

それにゲキとエドナさんの連携コンビで1体づつ大サソリを倒したんだけどね

(笑)。





◇◇◇◇◇




------ カカ広場---(シノブ視点)☆



「奥の手使うよ~皆~!!」


とMissゾメルが僕達に言ったかと思うと、手鏡(バール専用召喚手鏡)を出し

てこう叫んだんだ。


「いでよバール!」


すると、Missゾメルの持った手鏡から光の塊が飛び出し、大きなBull

(牡牛)が飛び出したんだ。


「グッモー!!」


 鼻息は荒く右の前足を動かしながら地面を蹴る姿勢を見せるんだよ。


(今にも襲い掛かろうとしている感じだねぇ)


「バール超振動ホーン!」


「グッモー!!」


すると、角が小刻みに振動し、”ミヨ~ン”って感じで音がして、そのままBu

ll(牡牛)は、手近なゴーレムに体当たりをしたんだよ。


”ドッ~カン”


と轟音と共にBull(牡牛)にお腹に体当たりされたゴーレムが、みるみる砂

になって行くんだ。


(Ultra-vibration waveウルトラバイブレーションウエイブ

……すごいねぇ)


と僕が感心している間にも、Bull(牡牛)は次々にゴーレムを倒して行ったん

だ。


 圧巻だったのは、2体のゴーレムの同時攻撃を右に左にかわしながら、隙を

見て後ろから体当たりして2体ともゴーレムを倒したことかな?


 Butしかし、このBull(牡牛)には時間制限があったんだよ。


 制限時間は10分……5体目のゴーレムを倒したところで、Time’s up

(タイムアップ)!


「あっ、もうあと少しなのに!!!」


と悔しがるMissゾメル。


 そんなMissゾメルに、僕が笑顔で右手人差し指を立てて左右に振りながら言

ったんだ。


「No problem Missゾメル」


 そして、僕がFGM-148 ジャベリン(対戦車ミサイル)を放ち、時田が愛

用のM24 SWS軍用狙撃銃で残った2体のゴーレムを仕留めたんだよ。


そして、笑顔でMissゾメルの方に振り向き言ったんだ。


「Good job♪Missゾメル」


 そしたら彼女、僕を見てなんかため息をついたんだよ……。


(Why?)





◇◇◇◇◇




(シーホースってここ淡水だよ~!)


 俺がそう思っていると、5体のシーホースが一斉にバブル攻撃を仕掛けて来た。


 俺はWeiß Delphinヴァイスデルフィン頭部(イルカのメロン体)部分から超音波を出し

、それらの泡を消し去った。


 それを見たインヴィクタ大将軍が


「グググ」


と唸る。


 続けて魚雷攻撃。


「魚雷発射!」


Weiß Delphinヴァイスデルフィン腹部の装甲が下がると、同時に2本の魚雷発射管が現れ

魚雷を発射する。


”ボシュ””ボシュ”


”ゴ――――ォ”


”ドカ――ン””ドカ――ン”


 5体のシーホースの内2体を魚雷で仕留めた。


「魚雷発射!」


”ボシュ””ボシュ”


”ゴ――――ォ”


”ドカ――ン””ドカ――ン”


 更に2体計4体のシーホースを仕留める。


「くっ――、こしゃくな!」


そうインヴィクタ大将軍が言ったかと思うと、彼は槍を構え……消えた。


 次の瞬間、爆音と共に衝撃波が俺に襲い掛かる。


 その衝撃波で、最後の1体のシーホースが粉々に砕け散った。


(加速装置か!)


 俺はそう思った瞬間にトリトン形態最大の武器を使う。


「ハイドロプレッシャー・ボルテックス!」


俺の下半身である、Weiß Delphinヴァイスデルフィンが口を開けると、高圧で

高回転させた水の渦が打ち出される。


”ゴー””ギュルギュルギュル”


”ドカ――ン”


 姿は見えなかったが、迫る衝撃波の方向に打ち出すと、衝撃波は打ち消されイン

ヴィクタ大将軍がクルクルと回りながら元居た河底に押し戻された。


「くっ!」


河底に押し戻されたインヴィクタ大将軍が、持っていた槍を杖代わりに苦しそうに立ち上がる。


(普通ここで退き時……だと思うんだけど)


 大将軍だからか、それとも……。


インヴィクタ大将軍は槍を構え臨戦態勢をとる。


「ん?」


 俺は、インヴィクタ大将軍の異変に気付く。


 彼の無敵鎧の左わき腹付近に小さな亀裂が走っていた。


「大将軍!もう撤退した方がいいんじゃない?」


と俺が、荒い息で構えを取るインヴィクタ大将軍にそう声をかけると、


「ふん、まだまだ!」


と言いながらも少しふらついた。


「ほらほら、もう無理だって」


「何を言うか、わしは元々お前を引き付ける役なんだよ」


その言葉に俺は動揺し、


「何だって!」


と叫ぶと、インヴィクタ大将軍は不敵な笑みを浮かべこう言った。


「今頃、お仲間は全滅してる頃だろうよ~ぉ」


「しまった!」


そう声に出し一瞬焦ったが……ソフィーにすぐさま念話すると……。


 皆無事だと分かり、インヴィクタ大将軍にニヤリと笑って俺は言った。


「全滅したのはそっちの方みたいだよ大将軍!」


「なっ、……に!」


そう言って、俺と同じように誰かに念話している様に見えた。


「くっ!かくなる上は……お前と刺し違えても……倒す!」


目が血走り、槍を構え……また消えた。


 と同時に衝撃波が起こる。


 俺は落ち着いて叫んだ。


「ハイドロプレッシャー・ボルテックス!」


俺の下半身である、Weiß Delphinヴァイスデルフィンが口を開けると、高圧で

高回転させた水の渦が打ち出される。


”ゴー””ギュルギュルギュル”


”ドカ――ン”


 大きな音と共に衝撃波が消え……。


 そこには、インヴィクタ大将軍の姿はなく、ただ、辺り一面に散らばる大将軍の

物と思われる、鎧の破片が散らばっていた。


「俺……勝ったのかな?……勝ったんだよな」


1人、河底に向かって、ごちる俺であった。






やっと、支援機すべて出すことが出来ました。


この後更なるパワーアップがあります……が、それは、お楽しみってことで

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